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臆病者の勇気

 今回の題材は『イジメ』についてです。

 一風変わった雰囲気からスタートしますが、後半はいつもどおりです。

 とあるところのとある場所に、とある少年達がいました。

 彼らはとても仲が良く、いつも一緒でした。

 彼らはいつもふざけ合い、それが彼らのクラスを和やかにしていました。



 あるとき、彼らはいつものおふざけで、仲間の筆箱を使ってキャッチボールをしました。

 仲間である少年は「返せよぉ〜」と言いながら追いかけていました。

 しかし、それでも少年も彼らと共に、楽しそうに笑っていました。



 彼らのおふざけと云う名のコミュニケーションは、その後も続いていきました。


 あるときは、あの少年の持ち物を隠して、宝探しゲームをしました。

 少年は少し驚きましたが、やっぱり楽しそうです。

 あるときは、少年の着替えている時に、少年のハーフパンツをいきなり下ろして楽しみ合いました。

 少年も一応楽しそうです。


 あるときは、休み時間中に、黒板に少年の似顔絵を書き合いました。

 少年も顔は笑っています。


 あるときは、足りなくなったから、みんなで少年の許可をとった上で少年からお金を借りました。 少年は心なしか少し寂しそうです。


 あるときは――、

  あるときは――、

   あるときは――、、、






 ……そして、少年は仲間の存在に疑問を覚えるのです。


 ――きっとみんなは自分のコトを仲間だと信じてくれている。みんなは違う。勘違いだ、被害妄想なんだ。


自己暗示?


 ――みんなは実は陰で自分の悪口を言っているんじゃ?もしかしたら、アイツらも言ってるんじゃ?自分は嫌われているんだろうか?


疑心暗鬼?


 ――自分は何かみんなにしたのだろうか?何か嫌な思いでもさせたんじゃないだろうか?何がいけないのだろう?


自己嫌悪?



 きっと進む道はどれも破滅。

 溜め込んだって、いつかは弾けてしまう。

 逃げ出したって、余計に辛くなっていくだけ。

 八方塞がりなんだよ、、、


……一人だけじゃ、な。

 一人じゃ苦しいコトでも、誰かに分かち合ってもらうコトはできるんだ。


 人は一人じゃ生きられない。

 誰かと関係を持ち続けていたいのは本能なんだ。 キミが仲間と仲良くなったのも、

キミが納得いかない現状を、一人で打破出来ないのも、関係が壊れたくなかったからじゃないのかい?


 キミがどういう結果を望むのかは、わからない。

 だけれど、きっとこのままでは解決はしない、それだけはわかる。

 もちろん、それはキミも理解しているハズだよ?


 逃げないで……! 溜め込まないで……!


 キミが望む未来は、キミしか掴み取れないよ。

 勇気が足りないのなら、誰かに吐き出そうよ。


 ロウソク一本じゃあ夜道は見えやしない。

 だけど、もう一本ロウソクが点いたら、きっともっと明るくなるさ。

 そしたら、踏み出せる。前へ進める。前進できる。ゴールに近づけるんだ。


 だから、


一人で抱え込まないで……。


 人とは皆同じくして、弱い生き物です。

 だから群れ、だから同調し、だから罵り、だから蹴落します。


 タイトルの『臆病者』、それは被害者だけではなく、人間と謂う大きな枠組みに対して言えることなのです。


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