第151話.基礎も大事
アテラさんは───
居た居た
「アテラさーん」
「あら、スグルさん。どうしました?」
「実は…」
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「なるほど魔導車の開発をしているのですね」
「うん、さっきも事故が有って、もしかしたらここに来るかもと思って来てみたんだけど」
「うーん、そうねぇ、サンラやその周辺の平野からは誰も来てないですよ?」
「ならまだ存命ってことだね、ありがとう」
「少しは信頼してあげないと、ですよ?」
「?、あ、あぁ、そうだね」
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鍛治ギルド
「おお、スグル殿どこ行ってたんだ?」
「あぁちょっと、ね…。運転してた人は…?」
「あいつは今、医務室にいってらぁな。」
「そうなんですね(良かったぁ)」
「なんだい逝っちまったと思ったんか?」
「いやまぁ、爆発しましたし」
「そこはほら、うちらの開発は事故は付き物だからな、保護魔法は掛けてあるぞ、それにスグル殿の魔導車を見てるからな、あんなスピードで動く物なら何も対策せんで事故起こしたら助からんわ」
「そ、そうですね」
「で、だ。何がダメだったのか、スグル殿は見当ついてんだろ?、そこを教えてくれねぇかな。確か嬢ちゃんは5速とか言ってたと思ったんだが」
「聞こえてんですか」
「ったりめぇよ、いつどこにヒントが転がってるか分からねぇからな」ガハハ
「それなら……。シーソーってありますよね」
「あれだろ、孤児院の遊具に入れた板のやつだよな。」
「まぁ、それです」
「それが関係するのか?」
「そうですね、あと、梃子の原理っていうのが有るんですが」
「テコノゲンリ?」
「梃子です、梃子。学校でも教える内容なんですが…」
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「っかー、なる程な、学校じゃそこまで習うんか、こりゃギルドでも伝統とか相伝なんて言ってられんな。」
「えぇ体験で身に付くものもありますが、知ってるのと知らないのとでは、応用の範囲に差が出ると思いますよ。」
「となると、低・中・高の3段階でまずは始めるとするか。」
「そうですね、発進時や上り坂は低、街中は低・中、街道では中・高が主に使うものになりますね」
「よっし、次の試作車に取り掛かるぞ」
お読み頂きありがとうございます。
2月も終わりです。
1年の6分の1です。早いですね。
コロナが中々終息しないですね。
殺菌・除菌・抗菌のし過ぎで、本来退治してくれる菌まで殺菌しちゃってないですかね。
布製のマスクをしてる人と会話してると、時々唾が飛んでくるのだけど、不織布マスクのほうが良い気がします。