未だ恋を知らない線香花火
鳳風音は王子である。もちろんただの例えであるが、「白百合の王子」と呼ばれる中で、風音の心は空っぽになってしまっていた。常に周囲の理想であり続けなければならない重圧と、それを誰にも理解されない孤独感に耐えながら過ごしていたある日、王子は真っ白なうさぎと出会うのだった。
「ここ、立ち入り禁止ですよ」
誰も立ち入ることのない学校の屋上。白うさぎ——宇佐見美月との出会いは独りの王子に自分でいられる場所を与えてくれた。
しかし、親交を深める中で、風音は後輩を覆い尽くしそうなほどの大きな闇に関わっていくことになる。
あの日、屋上にうさぎがいた理由。
自分に居場所をくれた寂しがりなうさぎを助けたい。それだけなのに。
だから、君に恩返しがしたいんだ。
「ここ、立ち入り禁止ですよ」
誰も立ち入ることのない学校の屋上。白うさぎ——宇佐見美月との出会いは独りの王子に自分でいられる場所を与えてくれた。
しかし、親交を深める中で、風音は後輩を覆い尽くしそうなほどの大きな闇に関わっていくことになる。
あの日、屋上にうさぎがいた理由。
自分に居場所をくれた寂しがりなうさぎを助けたい。それだけなのに。
だから、君に恩返しがしたいんだ。
独りの王子とはぐれウサギ
2025/11/07 15:00