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第129話.下降気流

「スグル殿、運転中にすまないが、少し聞いてもよいか」


神妙な面持ちでジェリックさんが問う


「どうしたんです?」

「スグル殿は、この機動力で我々の国…世界を支配でもするのですか?」


「どうしてそう思われるんですか?」

「サンラが独立する際に、エステリア王国の兵5000人を一瞬の内に葬ったと聞いています。それに1日も掛けずに移動できるこの魔道車、これは脅威になると思うんです。」


「うーん、支配とか面倒」

「え?」


「僕はそんな器じゃないですよ、ただ…」

「ただ?」


「武力には武力を。降りかかる火の粉は振り払わないとね」

「それなら支配下に置いても」


「無理、無理」

「スグル殿は何を目指すんですか」


「決まってるよ、運送業さ」

「なるほど、流通で牛耳るのですね」


ちょ、人聞きの悪いこと言わないで


《ピ───》

《緊急停車します》

うお、どうした。


《慣性制御開始します》

《停車まで5秒》

《3》

《2》

《1》

《停車しました》

《アンカー固定完了》

《障壁を展開しました》


-『スグル殿、聞こえますか?』

「どうしたのランドさん」


-『はい、その付近に間もなく氷点下100℃の突風が吹きます』

「突風?マイナス100℃!?」


-『高速移動中に衝撃を受けると惨事に繋がりますので緊急停車させました。あ、ティファ殿の許可済みです。』

いくらなんでも外部から介入で動きを封じられるのは避けたいな。ティファが間に入っているから良いような物の…


「だけど、突風って」

-『ダウンバーストです。出発前に確認した30程の生体反応がロストしました』


ダ─────ン


ガタガタガタガタ











《ピー》

《自己診断を開始します》

《対衝撃障壁 ─ 正常》

《生命維持システム ─ 正常》

《車体 ─ 正常》

《全方測位システム ─ 感度良好》

《観測衛星通信 ─ 正常》

《:》

《乗員 ─ 異常なし》

《外気確認 ─ 現在マイナス60℃ 車外活動制限》

《ピー》

《自己診断を終了します》

《ピー》





『スグル、大丈夫ですか!?』

「あぁ大丈夫だ、みんなは無事か?」


『はい、無事です』

「良かった。このあとの天候は穏やかみたいだが、暗くなってきたから、ここで泊まろうと思う」


『分かりました』

「ジェリックさんも、向こうで休みましょう」

お読み頂きありがとうございます。


夏前なのに気温30℃超え、これで8月9月はどうなるんでしょうね。

都心で40℃超え続出とかだと怖いです。


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