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第2話.誰?

ああああ、やってしまいました!


そう言って目の前の女性は頭を抱えてしゃがみこんでしまった。

とりあえず話しかけるしかないか…


「あの、」

「は、はひっ」


「ここは何処ですか」

「えっと、こ、ここはですね、て、送還の間と言いまして、送る人や物の審査と能力の付与を行ったりす、する場所です。」


「送還?」

「はい」


「なぜ俺はここに居るんだ?。事故にも逢ってないと思うし、病気でもなかったはずだが…」


いや、突然死ならあり得るか


「えっと、えっと…」


「それに能力の付与?、なんか車の性能を上げていたようにも聞こえたが」

「あ、あれはですね」


「あれは?」

「あれは、あれはというより貴方は誰なんですか、いきなり乗り物から出て来て!」


「そりゃ、持ち主だもの、外で危ない発言をしていたら車から出るだろ」

「いえ、危なかったら出てこないでしょ!」


なんなんですか、この人は


「と、それよりも貴方はシロタクという名前ですか?」


「審査やってんなら分かるんじゃ?」

「じゃ、ぁ、シロタクさんではないですね。」


ないですよね?


「違ってもいて、そうとも言う」

「え?」


どういうこと?


「まぁ、それは後回しだ、それよりその子は?」

「え、その子?」


そう、一人の女の子が居た。


『あるじ、起きた?』


「「あるじ?」」


-----


「落ち着いたか?」

「あ、はい。なんとか」


いきなり “あるじ” と呼んできた少女。

彼女の膝枕で寝ている。


「で、ここに居るのは何故なんだ?」

「私は詳しく知りませんが、報告書によると次元の裂け目に落ちたようですよ?」


「落ちた?、俺は仮眠をとっていて、落ちるような動きはとってなかったはずだ」

「それなんですが、どうもその次元の裂け目は突発性だったようで、こちらとしても急に転移対象が現れたということで対応をしていたのです。」


「突発性って…。そっかぁ、客が乗ってなかったのが幸いか」

「そうですね。それにこれから違う世界に行ってもらうことになりますが」


ここの管理門にか来たということは、元の世界には戻れないということらしい。


「あの」

「ん?なんだ?」


「貴方の名前を伺ってませんでしたが」

「ん?、あぁ、俺の名前ね。俺は白井(しらい) (すぐる) だ。」


あれ?()()()()ではありませんね


「ではシロタクというのは…」

「んー、渾名?」


「あだ…」

「あぁ。同僚や友人には、白いタクシーの運転手というのと、名前の ()() で、シロタクと呼ばれているんだ。」


「で、では、この書類に書かれている名前は」

「あー、間違いでもあり正しいってやつだ。さっき答えたろ?」


何ということでしょう。

能力の付与対象を間違えてしまいました。

彼へ与えられる残りの能力は…


「でさ、送還は一人って言ってたじゃない。その子は?」

「えっと、この子はどうやら車の意識が具現化してしまったようです。」


「人格?」

「えぇ、送還者が貴方ではなく、乗り物の方だと思ってたものですから…」


「つまり?」

「その、言いにくいのですが、特集な能力を与えてしまいまして」


「レベルに応じてってやつか?」

「はう」


少女とこれから異世界に?

お巡りさんこいつです!

って事案発生じゃないか

ある程度の話を書き、話が繋がるように心がけています。

2018-02-10 サブタイトル変更

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