第121話.一歩前へ
チッチッチッ チュンチュン
チュンチュン
「えーと……」
『おはようございます』
「うぇ?っ、と、おはようございます?」
「おお、起きたか。よく眠れたか?」
「あの、ここは何処ですか?」
「ここはもうサンラだよ」
「え、でも、あれ?」
後ろから
「あんちゃんおはよー」ふぁあー
「おはよ…」
「………ぉぁょ……」
「「「おはようございます」」」
「おう、おはよう。さ、顔洗ってきて朝飯にすっぞ」
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「さて、今日はこれからサンラの領主に会ってもらう」
「おにいちゃん、りょうしゅさまにあってどうするの?」
「ん、実はな、いま、孤児院を建てているところでな、整うまでは領主、レギルさんの所で生活をしてもらうのさ」
「まさか俺たちを売ろうってんじゃないだろうな」
「まぁ、将来的にはサンラで働いてもらえればと思ってるが、自立できるように支援するのが孤児院だ。」
「……うーん、なら良いや」
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「と言うわけで、レギルさん宜しく!」
「ちょ、待ちたまえスグル殿」
「え?」
「え?じゃない、え?じゃ。この子達をどうすれば良いんだ」
「孤児院が出来るまで?」
「はぁ…分かった。ただ子供たちを預かるにしても、孤児院は地震の影響で進捗が遅れているのだが」
「働き手なら居るでしょう」
「どこに」
「そもそも、ここはほぼ無傷だったんだ。さらに避難できているシズタミの人達に仕事を振って、復興の足しにしてもらうのも有りだと思うよ?」
「ただ傍受するのでは肩身も狭いだろうしなぁ……。分かった話をしてみよう」
お読みいただき、ありがとうございます。
このお話は行き当たりばったりなのに、ただいま迷走中です。
さて、どう進めていくか………。