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これが噂の不登校~子どもにやって良かった7つのこと~  作者: 西野完菜


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005「その4 教育センターを使いましょう」

 そして二カ月ちょっとの夏休みを過ごした娘。夏休みは、塾の夏期講習に行かせていたので学校がある時よりも忙しく生活をしていた。夏休みに入る前までは、ほとんどの時間を家で過ごしていたので……。この時失敗したなと思ったのは、幼稚園の頃から続けていた体操をやめてしまったこと。完全に学校に行かなくなる前までは、いくつかの習い事をしていたのだけれど……。学校に行かなくなったタイミングで、習い事も辞めたいといい、折角続けてきたのにと親としては勿体ないの一言だったのですが……。話し合いの結果、やめることになりました。


 だけど、体操だけはやめさせずに続けていれば良かったと凄く後悔した。週一でも、体を動かす時間があったのは凄く大きかった。一時間、親が子供に運動させようと思ってもなかなか難しい。一緒にウォーキングするくらいしか思いつかないし……。

 本人も、鬱々とした期間から抜けた後に、体操はやめなければ良かったなと言っていた。不登校の一番の不安要素は、家から出ないから体力が落ちる。そして、体重が増える……。健康的な生活ができない。


 元々、体を動かすのが好きな子だったから幼稚園からずっと体操を続けていた。運動会なんかではリレーの選手に選ばれる子だったのに、今ではすっかり足も遅くなってしまった……。様子見で休会扱いにしてもらうべきだったと、本当に後悔している。


 そんな中でも、一応塾だけは算数の一科目だけだけど通っていた。一科目だけでも、塾は行ってくれたのでそれは良かったなと思っている。塾は、時間が一時間だけと短いし特に友達付合いする必要もないから、特に苦ではなかったみたい。

 塾は少人数だったのもあって、仮にボッチだったとしても目立たないから気にならないのだと言っていた。だからと言って、勉強が好きな訳ではないからノリノリで行っていた訳ではないのだけど……。どうやら本人も算数のできなさ加減がヤバイとは思っていたようで、ぶつくさ言いながらも通っていた。

 娘の話を聞いていると、一応色々考えてはいるんだなとへんに感心してはいた。


 外に出る用が、週に一度の塾だけではまずいと思ったので、できるだけ外に出すようにはしていた。でも、一人では出かけないので一緒に買い物に行ったり、時には好きな水族館に遠出してみたり、ちょっと遠くの温水プールに泳ぎに行ったり、夏休みには旅行に行って山に登ったり、できる限り外に連れ出す努力はしていた。

 まあ、毎日遠出なんてしていたら出費がかさんで大変なことになるので、買い物とか散歩とかに行くのがほとんどだったけれど。


 そうして、世間の夏休みも終わり九月になり学校が始まったのです。二カ月ちょっと学校をお休みして、親の目から見て元気になったと思った。体調もすっかり回復して、朝は普通に起きて夜も十時には無理なく寝られるようになった。

 そこで、夏休みが終わる前に娘に学校をどうするのか聞いた訳です。


「学校どうする? もう夏休み終わるけど……」

「……行くよ……。ちゃんと宿題もやったし……」

「わかった。じゃあ、頑張ってみよう」

 私としては、このまま行けるようになってくれないか淡い期待を抱いていた。だけど、残念ながら駄目でした……。9月1日は行ったけれど、2日は朝起きてきて具合が悪いと言うのでお休みしました。


 正直、往生際が悪いと思いますが「駄目なのかー」とショックを覚えたのは確かです……。そしたら、これからどうしようかなと、またこの先のことを考えなくてはならなくなった訳です。

 ただ、娘は五年生の冬にある移動教室(スキー合宿)はとても楽しみにしていて、それは行く気満々でした。普段行ってないのに、そういうのは行けるのかよって不思議でしょうがなかったのですが……。旅行が好きで、非日常を味わうことができるから楽しみだったのかなと推測しています。


 なので、毎日行く必要はないので、月水金行けるように頑張ろうと娘に話をしました。スキー教室に行きたいなら、それなりに学校に行っとかないと班決めをする時や係決めなど、クラスの子たちが困る。自分も全くしらない子たちと、移動教室に行くのは気まずいでしょう? と話して、週三日を目指して頑張ることになりました。


 それを担任の先生に相談したら、教育センター(教育支援センター)で教育相談をするのはどうか? と勧められました。娘が不登校になるまで、教育センターというものの存在も知らなかったし教育相談が何かも知らなかった。


 先生から説明してもらったのだけれど――――。教育センターは、教育上の課題を抱えている子どもと保護者への支援などを行っている施設ということ。管轄は教育委員会。

 学校生活での困りごと(不登校やグレーゾーンの子に対する支援)や、進路についてのアドバイスが受けることができる、教育相談を行っている場所なのだと教えてもらいました。


 私の場合は、不登校支援についての相談をしてみたらいかがでしょう? ということだった。この機会に、発達検査をしてみるのもいいと思いますとも言われる。

 なぜ、そんなことを言われたのかというと……。娘が不登校になって色々と考えてみると、グレーゾーンの要素があるなと思わざるを得なかった。昔から薄々、思い当たる節はあったのだけれど、普通に生活できていたので特に気にすることなくここまで来てしまった。それを先生に相談したら、発達検査の話が出てきたのである。


 娘の幼いころからの行動を思い浮かべてみると、やけに食に拘りが強いし、コミュ障だし、今も文字が鏡文字になることがあるし、布の手触りにもこだわりがあった。どうせ家にいる日も多いのだし、この機会に調べてみようと教育センターに連絡を入れることにしました。 

 ちなみに、教育センターは2023年時点で1743カ所設置されており、そのうちの1704カ所が市町村教育委員会による設置となっています。ただし、2023年度で教育支援センターを活用できている割合は、不登校児童生徒の8.8%です。


 データが古くて申し訳ないのですが……、なぜだか最新の情報がどこにもなかった……。もしかしたら、現在もそれほど変わりがないのかもしれません。私が驚いたのは、意外にも使用者数が少ないこと。でもこれって多分、担任の先生とかが教えてくれるかどうかも大きいのかもしれない。私の場合は、担任の先生がとても協力的で色々と相談に乗ってくれたからラッキーだった。私も先生から聞かなかったら、教育センターの存在なんて知らないままだったと思う。もうちょっと、不登校児童の保護者に周知徹底されたらいいなと思う。


 教育センターは、学校を通してではなく親が個人で連絡をとって先に進みます。HPなどで連絡先を確認して、教育相談の予約をとりました。この時、電話口でどのような経緯で教育相談を予約するのか丁寧に聞かれる。さらに、教育相談当日も丁寧に経緯を聞かれる。そんでもってさらに、後日担当の人が決まってその方にも同じように話をする。何回、同じ話をするんじゃーと心の中で叫んだのは今となっては思い出です。発達検査までの道のりは遠く、二回も教育センターに足を運びました。


 私が住んでいる市には、教育センターが一つしかなくて車で20分くらいの場所だった。私は車が運転できるので、それほど苦ではなかったけれど、足がない保護者の方は大変かもしれない。教育相談の内容としては、娘が不登校になってしまって、色々考えるとグレーなところがある子なので一度発達検査を受けたいという話をした。


 最初の電話で、発達検査をする場合は教育センターか医療機関ですることになるのでどちらがいいですか? ということだった。厳密にいうと、教育センターで受ける検査は「WISC-IV(ウィスクー4)」と呼ばれる知能検査。恐らく医療機関で行われるのは、より詳しく検査をする発達検査。違いは、診断書が出るかどうか。あと、医療機関だと予約に時間がかかる場合があり有料。教育センターの場合は、担当の人と応相談で無料でした。


 なので私は、教育センターでの診断を希望することにしました。教育センターでは、二回訪問した時に丁寧に話を聞いてもらい、色々と助言をもらったりして気持ち的にも楽になったように感じます。一番印象に残っているのは、学校に行っていないのに娘があまり将来の不安を感じていないということを相談した時でした。担当の方曰く、子供って先を見通すことができる子と、できない子がいる。大体のお子さんは、「今」しか見ていないし考えていない。だから、将来の不安って言われてもピンとこないんだと思います。と言われた言葉でした。言われて、確かにと深く頷く私。良く考えたら、私だって10年後なんて何をしてるいか全く未知数だしな……。

 将来が不安で不安でしょうがないって縮こまっているよりいいかと受け止めました。


 そして、三回目の来訪で娘と一緒に教育センターに行き1~2時間ぐらいの診断を受けました。親は、別室で待機です。


 そして出た診断結果。


「なるほど」


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