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約束の、価値は(3)


結局、メアリーにあちこち引っ張りまわされ、彼女が仕事に戻る頃にはとっくに日が暮れてしまっていた。

随分と長い一日を過ごした気がする。 身体は事実くたくたで、もう出来れば休んでしまいたかった。

私にはジェネシス本部ビルの一室が貸し出される事になった。 先ほどまではその部屋のベッドの上に寝転がり、仮眠をとっていたところである。

しかし今はすっかり目を覚まし、暗い部屋に窓から差し込む摩天楼の明かりをぼんやりとした頭で眺めていた。

腕時計で時間を確認する。 夜中の十一時だった。 深くため息をつき、襟元のネクタイを緩める。

と、いうか。 そんな格好のまま眠ってしまっていたのか。 つくづくだらしが無くなったものだと思う。

それになんだか汗臭い気がする。 気になるほどではなかったが、気分の問題でシャワーを浴びることにした。

頭から熱いお湯を潜り抜けて鏡に指先を触れる。 約束の時間までは、まだ一時間はある。


『滞在が決まったら、ご一報ください。 それから今日の日付が変わる時、ユグドラシルの間でお会いしましょう。 その時には鍵を開けておきますが、くれぐれも誰にも見つからないようにしてくださいね』


ヴェクターはそう言ってカフェを後にした。 私は強く拳を握り締め、顔を上げる。


「よし」


髪をタオルで拭き、部屋においてあった髪留めで後ろ髪を括る。

腰近くまで伸びていた髪はばっさりと切ってしまったけれど、ここ一年くらい伸ばしっぱなしのせいか、まただいぶ伸びてきてしまっている。

下着を身につけ、用意されていた新しいワイシャツに袖を通す。 そんなだらしが無い格好のまま、ズボンはないものかと部屋をうろうろしてみる。

ジェネシスの部屋にはそういうものが大体一式揃っている。 このワイシャツもジェネシスの制服のものだ。 他国の人間ならば問題もあるが、私はとりあえず上着にエルサイムのコートを羽織っていればそれ以外に規定もないし、問題ない。

いや、問題はあるか。 なんにせよロッカーを開けると、男性用のズボンと女性用のミニスカートが置いてあった。


「……」


ミニスカート。 二年前は制服だからと納得して履いていたが、ちょっとどうなんだろう。

今履くのはちょっと恥ずかしい気がする。 しかしまあ、二年ぶりに履いてみるというのも悪くは無い。

しかしよくこんなの履いてたな……。 そりゃまあ、可愛いんだけど。 でもそういう問題じゃないし……。


「アイリス、起きてるかー?」


「え?」


自動ドアが開き、笑顔のカイトがそこに立っていた。

無論、私は殆ど裸同然の格好で、しかも手にはミニスカートを持っている。

しばらく時間が止まったようだった。 カイトはすでに諦めたのか、静かにため息をついて目を閉じた。

私は悲鳴を上げながらカイトの顔面を殴りつけ、蹴り飛ばし、それからドアをロックした。


……数分後。


「いってえええ……。 お前、ほんとイリアに似てきたな……」


「先輩は相変わらずですね。 女の人にそういうことしてると、いずれ刺し殺されますよ」


部屋を出た私は結局男性用のズボンを履いていた。 ネクタイをゆるく結びながら黒ズボンのポケットに手を突っ込み、息を吐き出す。

全く。 どうしてこの人は何時もこうなのか。 まあ、今更恥ずかしがることでもないはずだ。 うん。 子供の頃は一緒にお風呂に……だめだ、思い出さないほうがいい記憶だった。


「それで、何をしに来たんですか? こんな夜中に」


「わたしが頼んだんだよ」


いつからそこに居たのか、可愛らしいフリルの着いたゴシック超のドレスに身を包んだエアリオが立っていた。

銀色の髪をきらきら輝かせながら微笑むその様は堂々としていて、しかし妙に愛らしい。 見ているこっちの顔が赤くなるくらい、エアリオは可愛かった。

気品のある金色の瞳が目の前にまで近づき、その瞳が私の瞳を覗き込んでくる。


「おまえ」


そうして私の眼前に人差し指を突きつける。 それが突きつけているのではなく、私を指差しているのだと気づくのには時間がかかった。

何はともあれエアリオは恐ろしく綺麗なその顔で困ったように笑いかける。


「わたしから逃げただろ? どうしてだ」


「……え? そんな事のためにわざわざ?」


「ん。 『そんな事』なんかじゃない。 わたしにとっては大切な事だ」


甘い香りがした。 顔がものすごく近い。 どんどん近づいてくる。 思わず後ろに下がりたくなるが、エアリオは私の手を取って離さない。


「逃げなくていい」


「え、っと……?」


「おまえと、以前のわたしがどんな関係だったのかはわからない。 だが、逃げられるいわれは無い。 仮におまえにそんなことをするのが過去のわたしだったのならば、きちんと詫びて許してもらうべきだ。 それが今のわたしに出来る精一杯の誠意だと、わたしはそう思う」


「……」


後ろに下がる足を、止める。

昔から確かにそうだった。 この人はこういう人だった。 別に何も変わっちゃいない。 きっとこれが彼女の正しいあり方なのだ。

子供っぽくて、無邪気で、大食いで。 でも誇り高く、優しく、厳しい人だった。

不覚にも胸がドキドキしてしまうようなそんな彼女の言葉に、気づけば私の心も静かに落ち着いていた。


「おまえの話を聞かせてくれないか」


彼女はそういった。 約束の時間まで約一時間。 私は静かに頷き、自分に与えられた部屋に彼女たちを招きいれた。




⇒約束の、価値は(3)




シャンパンの開く、独特の音が部屋に響いた。

この部屋はちょっとした高級ホテルの一室のような内装で、とても豪勢だ。 そして何故か冷蔵庫にはシャンパンをはじめ、いくらかの食材が用意されていた。

エアリオはソファの背もたれに体重を預け、きらきらと金色に光るシャンパンをグラスに注ぎ込み、慣れた手つきで私に手渡した。


「ど、どうも……」


「友情を深める一杯、ということで手を打とうじゃないか」


「……はあ」


未成年がアルコール飲んでいいんだっけなこの国。

まあ、気にしない事にした。 エアリオは疲れた様子でソファに腰掛けた私の首に腕を回し、後ろから抱き付いてくる。

その態度が妙にいやらしい。 顔のすぐ近くにエアリオの顔があり、エアリオはボトルごとシャンパンを嗜んでいるようだった。

ああ。 酒豪的な設定まで追加されてしまったんだなあ……なんて事を思う。 しかも絡み酒。


「カイト……。 エアリオは……」


「まあ、細かい事は気にすんな。 あと俺は疲れたから寝てるぞ? じゃあな」


「えっ!? ちょっと!?」


私がついさっきまで仮眠を取っていたベッドにもぐりこむといきなり寝息を立て始めるカイト。

というか……もうなんだろう。 本当に最悪です。

しかしこうなってくると覚悟も決まってくる。 必要以上に肉体的接触を試みてくるエアリオの手に触れ、引きつった笑顔で質問を繰り出した。


「エアリオは今、何をしてるんですか?」


「ん? 学生だぞ? 昔の私は違ったのか?」


「えっ!? あ、いや……そうでしたね」


やばい。 エアリオの今の設定がわからない。

あれからどうなったんだろう。 レーヴァテインも無くなった今、彼女は干渉者ではなくなったのだろうか。

だとすれば、今は普通の学生……。 しかしそれは少々妙だ。 普通の学生が立ち入ることが出来るほど、ジェネシスは開かれた企業ではない。


「今は、ジェネシスに何かかかわっているんですか?」


「昔がどうだったのかは知らない。 でも、今は関わってる」


背中を離れるエアリオ。 暖かくてやわらかい感触が消え去り、残念なような安堵するような。 いや、安堵した。

彼女が手にしたのはテレビのリモコンだった。 電源を入れると、無駄に大型の画面にCMが流れ始めた。

それがどうかしたのかと思いながらCMを眺めていると、直ぐに異変に気づいた。


「え? これって」


そこにはエアリオの姿があった。 昼間にあった、エンリルという子も出ている。

二人はジェネシス製品のCMに出まくっていた。 テレビで見る彼女たちは実物よりは可愛くなかったが、それでも十分すぎるほど魅力的だ。

つまるところ、ジェネシスが公認する芸能人ということなのだろう。 映像はニュースに切り替わり、今日の式典の様子をいまだに繰り返し放送していた。

その中には重役と肩を並べるエアリオの姿もあった。 驚くべきことに、それほどまで彼女は重要視されている国民的アイドルなのだろう。


「今は、アイドルやってる。 芸能人ってやつだ。 そこそこ人気もあるし、今日もパレードで歌ってた。 ――おまえは聞いてなかったみたいだけどな」


がらん。 床に空になったボトルが転がる音がして、目をやる頃にはエアリオは二本目のシャンパンをあけているところだった。


「アイドル、ですか……。 なんだか大変そうですね」


「ん、まあ、実際大変だ。 やる事は多いしな……。 でも、他に出来ることもないから」


しかしそれで納得できた。 彼女はただの学生ではなく、学生アイドルということなのだろう。

カグラも思い切った作戦に出たものだ。 しかもかなり効果的だ。 ジェネシス公認となれば、彼女はかなりの重役に匹敵する立場にあるということなのだろう。

だがまあ、アイドルの実態がこんなのだと発覚するのはちょっと拙い気もするが。

エアリオはテレビに映った自分の姿を眺めながら静かに瞬きしていた。 その瞳が驚くほど綺麗で、ああ、そういえばエアリオは昔から可愛い女の子だったんだな、何て事を思っていた。


「わたしのことより、おまえの話を聞かせてくれ。 おまえはわたしとどういう関係だったんだ?」


「え? え、ええと……」


こういうとき、何をどこまで話していいのかわからないとかなり困る。 頼みの綱のカイトはいびきかいて寝ているし、どうにもならない。


「私は、今は……エルサイムに所属していますが、昔はジェネシスに所属していました。 それで貴女とは……多分、仲間……いえ、友達みたいな関係だったんだと思います」


嘘はない。 だがそれは私の主観であり、かつての彼女がどう思ってくれていたのかは永遠の謎だ。

そうか、と呟いたエアリオはまたボトルを一つ空にして、私の隣に腰掛けた。


「ごめんなさい。 わたしは、おまえのこと何にも思い出せない。 おまえがどんな奴だったのか……わたしがどんな奴だったのか」


それは彼女が思い出すべきことなのだろうか? 思い出してしまってもいい記憶なのだろうか?

わからない。 判断に困る。 けれども彼女は過去を知りたがっている。 だがそれはすなわち、まだ誰も彼女に過去を語っていないということだ。

私がその過去を語ってしまう事は容易い。 しかし貴女は元々スパイでした、何て事を言えるはずもなかった。

その結果あんな事になり……いや、思い返すのはやめよう。 それは彼女が悪かったわけではないのだと、もう判っているんだし。


「なあ、アイリス」


「なんですか?」


「一つだけ教えて欲しい。 私は……私には、家族がいたのか?」


顔を上げるエアリオ。 相変わらず表情はないのに、瞳が寂しげに揺れていた。


「エンリル、なのかな。 誰かが私のすぐそばで、いつも一緒に居てくれたような……そんな気がする」


まるで見えない記憶のかけらを握り締めるように、エアリオはそっと小さな手を握り締めた。


「夢、じゃないと思うんだ。 誰かが確かに、私のそばに居てくれた。 記憶失ったばっかりで、頭の中が混乱していた時……そいつは確かに、私に声をかけてくれたはずなんだ」


「……」


「思い出せないんだ。 こんなに大事で、こんなに好きで……でもなんでだろうな? 判らないんだ、何も――」


彼女は寂しそうにそう呟いて、空になったシャンパンのボトルのラベルを指先で撫でる。

そこには一羽の兎が描かれていた。 まるで彼女はそこに何か記憶の糸口を求めるように、静かに目を細める。

私は立ち上がり、グラスを一気に空にした。 それから振り返り、エアリオの髪に触れる。

つやつやで、きらきらで、すべすべで。 あの頃と変わらない……いや、きっともっと磨きがかかったその髪は、相変わらず伸びっぱなしで。

窓の向こうを眺める。 摩天楼の輝きが降り注いでいて、あの頃と変わらない景色がそこにはあった。


「多分その人は」


振り返ると、エアリオは縋るような、訴えかけるような瞳で私を見上げていた。


「私たちが、恋をした人です」


私は微笑みかけることが出来ただろうか。


今は出来たのだと。 そう、信じたい――――。




「オペレーション・メビウスを実行に移すにあたり、まず始めに行っておかなければならない事があります」


一時間後、少し遅れて私はユグドラシルの間に足を踏み入れた。

少し思うこともあったが、気分を切り替える。 ヴェクターはきちんと時間通りに待っていて、私にはやらねばならない事があるのだから。


「まず、ユグドラシルを通過するにはユグドラ因子が必要です。 これはもう絶対なので、アイリスにはユグドラ因子を植え付けてから計画を実行に移す必要があります」


「ユグドラ因子を?」


「ええ。 多少痛みを伴いますが、耐えられますね?」


「それは今すぐ出来ることなんですか?」


「そのための待ち合わせですよ。 こちらへどうぞ」


ユグドラシルの間のさらにおくにある扉へと彼は向かっていく。

ざりざりと、靴底から跳ね返ってくる奇妙な砂の感覚を味わいながら後に続くと、扉の向こうにはさらに地下へと続く階段が伸びていた。

かつん、かつんと靴音が盛大に響き渡る階段を下りると、そこには暗い部屋があった。

その中心に位置する大きな水槽にはいくつかのカラフルな結晶が浮かび、淡く光りを放っていた。

特殊なグローブで手を覆い、ヴェクターは結晶を取り出す。 紅く燃えるような輝きを放つそれを、私の眼前に差し出した。


「ユグドラ因子の結晶です。 これを肉体の一部に埋め込みます」


「い、いきなりですね……。 あと、肉体の一部ってどこですか?」


「基本的にどこでもいいんですけどね。 どこがいいんですか? あと出来れば心臓に近い場所がよいとされています」


つまり、手足の先とかはやめておいた方がいいらしい。

と、いうか。 ここで埋め込むのだろうか? 手術とか……技術は要らないんだろうか?

ヴェクターはニコニコしている。 というか、どこに埋め込むにしろ私ははだかになる必要がある気がする。 胴体部がいいのであればなおさらだ。


「じゃあ、背中に……」


「わかりました。 では脱いでください」


「……」


ですよねー。

上着を脱ぎ去り、ワイシャツを脱ぎ去り、胸を腕で隠しながら背中を向けた。

何故か知らないけれどこの地下は肌寒かった。 早く済ませて欲しい気持ちと、何をされるのかよくわからない気持ちが心の中で渦巻き、逃げ出したい気分になる。


「では、行きますねー」


「え? いきなり……いっ!?」


ぐいっと、背中に結晶を押し付けられた。

多分ヴェクターがやった事はそれだけだろう。 目にしたわけではないが、因子が全身に根を張り、神経を侵していくのを感じる。

それは痛いというよりは、強烈な違和感だった。 全身に背中から木の根が張られるような感触、というのが近いかもしれない。


「あっ……ああっ」


身体の中を勝手に動き回る何か。 呼吸が苦しくなり、驚くほど、背中が熱い――――。


「はい、終了です。 なじむまでの間は大変かもしれませんが、なじんでしまえば違和感はなくなりますよ」


「……ほっ、ほんとうですか……?」


全身の感覚がおかしい。 身体に異常があるとかそういう類の事ではなさそうだったが、少なくともまともに歩く事は出来ないだろう。

右足を動かそうとしたら、左手が動いてしまいそうだった。 こうなっては服を着ることも出来そうにない。 へなへなと地面に倒れこむと、大変恥ずかしいのだが、仕方なくヴェクターに着替えを頼むことにした。


「いひゃあっ!?」


「あの、じっとしていてください」


「で、でも……く、くすぐったい……っ」


背中に埋め込まれたユグドラ因子は神経にどういう効果をもたらしているのか知らないが、衣擦れで敏感すぎるほどに反応し、全身がなんともいえない感触に覆われる。

くすぐったいような、痛いような、もどかしい気持ちだ。 出来れば一生知りたくなかったそんな感覚の地獄を乗り越え何とか衣服の着用を終了する。

姉さんもオリカさんもこれやったのかあ。 なんか……なんていうか、やっぱり偉大だなあ。


「とりあえずこれで計画の第一段階は終了です。 これからアイリスは再生能力など、いくつかのメリットを得ますが、定期的に因子のメンテナンスが必要になります」


そんな事は百も承知だ。 しかし、一応聞いてみたくなる。


「あの、そのメンテナンスとやらをずっとしないで居ると、どうなるんですか?」


「そうですね。 フォゾン化に似た状況になるのではないかと思いますが……まず、五感が鈍ってくると思いますよ。 因子のメンテナンスというのは、つまり因子が肉体を侵食しすぎないように抑制することに他なりませんから」


「そうですか……気をつけないと」


背中から感じる熱い力。 不安は無いわけではないけれど、でも姉さんも通った道だ。 私が出来ないはずはない。

自分にそう言い聞かせ、その日の晩はひとまずお開きとなった。 詳しい計画は明日から。

何でも因子が安定するまでは出来ないことらしい。 それで最低でも三日は猶予が欲しいと、彼が言っていた理由を理解した。

それから部屋に戻って寝ようとしても、背中がうずいて眠る事が出来なかったのは言うまでも無い。





遠く離れた地エルサイム。 城の内部を歩いていたルクレツィアは、一人の使用人に呼び止められた。


「る、ルクレツィア様……! お、お怪我が……!」


「え?」


振り返るルクレツィアの手を取る初老の男性。 そこまで来てルクレツィアはようやく気づいた。

彼女の手は、苛立ちを壁に拳でたたきつけた時、決して浅くは無い傷をつけ、骨にもヒビが入っていたのである。

今気づいたといった様子でルクレツィアは目を細め、そっと手をドレスの袖に隠した。


「大丈夫だ。 これから治療に行こうと思っていたところだ」


「ほ、本当でございますか? 敵に襲われたとか、そういうことでは……!?」


「ああ、大丈夫だ。 お前も早く部屋に戻って、休みなさい」


ぽたりと、赤いカーペットに血の雫が零れ落ち、染みを作る。

しかしそれは誰にも気づかれる事も無く、同じ深い赤色の中に消え去っていった。


〜あとがきぱらどくす〜


第一回


エアリオ「お久しぶり。 あるいは始めまして。 エアリオ先生の世界解説のコーナーだ。みんな心して聞くように」


カイト「みんな、久しぶりだな! またこうしておまけコーナーを作れるのも、読者のおかげだぜ! みんな、愛してるぜーっ!!」


エアリオ「さて、霹靂のレーヴァテイン2が始まってからもう一週間以上経つ……かな? 少々文章の雰囲気とかも変わってしまったかもしれない。 しかも更新ペースは若干落ち気味で、文章量は減っていると来ている。 それでもがんばっていくつもりなので、見捨てないでやってほしい」


カイト「リアルタイムで見てくれている人は本当にありがとな。 でも、誤字脱字とかがひどいのに作者が気づかないまま投稿したりした未修正版を読ませることになったりして、リアルタイム読者は結構損してるんだよな……」


エアリオ「いまだにレーヴァテイン1を読んでくれている人がいてなかなかSFランキングから落っこちないのも、やはり読者のおかげだ。 読者がいるから連載が続けられる……これぞ物書きの真理だな」


カイト「本当の物書きっていうのは読者関係なくすばらしいものをかけるんじゃないか?」


エアリオ「流すぞ? まあ、みんなお待ちかね! わたしも復活だ! しかもアイドルだ!」


カイト「でもキャラクター増えたせいで個々の出番は減ったよな。 リイドもいなくなっちまったし……これからどうなっちまうんだろう」


エアリオ「なんか鬱な展開がずっと続いてるしな」


カイト「もともと明るくはなかったからいいんじゃない? でもこのおまけって連載してていいのかな? 前やってたときも意味がよくわからなかったしな」


エアリオ「そういうな。 今回からは読者の疑問にお答えするコーナーにすることにしたから」


カイト「なるほど。 本編で説明し切れてないところの補足か」


エアリオ「ん。 まあそういうことだ。 これからは毎週エアリオ博士がレーヴァテインのくそややっこしい世界観を説明してあげるから、見逃さないように要チェックだ!」


カイト「名づけて、あとがきぱらどくす! レーヴァテインの疑問について、ガンガン解説していくぜ! みんなヨロシクな!」


エアリオ「さて、第一回はこの疑問にお答えするぞ」



Q:エアリオは何でアイドルなの?



カイト「明らかにテキトーだな」


エアリオ「まあ例題だからなんでもいいだろ。 何でアイドルなのか、それにはもちろん伏線でもあるが、作者の趣味だと言えるだろう。 実は以前作者がやったロボット物の作品にも、アイドルは出ていた。 それに2では歌や声という言葉がテーマになってくるから、それに伴い追加された設定だが……まあつまりわたしがかわいいということだ!!」


カイト「こんなどうでもいい質問にも可能な限りお答えするぜ。 前作では冗談だったが、今回はマジでお便り募集だ! どうでもいい質問、ガンガン送ってくれよな! 詳しいあて先は、こちらだ!」


エアリオ「出てないぞ。 ていうかまたか! お便りは作者メッセージでお願いします。 感想でも別にかまいませんけど、感想だらけになってもアレだからな」


カイト「でも、お便りが一通も来なかったらどうするんだ?」


エアリオ「また何か考える。 わりと常にてきとーだからな」


カイト「そっか……」



そんなわけで、お便り募集中です。


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