問題と回答 ―挑戦状―
キチガイの書いた妄言か、それとも哲学者の書いた遺言か。
「誰にも解けない問題を出しましょう。さて、私の書いたお話には幾つかの『問い』と『答え』が存在するんだ。読者方々、問題を解いてみてくださいな」
「正しっ、『問い』を導き出す、そのものが問題の一つだけどな」
「でも、解けない問題ではない」
「考えてみれば、極々自然なことさ。理屈で考えるのが俺の本質なのさ。それに気付けるかは読者次第なのさ」
「何故って?」
「そりゃあ、考えるまでもない。本質は本質なんだから」
「誰にも解けない問題を出しましょう」
「何故そうでなくてはならなかったのか……何故こうなってしまったのか……」
追記2012/02/09
「むずかしいかい?ならばヒントをあげるよ。なんどでも言うさ、俺はおかしい、おかしいかもしれない。だから何度も繰り返す。俺は、平行世界に何人でも居る。幾つもの物語りをつむいでいる。だから、なくならない。何故人は死ななければならなかったのか。何故人はこうでなくてはならなかったのか。だれも解けない問題を出そう、誰も解けない問題を出そう。」
あなたは答に辿り付けますか?