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彼女の影

この作品は、全て妄想であり、創作です。

一週間たっても浩二から電話は、かかってこなかった。

テニスクラブも休んでいるらしい。



もしかしたらこれで終わりにするつもりなんだろうか?



私は胸がざわざわとしたが、自分から電話しないほうがいいような気がしてかけなかった。



そう思ってるそばから電話があり、珍しく、ホテル直行ではなく、どこかでテニスでもやらないかと言う。暫く休んでたからクラブにも行きづらいしと。



なので私こそテニスなど超久しぶりだったが、さすがに私のバイト先は二人して気まずいので、ナイター設備やティールームの併設したクラブに行って軽くストロークをしてからお茶を飲んだ。



『一週間休み取ったので葬式終わってから、東京本社の同期にも会ってきたんですよ。東京ってあちこち歩き回るじゃないですか。結構疲れちゃいました。』

私は何気に相槌うっていたが、一緒に歩いたのは同期の友人じゃない気がして黙っていた。



すると、浩二が

『そうだ。鈴木さん、今度、車貸してもらえませんか。大学の友達がこっちに遊びに来たいって言うんですけど空港まで迎えに行こうと思って』-私達の地区から空港までは確かに遠い-



と言うので、まぁ、ほとんど使ってない車が家に一台あると話したのを覚えてたんだろう。

今考えると他人に車を貸すなど無謀だが、わたしは追求もせず貸す事にした。

断ると角が立つような気がしたのだ。何と無く。



今まで随分深入りしてしまったが、浩二は私にたかると言うか、利用すると言うかそんな事は一度も無く、私達はこれでもお互い苗字とさん付けで呼ぶような、礼儀正しく付き合っているつもりだった。



そして…

浩二から車が返って来たある日、

私はトランクに一枚の写真を見つけた。

若い、爽やかなちょっと幼げな可愛い人。

どうやら彼女の出現でしょうか?

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