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ほのを  作者: につき
6/12

かつての朝

草色のシャツを着てる

真っすぐな十一月の晴れ

雲一つない空に

銀杏がレモンイエローに燃えてる

プラタナスの葉は枯れてしまっても

樹皮の真っ白がきれいだ


子どもたちの学校に

わたしは十年通っている

そして

また六年通うだろう

何度訪れても

賑やかで生き生きとして

どんな大勢であっても

子どもたちは群衆ではない


今日を奪うことに必死の

若い人たちにも

明日に目を瞑っている

大人たちにも

過去に閉じこもる

年老いた人たちにも


かつて

子どもの朝があった

目覚めて

伸びをして

水を飲み

東に顔を向けた


向かってくる朝日に

おはようとあいさつをして

ひんやりと朝が始まった

二年ずつ離れて三人、もっと離れて一人子どもがいます。ので、小学校がなかなか終わらない……ようやく来年で一区切りです。でも、また数年後に小学生になります。そんなことで、計十六年通うわけなんです。

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