第144話.お戻り
「こうしちゃ居られない!」
「いきなりどうした、レシカ」
「お父様、何だか急に存在が脅かされそうな予感が…」
「気のせいではないか?、さ、残りは僅かだ早く終わらせよう。今日、スグル殿が連れてくる生徒が最終受付だ。」
「はぁ」(気のせいかな…)
「おや?」
「どうしたの?お父様」
「いや、何でもない」(この王国推薦の人物、名前がテレザ…だと?まさか)
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「何ですか、これは!、すごいのです」
「ちょ、事故るから落ち着け!、王国に返品するぞ!?」
「はわわわ、それは困るのです。落ち着くのです。」シュン
ポーン
《間もなくサンラに到着いたします》
「本当にアシロ帝国から1日で着いた……?」
「これだけの機動力があれば、大陸制覇できちゃいますね」
「やらないよ!?」
「でも面白そうですの」
「やってみるのです」
やいのやいの
「ティファぁ、もう返品しちゃおう」
『そうですね、その方がスッキリしますね』
「ふっふっふっ、もう遅いのです。これから戻っても日付が変わるので無理なのです」
「あれ?何故に黙るのです?」
「あの…、何かしゃべって欲しいのです」
ピッ
《目的地を選択してください》
ピッ
《目的地、エステリア王国、王城前広場、を選択しました》
《ルートを選択してください》
「えー、ご乗車の皆様にお知らせ、します。現在、サンラに到着しておりますが、えー、一部、不適切な人が乗車して居りますので、これからエステリア王国に一旦戻ります。」
「ちょ、ちょっと待ってください、それでは本日の入寮間に合わないじゃないですか!」
「そうです、間に合わないですよ!」
ピッ
《最短ルートでご案内します》
「あぁ、心配しなくても大丈夫だ」
「大丈夫じゃないですよ、本日の入寮に間に合わなければ、入学取り消しなんですよ?!」
「なぁに、そんなに時間は掛からないよ」
「だってサンラまで4時間 《そのままお進みください》 掛かってる…んです…よ……?」
ポーン
《エステリア王城前広場に到着しました》
「え?」
「まさか、なのです?」
「さあ、エステリアに着いたよ。日付が変わる前だ、どうする?」
「こ、これはげ、幻影なのです。騙されないのです」
「そうですわ、だ騙されないですわ」
「「「「「…………」」」」」
コンコン
カチャ
「はいよ、」
「お、やっぱりスグル殿か」
「あ、警ら隊の…ジンガルさん」
「今日サンラに戻ったんじゃないのか?」
「いやぁ、この二人を返品しようかと思って」
「二人?返品?……あー(察し)」
(「幻影ではなく、ほ本物ですわ」)
(「まずいですの、ここで戻されたらまずいですの」)
「も、も」
「も?」
「「申し訳ございませんですの(なのです)」」
土下座
「次は無いよ?」
「「(コクコク)」」
「おー、二人を手懐けた」
「それじゃサンラに戻るよ」
「おう、気を付けてな」
ピッ
《目的地を選択してください》
ピッ
《サンラ、に設定しました》
《ルートを選択してください》
ピッ
《最短ルートでご案内します》
ポーン
《そのままお進みください》
ポーン
《サンラに到着しました》
「お待たせしました。サンラ初等学校寮に到着です。ご乗車お疲れ様でした。」
『みなさん、シートベルトを外して、降りてください』
お読み頂きありがとうございます。
不思議と緊急事態宣言が解除されてから、日々のアクセスが増えました。
さて、私も書いてみたいと思います。
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それだけです。
暑いですね。
みなさん熱射病や脱水症状にはお気をつけください。