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これが噂の不登校~子どもにやって良かった7つのこと~  作者: 西野完菜


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004「その3 デジタル機器よりアナログで」

 不登校でよく問題に上がるのは、デジタル機器との向き合い方。ゲームやYouTube、SNSに対する依存。うちの娘も、不登校前までは暇さえあればiPadでYouTubeやアニメ、ゲームをしているような子だった。


 最初の頃は、時間制限があったような気もするけど、段々とルールが曖昧になっていった。いちいち注意するのが面倒くさくて、時間制限を気にすることなくデジタルにおぼれて行ったように思う。休日なんかは、学校がある平日よりも早く起きて見ていた。


 というのも、私が子供の頃に漫画やテレビばかり見ている子で、よく親に「漫画ばかり見て、それより勉強しなさい」と言われていたのが嫌だったからっていうのがある。この時は、ただただ好きだったから見ていただけなんだけど、それが将来役に立つ時が来て、どんなことでも無駄にならないんだなって思ってしまったから。


 そんなこともあって、頭からYouTubeやゲームをすることが悪いとは言えなかった。でも、今ならわかる。何事も限度というものがあるのだって。それに加えて、デジタル機器に依存しやすい特性みたいなものはあるのかもしれない。同じような環境にいる姉は、そこまでデジタル機器への依存はないので。


 学校に行けなくなってから、iPadを使うことにルールを決めた。不登校なのに、このまま好きなようにiPadを使わせていたら、外の世界に興味が持てなくなると思ったから。デジタル機器におぼれていると、暇な時間が存在しない。学校に行かなくなると、家から出る必要が全くなくなってしまうという危機感があった。


 学校に行かない平日は、iPadの利用はなし。ただし、テレビは良いということにした。もちろん、宿題のプリントが終わってからという約束が大前提。テレビやアニメを見る分には終わりがあるし、ストーリーを追うことはいいかなと思って。

 動画は際限なく、次から次になってしまって時間が一瞬で溶けてしまう。ゲームは一日、二時間とか三時間って決めたような気がするのだけど、ある日カセットがケースごと無くなるという事件がおこり、物理的にできなくなってしまった。

 親が内緒で隠したとかじゃなくて、マジでどっかにいっちゃったのよ……。まあ、親的にも丁度いいかと思って残念だけど我が家でゲームはできなくなりました。


 ちなみに、スマホはまだ持たせていないのでそれに関する制限やルールは特になし。


 不登校関連の本を読むと、デジタル機器からは完全に遠ざけましょう。みたいにアドバイスしているものがとても多い。できるなら、それが一番いいと思う。やっぱり、デジタル利用で生活の質が変わってしまったというのは間違いなくある。飽きることなく、ずっと見てしまうから。動画やゲームをしていたら、何も考えなくていいし、暇な時間がない。だから、ずっと家にいてしまえる。でもそれって、とても不健康だしどう考えたっていいことに思えない。


 デジタル機器がなかった時代は、暇だなと思ったら、仕方ないから勉強しようとか、仕方ないからちょっと出かけるかってことが沢山あった。その先に、知識が身についたり、出かけた場所に新しい出会いや発見があったりした。


 子どもの世界ってただでさえ狭い。それなのに、暇だなって思うことが無くなってしまったら新しいことを知る機会がどんどんなくなって、内に内に引きこもってしまう。だから極端なことを言うのなら、デジタル機器なんて子供には与えない方がいい。


 だけど、わたしが完全にデジタル機器を取り上げなかったのは、やっぱり娘が好きな物を完全に取り上げるのはかわいそうだと思ったから。甘いかなーと悩みつつも、今はルールの中できちんと使用するようになっています。YouTubeも休日は見てもいいよってことになっている。毎日、確認チェックは必要だから本当にめんどくさいけどね……。


 不登校初期は、寝てばかりだったけれど一カ月くらいすると精神的なストレスが無くなったからかだいぶ回復した。朝起きてから、夜寝るまで昼寝をすることはなくなったし、夜にドライブに連れていくことなく十時には寝るようになった。


 そうすると、平日の日中にかなり暇な時間ができるようになる。やがて、好きなアニメにコミックがあることを知って、コミックが欲しいというように。コミックを読み終わると、原作の小説があることを知って小説も欲しいというように。

 夜ご飯を一緒に作っていた延長線で、お菓子作りもやるようになり、今では一人でクッキーくらいならば作れるようになった。こんな感じで、YouTubeばかりだった彼女の中に他の興味が生まれたことは凄く嬉しかった。


 その好きなことの中に、月刊誌で連載中の漫画があって今はその月刊誌に夢中。娘は、月刊誌というものを知らなくて、漫画は単行本が年に何回か出るだけだと思っていた。わたしが、漫画はどこかで連載をしていて、それが数話溜まると単行本になるのだよというと目を輝かせていた。


「えっ? そうなの? じゃあ、これの続きってもうどこかに出てるの?」


 って聞いてきて、それからというもの月に一度出るその雑誌のために生きているといっても過言ではないほど、大のお気に入りです。エンタメって凄いなってつくづく思った出来事でした。


 それと、おススメなのはボードゲーム(以下ボドゲ)やカードゲーム。一日中ゲームばかりしてしまう子には、いいんじゃないかと思う。「今日からゲームは禁止です!」ってしてしまうと、反発が大きいし親子の仲で不和が生まれてしまう。親だって、今の状態から抜け出そうと必死なのに、喧嘩してしまうのは勿体ない。


 それよりは、まずはデジタル機器から一時間の休憩時間をとってみたり、デジタルのゲームの変わりにボドゲやカードゲームを親子で一緒にしてみることをおすすめします。ちなみに、スマホも同じだと思う。まずは一時間、手から離す。できれば親も一緒に。子供にスマホ見るなって言って、親が好きなだけみているのはやっぱりずるいからね。


 ボドゲやカードゲームを思いついたのは、たまたま旦那がはまっていて色んなゲームを集めていたから。私は全く興味がないから知らなかったのだけど、カードゲームとかボドゲって一杯種類があるんだよね。ボドゲなんて1ゲームに、二時間とか三時間くらいかかるものもあるらしく、夜は姉も入れて三人でよくやっていた。


 たまーに、私も一緒にやることがあるのだけど、やるとなかなか楽しい。娘が好きなのは、「ゴキブリゲーム」「はげたか」などなど。旦那曰く、ボドゲをやると娘はそれなりに強いらしく負けることもあるのだとか。


 後から知ったことなのだけど、ボドゲやカードゲームは小学校のサポートルームや通信制の高校、フリースクールなどでも取り入れられていて、友達作りのためのコミュニケーションツールとして使われているのだとか。

 確かに、一緒にゲームをすると自然と会話が生まれてくる。ゲームという共通の遊びを通して、コミュニケーションしやすいのかもと凄く納得がいった。遥か彼方、修学旅行の時に同じ部屋の子とトランプをしたことを、今でも覚えているもんなって懐かしさを覚えた。


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― 新着の感想 ―
はじめまして。 ボードゲーム! 私の父も集めてます。(ゴキブリゲームって、ゴキブリポーカーのことかな?) 私、話すのが苦手で、初対面の人とかだとほんとに何も話せないんですけど、ボードゲームやるときは…
初めまして。 わたしも小学校で不登校になったり、高校中退して引き篭もったりしておりました。(今はギリギリ社会復帰しております) なので、うちの母親も色々悩んでいたんだろうなと読ませて頂いて思いまし…
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