第105話.策略
「そう言えば、ランドさん居る?」
-『居りますよ』
-『ミーも居るよ』
「王国の動きに変わったことは有った?」
-『特には無いですな。ただ…』
-『嫌がらせのような事はしてきている』
「嫌がらせ?」
-『そう。そのリーシャのように、ギリギリか間に合わなくなるような契約の通知とか』
「まじか」
-『たちが悪いですな』
「まぁ、今回のリーシャの場合は、間に合うようにするから良いけど、他の物は、帰ってきてから各代表者を集めて話しを聞かないとな」
-『制裁でもしますか』
「いや、そこは話し合った結果で決めよう。あと、ランドさんは、王国の動きを監視をお願い」
-『承知しました』
「あと、ミーは、姉妹の護衛で一緒に来てもらって良いかな」
-『いいよー』
「あとは、レシカさんが戻って来ないと」
「あの、す、スグルさん、王国にはいつ頃着きますか?」
「ん、王国には、そうだな…、夕方5時迄には着くかな。閉門が7時だから十分間に合うよ」
「え、そんなに早く?」
「4時間あれば着くよ」
「でも、4日は掛かるって…」
「その4日掛かるものに、間に合わないと思いながら俺たちを頼って来たのか?」
「それは…」
「スグルさん、お待たせしました!って、あれ?ミーさんも?」
-『姉妹の護衛』
「なるほど、取り敢えずは出発しませんか?」
「あぁ」
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『主、今回の請け負いは危険な感じがします』
「あぁ、王国もしくは共和国が暗躍してそうだな。念のため、爆発物無効化と毒劇物無効化を頼む」
『承知しました』
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「出発したか」
「ええ、これで事故でも起こしてくれたら…」
「運送業など開業できまいて」