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乱れる

この作品は、全て妄想であり、創作です。


『そんなこと言ったら、世の中で10歳以上年上の男性と恋愛する女性はみんな正気じゃないってこと?』


いや、まあ確かに正気じゃないだろう。

それがどんな状況であっても恋とはそういうもんだろう。

私は浩二に言い含めれられて、またまた妙に納得してしまい、私の車を浩二に運転してもらい、途中の小洒落たホテルに入った。



私はもう恥ずかしくてたまらなくて、とにかくバスルームに逃げ込んだ。このたるんだ中年の体を浩二に見られるのかと思うと鳥肌がたち、あちこち必死に洗っていた。

すると浩二が待ちきれないようにバスルームに入ってきて後ろから抱きしめられた。

浩二は私の裸にキスしながらガラス細工のようにそっと触りながら、綺麗だと言った。



大人の女性の体だと・・・



その時、ちょっと遠い目をした浩二が誰かと比べているのではないか?と一瞬思ったのだが、とにかくそんな余裕は無く、逃げるようにしてバスタオルで体をつつんでベットに滑り込んだ。



浩二はゆっくりと、時には激しく、私の肌を愛でながらもてあそびながら、噛んだり、舌を滑らせたり、出たり入ったりを繰り返す。

私は大きな声を出さないよう必死だった。さっきまであんなに見られなくないと思っていたのに浩二の愛撫に思いっきり足を開き、恥ずかしいぐらい乱れ我を忘れて溶けた。それこそ髪の先からつま先まで・・・



私は浩二と交わりながら、ああ、会話の相性がいい相手は、こんなにも体の相性も良いんだろうか?と思ったのを今でもよく覚えている。



しかも2回目は、ぐったりとした私を、今度は上に乗せて、浩二は下から突き上げてきた。テニスで鍛え上げた引き締まった胸に私は一瞬、爪をたててしまう、すると浩二は笑いながら私の腕をつかんで交わったまま自分が上になった。その半回転する時、私は思わず悲鳴をあげる・・・浩二のものが私の中で熱く回る・・・



いつ事が終わったのかぼんやりとした意識の中で、私は情けない事にこんなに男性との行為に乱れたことがなかったと思っていた。



浩二が言った。

『鈴木さん、凄かったです。僕こんなに感じたの生まれて初めてです。顔も会話も好みだと思っていたら、体のほうもこんなに合うなんて・・僕、もう途中から何が何だか夢中でした』

と、まるで私が浩二に言いたかったセリフをそっくりそのまま言ったので、不思議な気がしてくすっと笑ってしまった。



これは、次もあるだろうな。。いやはや正常な間柄に戻れるの?私達・・・


すっかり浩二に溶けてしまった私・・・・

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