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これが噂の不登校~子どもにやって良かった7つのこと~  作者: 西野完菜


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003「その2 家事を教えてみよう」

 さて、少し早い夏休みにしようということで、六月の終わりぐらいから学校はお休みすることになりました。もう行かなくていいと言った時の顔は、喜びに満ち溢れ、親としては複雑な気持ちでしたが、これで良かったのだろうとフッと肩の力が抜けたような気がします。


 だけど、行かない選択をしたということは、家で何をやらせるかという壁にぶち当たります。いくらでも時間はあるのだから、学校でやることを学習するのが一番の理想でしょう。勉強が好きな子だったら、それで問題ないと思います。勉強系のユーチューブを見せるとか、スタサプアプリなんかを使ってオンラインで学習したり、方法はいくらでもある。


 しかーし、うちの娘は残念ながら勉強が好きではない。そしてさらに残念なことに、親である私も娘に勉強を教えられるほど優秀ではない。そんな二人だと、毎日家で勉強させるなんて無理です。これを読んでいる人の中には、学校で授業を聞いているのと同じように、オンライン学習させればいいと思うかもしれません。でもそこはやはり、集団行動だからできる子と進んでやれる子がいるのです。


 そうなってくると、教えられない親が、子供に学習させる負担って相当ですよ。親と子だと、すぐに言い合いになるしね……。だからこそ、教えることのプロである学校の先生っている訳で……。先生って、本当にありがたい存在だわって思いました。


 そんな訳で、私はいっそのこと家事を覚えてもらおうと考えました。家事だったら、もう五年生だし火を使う料理以外なら一人でできるなと思ったので。やることが決まれば、後は少しずつ教えていくのみ!


 でも最初は、精神的なダメージと肉体的なダメージを復活させることから始めました。とりあえず、朝は学校に行く時間に起きるよりも遅めに起床。不登校初期の頃は、朝が辛そうだったっていうのが大きな理由。それと、小学生の理想的な睡眠時間は、九時間から十二時間。「寝る子は育つ」ってことわざがあるけれど、脳は睡眠のたびに成長し進化するらしい。それを知って、脳を育てているのだと思えばいいやと思って九時くらいまで寝かせていました。


 少しずつ元気になった頃合いを見て、洗濯を干すことを覚えてもらった。洗濯機に洗濯物を入れるやり方は、口頭で教えた。本当なら洗濯機に入れるところからやって欲しいところだったけど、起きてくるのを待っていたら干すのがめちゃくちゃ遅くなってしまうので、そこは私がやっていた。


 その後、まだ眠そうな時はまた寝ていた。起きていられるようになってからは、学校の宿題プリントが毎日あるので、それを午前中かかってやっていた。そして、お昼。前日の夜の残り物だったり、冷蔵庫にあるものだったり、コンビニだったり、カップラーメンだったり……。親の立場からすると、毎日が夏休み状態な訳です。今日は何を食べさせようかなーと考える日々。


 娘の小学校は、丁度五年生になった時に給食費が無料になったの。親同士で凄く喜んでいたのに、残念ながら恩得にあずかれず……。むしろマイナスっていう……。給食ほどありがたいものはないよね……。栄養満点で、何種類もの食材が使われていて、品数もあって、美味しい。娘の学校は、学内で作っているから出来立てほやほやでとっても美味しい給食なの。好き嫌いの激しい娘なのだけれど、給食だったら食べられる料理が多くて、尚更私としては本当に有難い存在だった……。給食だけでも行けたらいいのになって思う時は何度もありました。


 午後は、テレビを見たり本や漫画を読んだり、絵を書いていたりして自由に過ごしていました。そして夜ご飯は、ちょっと早めの時間から一緒に作っていた。主に野菜の皮をむいたり、お肉を切ったり、材料を炒めたり。五年生にもなると、横についてれば大抵のことはできる。ただ、自分一人で作るよりも倍くらい時間かかるので親の根気強さは必要です。もしここで、子供が料理にハマってくれたらラッキーです。皿洗いも、この時に一緒に教えたのでできようになりました。


 残る掃除は、自分の机の整理整頓などをやらせていました。家事ができれば、最悪勉強できなくても生きていけるしというのが私の考えです。


 夜ご飯を食べて、お風呂に入ったら十時まで自由時間でその後は就寝。なんだけど、不登校初期の頃は午前中寝ていることが多く、十時だとまだ眠れない体になっていて……。だけど、絶対に昼夜逆転だけにはさせたくなかったから、なんとか眠れるように夜十時から車でドライブに出かけていた。車の振動って気持ちよくて寝ちゃうじゃん? それを狙って出かけていた。


 車を2、30分走らせていると寝たような気配になるので、そうなると家に帰ってきてそのままベッドに行ってもらって寝るみたいな感じだった。家に着いて、一回起きなきゃいけないから、そこで目が覚めちゃうこともあるんだけど、でもずっとベッドで眠れなくてゴロゴロしているよりもいいかなと思ってドライブしていた。夜の街をぼんやり見ているのもいいかなとか思って。


 たぶん、このドライブ生活は一カ月くらいのものだった気がする。気が付いたら、普通に寝られるようになっていた。それまでは、今日はどっち方面に行くかなと運転席に乗った瞬間に考えていた。たまに、遠くに行きすぎて帰って来るのに時間がかかったりして。


 こんな風にして、不登校な娘の一日は終了するのでした。


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