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意外な食事会

この作品は、全て妄想であり、創作です。


浩二との食事は意外にも楽しかった。


私の予想では12歳年下の男性と話が合うはずもなく、流行の芸能人の話とか、好きなタイプの女の子の話とか、彼女歴とか、会社の噂話とかそのへんで適当に話しをすればいいやと思っていた。その話でまあ1時間ないし2時間弱ぐらいはもつだろう・・・・と。


ちなみに浩二は家電製品はもとより、半導体などを作るのに有名な電気メーカー会社勤務で、いわゆる、転勤族。本社で採用されたが若いうちは、あちこちの地方を回って修行を積まされてそのうち本社に帰るという、大学院卒の典型的なエリート社員だった。私もテニクスクラブの顔つきからしてまあお坊ちゃまなんだろうな~ぐらいにしか観察たことはなかった。


が、その日浩二はいつものメガネをはずしてコンタクトをつけていた。テニスクラブでは、スポーツ着しか見たことがなかったが、ラフなジャケットをさらっと着こなしてお洒落な靴も履いていたので別人のようでちょっとびっくりした。


まあ、食事しはじめると、学生さんが卒業したばかり~って感じではあったが、リーズナブルなイタリアン洋風ダイニングバーで、私達はキッシュやパスタ、エビのアヒージョに生ハム入りサラダなど、手当たり放題に注文してをかなり食べた。私も相手がかなり年下だと思うと、全然構えることなく、食べたいものをどんどん注文し凄い楽だった。私は車だったので見た目だけお洒落なノンアルのカクテルを、浩二はアルコールが弱いと言いながら、生意気にも赤ワインをおかわりして飲んだ。真っ赤な顔に笑えた・・・


浩二の話の内容は多岐に渡っていた。印象に残ったのが、私は英文科出身なせいでもだろうが、昔から物理なんて科目が特に苦手だった。自分の高校時代の物理の成績の事を思い出すと、笑えるものがあり、特に、【ばね】・・なんて何がなんだかさっぱりわからかった。あの問題をみて数式が当てはめることが出来るのがまず謎だった。浩二は笑いながら、それは頭の中で想像ができないからだと言った。数学の多面体の話でも、まずは頭の中で多面体を見て平面図を書ければ何も難しくなく面積、体積が求められる、物理もそれと一緒なのだと説明した。

私は妙に関心してしまった。

物理の先生もあの頃、そんな説明してたんだろうか?それすら覚えてないわ・・・


逆に、語学のほうが難しいでしょう?と言われたので、私は英語も全然基本ぐらいしかできないが、難しいも何もただ暗記するだけでは?と答えたら、丸暗記できる人は記憶する才能があって、なかなか覚えられないものだと言った。

私は何ひとつ得意なものは無いのだが昔からなぜか記憶力が良い。今までもなんとか生き抜いてこれたのはひとえにこの記憶力に頼るところが大きい。勉強も訳がわからないものは例題ごと全部暗記した。なので丸暗記の通用した地方の高校受験までは難なく行ったが、進学校で考える授業が入ってくると途端に追いつけなかった。

なのでちょっとだけ自分が出来た英文科、しかも短大にのんびり行っただけなのだった。もちろん、自慢にもならないが、簡単な英文は読めるが、英会話はできない。挨拶ぐらい?


しかし、浩二はその丸暗記できる才能をこれかも訓練していろいろ勉強したほうが良い、例えば他の語学も覚えてみるとか・・・というので、私はそんなことを人に言われたことが無かったので、へ~と思ってしまった。


私達は妙に話が盛り上がり、気づくと食事しながら3時間も喋りこんでいた。娘が携帯に電話してきたので急に私は現実に戻り、楽しかった、今日は年上の私にご馳走させて欲しいといってお開きにしようとした。

すると浩二が、僕もこんなに話に鋭く反応をしてくれ女性と初めてしゃべった、周りにいたクラブの子たちはお洒落の話と男の話しかしてなかった、いろいろ相談が出てきたら電話してもいいか?と言ったので、私もつい気分が高揚して携帯を教えてしまった。


それに社交辞令で、まあ次は無いだろうなとその時は本当にそう思ったのた。


浩二と食事会で盛り上がった私・・・次回もありありの予想ですね?

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