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第128話.驚きの速さ

あり得ない


サンラからエステリアまで1時間も掛からないだと?


しかもスグルの魔法は類を見ない破壊・殺傷力があると言うではないか。


これじゃ我が帝国が勢力圏を広げることが出来ないではないか。


「……リラ」


少なくとも、エステリアを落とすことは出来なさそうだ


「セガリラ」


ならば周辺から包囲


「おい、セガリラ!」バチン


「痛ーっ、なんだよジェリック」


「なんだよじゃ無いよ、そろそろエステリア(ここ)を発つとよ」


「もう、そんな時間か」


「置いて行かれると、降雪期が終わるまで移動の足が無いぞ」


そうだった、支援してもらう為に帝国へ移動中だった。


「分かった行こう」


-------

-----------


「それではこれからアシロ帝国に向けて出発します。乗り遅れの人は居ないですね?、居たら返事してくださいな」


カチャ


「すまないスグル殿、遅くなった」

「遅れてすまない」


バタン


「お帰りなさい。セガリラさん、ジェリックさん。来なかったら置いて行くところでしたよ。」




「えー、それでは皆揃ったところで、これから帝国に向けて出発します。道中の予定だけど、得に無いです。」


「あの、スグル殿」

「何でしょうかセガリラさん」


「帝国には何時(いつ)ぐらいに到着予定だろうか」

「あぁ到着予定ね、えーっと最速でも深夜になるから、休憩を入れて明日の昼前ってところかな。日没前に行けるところまで行くよ。」



-----------

-------



「なぁジェリック」

「さっきから変だぞ?セガリラ。どうしたんだよ」


「あいつ…、スグルの持つ魔道車の機動力を甘く見てたわ…」


サンラから我が帝国まで、ほぼ半日で到達出来るんだぜ?

俺たちが雪が積もる前に約15日かけてたどり着いた距離を、だ。

しかも降雪期の最中に。


「確かに、な。俺もここまでの(もん)だとは思わなかったよ」



-----------



帝国へ向かうために門へ来た。


ブルルルブルルルルロロロロロロロ


「止まれー!」

門番が制止してきた。


キーーー、プシュー


「こんちわー」

「おう、スグル殿か。相変わらず凄い魔道車だな。この雪の中、帝国へ行くのか?」


「えぇ、帝国の孤児救済のため物資を運ぶんですよ。」

「救済?」


「はい。先日帝国から来られた、セガリラさんとジェリックさんの2名も同乗しています。」

「どれ…、ふむ。護衛などお付きの方たちはどちらに?」

「今回は急ぐために、スグル殿に同行しておるのでな、部下や護衛共々、雪解けまでサンラに滞在することになった。」


「はははは、スグル殿なら一瞬だろうに」

「まだ帝国は登録してないし、エステリア(ここ)でも王城と聖堂だけだからね。現状、国に関して緊急事態でもない限りは使わないさ」

「あ、あの、一瞬…とは?」


門番さんが語り出す

「いや、ね。スグル殿の持つ魔道車はな、いつの間にか消えて、用事を済ませた後に急に現れるんだよ。あれは何時(いつ)だったかな、街の復旧をしている時だったかな、何か足りないからとサンラに取りに戻ると言って、1分経ってなかったからな」


「我々が2日かかる距離を1分?」

「待てジェリック、今回スグル殿は1時間掛かってない。いや、それでも1分……瞬間移動なのか」


二人が何か思考に入った


「まぁまぁ、本当に重大な時にしか使わないから」

「それもそうだな、それこそ俺たち門番の意味が無くなるからな。でも、帝国でもやるんだろ?」


「それは、向こう次第かな」


「「えっ?」」

二人がビクッと反応した


「す、すすすすスグル殿は帝国に攻め入るのか?」

「此方からはやらないよ。セガリラさんたちの護衛と付き人を雪解けまで待たせられないでしょ、それに一度行った場所で登録しないといけないし。車は運転したいからね」

「まぁ、無茶はしないように、だな。ほい、通工許可だ。気を付けてな」


「はいよ、ありがとう。」


それじゃ、行きますか。

お読み頂きありがとうございます。

これから暑くなる季節に、冬の話が続きます。



さて、新元号が令和に決まりました。

"R"です。

MTSHR


5月からR1、R元年です。

数字が付くと「ラウンド」「レーティング」「ルート(国道)」「半径」などの意味も出てきますが、会話や文脈などから判断してください。

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