ピーチ姫
――このゲームもといこの配信企画は、本当の意味で混沌に陥り出している。
私は広がる草原で一人、そうごちた。
この配信企画が始まって二日三日目付近にも、似たような状況はあった。
あれは確か、《窃盗》持ちが暴れ出した時だったか。まだ誰もが《窃盗》の存在を完全には認知できず、無くなっていくアイテムと、周囲のプレイヤーを見比べて誰一人として信頼できないという人狼ゲーム状態が出来上がった時だ。
結局、あの時は街中でわざとらしく身体をぶつけてきた者は、即刻リンチにするという形を取ったことにより《窃盗》スキル持ちは鳴りを潜めていった。
しかし、今回はそんな容易いことで収まるものではない。
今すぐにでも、”特効薬”が必要だ。やけに何もなかった六日目をもっと疑うべきだったんだ。そうすれば、七日目があそこまで地獄になることは無かったのかもしれない。ちゃんと準備をして向かい撃てれば、あそこまでの阿鼻叫喚を生み出さずに済んだ……。
だが、もう全ては後の祭りだ。
今日も七日目と同じ末路を辿るとしても、私は出来る限りの事を――。
「――よぉ、元気?」
そうして、そこにいるのが当たり前だとばかりに私の前に現れたそいつは、明るい太陽に照らされながら、ニッとこちらに笑みを浮かべているのだった……――。
「……いつもお前は遅いんだよ、”特効薬”」
◇□◇
――恐らく、俺達は自分自身の身体たるプレイヤーボディの本領を、碌に発揮できていない。
新スキルは開拓されず、解放されたパークも上手く扱えている奴の方が稀有。ステータスのプレイヤーネーム横にある”Rank”という文字列も未だに謎だ。
《鍛冶》スキルが発見されていないせいで、装備関連もドロップ品以外殆どが初期装備だ。金属を使わない武器など装備品だけが順調に成長している。
――俺達は、殆ど雑魚のまんまここまで来た。
それは例えば、ゴミ含めた俺達がフルダイブ時の身体能力に関しての造詣が深かったり、理外の化け物が環境を破壊したりと、そういった事柄があって、半ば初期ステのままここまで来れてしまった感が否めない。
当然、情報の隠匿をしているゴミはいる。
それらが隠し持つ情報をあけっぴろげにできれば、俺達は飛躍的とまではいかずとも強くなれるだろう。
――粒子が視界を包み込む。
〔深淵覗き:ルノの世界への顕現を確認しました〕
〔対象ステータスを確認し、身体データに齟齬がないことをご確認ください〕
〔身体構築中、あなたがログインしていなかった時間のタイムラインを遡ることも出来ます〕
『ルノ』Rank.1
【Perk】1/1
〈邪悪の卵〉
【Skill】6/7
《ナイフ》Lv.7
《影魔法》Lv.8
《隠匿》Lv.4
《窃盗》Lv.5
《煙幕》Lv.3
《直感》Lv.11
【Nickname】1/1
≪ 塵芥 ≫
「テステス、あー。二日ぶりだからフルダイブ酔いしねぇといいが……」
白い視界にテキストが表示され、次第に自分の身体が構築されていく感覚がする。
肩を回せるようになり、指先が動くようになり、ぎしぎしと膝を曲げる。いつになったって自分の身体が構築されていくこの瞬間だけは好きになれないもんだな。
そうして、とすんと足裏が何かに押し返され、それと同時に身体を風が通り抜けた。ぱちり、と少し赤い瞼の裏を見るのをやめて、重々しく瞼をこじ開けてやる。
――そこには、現実と見紛うほどの太陽と草原と、その他諸々が跋扈していた。
「はぁ~……、眠いなおい」
ぐっぐっとしゃがんで立ってと背伸びを繰り返し、腕を思い切り上げて身体を馴染ませる。
「――とりあえず、情報収集だな」
――プレイヤー、≪ 塵芥 ≫ルノは体調不良の隠蔽罪により二日間のログイン不可ステータスを付与された。
この二日は中々に大きいと感じている。何せ、ここにいるプレイヤーは例外を除き長時間のログインが運営により義務付けられている。否応がなく、レベルは上がるし、展開も進む。
問題は、俺がいない二日間でどこまで進んじまったかだ。
正直、《鍛冶》スキル含む有用スキルが発見されて、血塗れレベルの怪物(扱いやすいと尚良い)が掘りだされているといいんだが……。
ざっざっと草原を歩き、アイテム欄を整理する。
まぁ、メニューを見た感じマップシステムやらフレンドシステムは解放されてねぇな。ボス討伐はこの二日間で成果ゼロか?それとも目に見えない何らかの報酬を獲得したのか?
可能なら情報屋の奴を捕まえて根掘り葉掘り聞きたいところだが、そう簡単に見つかる筈もない。
仕方なし、とてくてくとフィールドを練り歩いてプレイヤーがいるであろう街の方へと進む。転移門があると言っても、結局あれはワープポイントからワープポイントにしか飛べないのが欠点だな。やはりルーラ、ルーラ実装が全てを解決する……!
酷く面倒臭いマニュアル歩行に愚痴愚痴と文句を垂れていると、見覚えのない魔物が視界に映った。
それは、真っ黒な猫のような形に、ところどころに赤いメッシュが入ったようなよく分からないモデルをしていた。
「…新mobか?」
確か、この草原フィールドに出てくる魔物は狼種や猪種といったメジャーなやつらだけだ。
あとは夜に出るレアmobとかだが、例えそうだとしても猫型は聞いたことがねぇ。
取り敢えずとばかりにナイフを出して、様子を見ようかと思ったその瞬間――、
「ん、っでぇッ!!?」
その猫型魔物の身体に刻まれた赤い一筋のみが、一瞬にして膨張し、こちらへと攻撃を仕掛けてきた。
俺はそれをどうにかナイフで一撃二撃と防いでやるが、
「く、……クソゲー……!!」
その後の猛追に対応できずにそのまま俺の身体は貫かれて死亡するのだった――。
「――えぇ……?ゲーム変わった?」
教会でリスポーンした俺は、椅子に座り込んだままそう呟いた。
このゲームの良心的な点は、例外こそあれどフィールドにいる魔物がそれほど強くない点にある。勿論、場所によってではあるが、街付近の魔物はその傾向が強い。しかしその分、ボスが強かったり、プレイヤー間での争いを助長するようなイベントや仕様が存在するのだ。
魔物の分布が変わった?
難易度調整でも入ったってか?
だとしたらやってらんねぇぞ、運営の奴等はどこまでプレイヤーを愚弄すれば気が済むってんだ?
立ち上がって、周囲のプレイヤーを見渡す。
とりあえずはやはり情報収集だ。適度に扱いやすそうな奴がいればいいんだが……。
俺がそう考えながら、ぐるぐると首を動かしていると、ふと一人のプレイヤーと目が合った。奴は、じっとこちらを見つめて、
「……ち、ちちち……塵の旦那ァ~ッ!!!?」
飛行帽のようなものを目深に被ったその男は、物静かな教会の中でそう叫ぶのだった。
奴は、バッとこちらへと近づくと、ペタペタと俺の顔や体に馴れ馴れしく触り、「おいおいマジか…!?」と呟いた。
「んだよ、テメェは」
そう呟いた俺の言葉に、奴が答える暇もなく、教会にいたプレイヤーが続々と俺の周りを取り囲みだす。
「何?塵?塵芥?」
「マジ?本物?生きてたんだ」
「よぉ、元気だった?モモちゃんの光で焼却されたって話だったけどありゃデマだったわけか」
「リアルで殺されたってのも嘘かよ」
「誰?」
「元気そうで安心しましたよ」
何?デマ流れてんの?
俺元気だよ、ピンピン。このゲームしてない間、暇すぎて普通に別ゲーしてたからね。
肩に手を回してくる奴のダル絡みを弾きながら、教会から出ようと歩み出す。
「んで、俺がいない間何かあった?正確には六日目と七日目」
「……あー、いや、なんだーそのぉ……」
「――?」
奴等は俺のその疑問に酷く答え辛そうに、そっぽを向き始め、互いにちらちらと牽制し合うように視線をぶつけ合い始めた。
そして、そんな不明瞭な均衡を破るように――、
「――あー、そこらへんはとりあえずいい。塵の旦那はこっちで預かる。俺ならまぁ文句ないだろ?」
「……いや、よりによってお前が?って感じだけど――累々」
”累々”と呼ばれた飛行帽をかぶったその男は、「ここにいる奴の誰よりも適任っちゃ適任だぜ!?」と困ったように叫ぶ。
「まぁわーった。塵芥、……色々頑張れよ」
「スペランカー野郎、きちっとやれよ」
「精々ガンバ~札付き二人」
そう言って、連中は続々と俺から離れて教会を後にしていく。
俺はそんな連中を見送りながら、「んで、誰だよお前は」と隣で溜息をついている”累々”と呼ばれていたプレイヤーに声を掛けるのだった。
今俺が黙ってやってたのは、なんか俺が割っていったらこんがらがりそうだったからだぜ?そこんとこ感謝して欲しいもんだね。
「あー、分かってる分かってる。感謝感激お涙ポロリだ」
飛行帽をぎゅっと被り直した奴は、俺について来いとばかりに手招きをしながら教会を出た。
「さっき名前でたから分かるかもしれないけど、俺は”累々”だ。よろしく、塵の旦那」
奴はそう言いながら、屋台で焼き鳥を買うと俺にそれを渡してきた。フン、塩とは分かってるじゃねぇか。お前とはいい友達になれそうだナ?
俺は即座に焼き鳥を追加注文し、累々の財布に負担をかけに行く。
「ちょっ……」
累々がそんな俺の暴挙を止めるべく、肩を掴んでくるが俺はそれを冗談だとばかりに離させようと軽く肩を振り――、
「アギャスッ!!!?」
累々は、そんな情けない声と共にとんでもない勢いで地面をゴロゴロと転がった。
「ぁあ?おいおい、マリーシアにしても中々の演技じゃねーか」
焼き鳥を貪りながら、俺の肩に振り払われた勢いで転がったふりをした累々へと近づく。そして、そこで俺は気付く――!
「――……し、死んでる……」
地面に転がり、ヤムチャポーズをしたその男は、その場でただ静かに息絶えていたのだった……。
誰が呼んだか、”死屍”累々――。
つつけば死に、コケけば死に、握手の握力ですら死ぬ――スぺランカー仕様の男が俺の目の前で見事な死に様をこれでもかと見せつけてくるのだった――!
◇□◇
「――あ?塵芥……か?んだよ、お前復活したんか」
「よぉ、元気ィ?俺は元気ィ!」
「塵芥さぁ、どこ行ってたん?風邪?用事?」
仕方なし、とリスポーンしたであろう累々を回収しようと教会の扉を開けた俺の前に、新たに現れたゴミ共が姿を見せた。そして、
「――う、うぇ~ん!!い、嫌だァ!お、俺を連れ戻す気かぁ!!!」
「てめぇが流れ弾で死んだのが悪いんだろ?累々」
「早く戻れよ、スペランカー」
ずるずる、と累々は泣き叫びながら、教会の床をひっかき引き摺られていく。
そして、その最中ばちりと俺と累々の視線が交差し合う。奴はそこに希望を見出したとばかりに俺の足に縋りつき、大声で泣き喚く。
「ち、塵の旦那……!助けてくれぇ!こ、こいつら、俺をまたあの戦場に戻す気だァ!い、嫌だ…!やっと死ねたんだ……!もう戻ってたまるか……!なぁ、旦那ぁ、頼む後生だ!俺を救ってくれぇ!」
俺はそんな奴の叫びを耳朶に響かせながら、ちらと周囲を見る。
何が何だか分からんが、累々はここからどうにか逃げ出したいらしい。だが、例え俺の手を借りても無理だろう。なにせ、ここには俺以外にフルダイブVRベテランのゴミが三人もいる。
隙さえありゃ、累々を持って逃げ出すくらいなら出来るだろうが、どうやらこの累々とかいうプレイヤーはよほど重要な立ち位置らしく、ゴミ共は隙という隙を一つも見せやがらない。
俺は、ため息をつきながらしゃがみ込んで、足にしがみついた累々の指を一本一本丁寧に外してこう言ってやるのだった――。
「――得意武器は?」
「……え?こ、棍棒……?」
俺の質問に、累々は訳が分からないとばかりに答えを返す。
そんな困惑した表情の奴の指を全て外し終わると、俺は静かに立ち上がって――、
「――俺は、狩猟笛さ」
「ち、塵の旦那……、あんた……この二日間モンハンやってたな……!?」
累々はそう叫びながらずるずると教会の外へと引きずられていった。
そんな奴を見送っていると、後ろから累々の連行に協力していなかったゴミが俺の横に立つ。
「何が何だか分からないだろ?ついて来いよ、何が起きてるか見せてやる。俺はガンランスだ」
……怪しい。露骨に怪しい。
ゴミがやけに優しいときは決まって何か俺の意にそぐわないことが起きる。だが、このゴミの使用武器がガンランスならば信用してもいい気もする。これが太刀やらボウガンなら信用もクソもないが、今は情報が欲しいってのも事実だ。
「一から十までの説明を求めるぜ」
俺とゴミは、ざっと横に並んで教会を後にするのだった……――。
「六日目は碌な進展なしだ。問題は七日目の昼頃からだ」
ゴミが空を見上げながら、呟くようにそう説明する。
しかし、奴は勿体ぶるようにそこから黙りこくって言葉を吐き出さなくなった。
「おい、何押し黙ってんだ。説明してくれるんだろ?はよしろや」
突然何も話さなくなったゴミに、文句をつける。
奴はそんな俺をちらと見て、「はぁ…」と溜息をつくとこちらを向いて――、
「もとはと言えばお前が原因でもある」
「……あ?」
「……まぁ、ついてくれば分かる。フィールドの黒い猫は見たか?その件も、累々の雑魚がなぜ必要なのかも、ついてくれば謎は全部解ける」
「…あのよぉ、それを説明しろよ。勿体ぶらずに」
ついてくれば分かる、じゃなく今必要なのは現状の情報だ。
もしもついていって、それが取り返しのつかないことになったらどうすんだよ。よくあるだろ?ゲームには……”取り返しのつかない要素”ってやつがよ、ゲーマー思考で悪いがな。
「――多分説明しませんよ、その人。それを話したら塵芥さんがついて来ない可能性が高いと分かってるんでしょうね」
俺とゴミが歩く街道に、人影がうつる。
ばっとその影元を向くと、そこには屋根上に乗った数名のプレイヤーがこちらを見下ろすように立ち尽くしていた。
そのうちの一人が、がしゃりと頭の兜を揺らしながら屋根から降り――!
「て、めぇ……!フール野郎ゥ…!」
「その呼び方やめろ」
「…へぇ、詳しく聞きたいもんだな。――ハシモト」
――兜だけを被ったツギハギ装備のルーキーの頭目、ハシモト・ドラゲナイがゴミを牽制するように俺達の前に現れるのだった。
んだよ、今度はハシモト君かよ。
そろそろ、話進めてくんね?結構前から何も話し進んでねぇぞ。停滞しすぎだ。
「大丈夫ですよ、塵芥さん。こちらは全てお話しできますので」
「あ、おい!やめろ!塵芥、耳貸すな!このフール――」
「――”対象深淵覗き:ベルマークは拘束され、声を出すことができない。契約時間は九十秒”」
その瞬間、ハシモトの後ろに契約文が出現し、それに印が押される。すると、隣で騒いでいたゴミの身体が突然ぴしっと動かなくなり、口元に罰点マークが浮かび上がって、地面に倒れ伏した。
「――強制契約……!」
「ご存じでしたか」
確か、五日目のルーキー強化演習でぽつりと幼女が零していた。”自分は《契約》を強制的に結ばされた”……と。なるほど、想像以上に強力無比だ。だが、そこまでの代物ならそれ相応の条件や代償があるに決まっている。
「では、軽く説明しましょう」
ハシモトが、こちらに向かってそう告げて、ぺらぺらと現状何が起こっているのかを説明し始めた。
「――まず、塵芥さん。貴方の身柄を欲している団体は三つあります」
「三つ?俺を?」
「はい、まずはそちらに転がっている廃人の皆さん。そして、俺達。もう一つは……まぁ、正直話す価値もないですし割愛します」
ハシモトは露骨にテンションを下げながら、息を吐く。
しかし、そのくらいは先程までのやり取りで分かっている。ゴミが俺を誘導しようとしたり、ハシモトが割って入った時点で察しが付く。問題はそこからだ。
「こちらが貴方を欲している理由は”クエストNPCが貴方をお呼び”だからです」
クエストNPCぃ……?
俺は頭の中に鋸を持った赤い髪のロリを思い浮かべる。対象プレイヤーを呼ぶこと自体がクエストか?それとも、それがメインのクエストを発生させる条件か?情報が足りねぇな。
「そして、そちらの廃人の方の目的は――」
「――ざんねーん!!!塵芥氏はうちで預かろーう!!!」
「ち、は……はぁ!?」
ハシモトが言葉を続けようとした瞬間、そんな突拍子もない声と共に俺の身身体が大きくブレた。
何かに強く抱きしめられ、俺の身体はどこかへと超速で運ばれていく。ドタドタと揺れる身体に抱きかかえられ、その最中上から溌溂とした声で――、
「塵芥氏!我らと共にあの日の憧憬を見に行こうぞ!気になっている事も全て教えて進ぜよう!」
「――よくわっかんねぇけどおけ!」
聞いてきた中で一番面白そうだし、何より堅物のハシモトよりももっと聞き出せそうだ――。
後ろから、ハシモト達の叫び声が聞こえる。
「…クソ!パンツァーだ!総員、攻撃!”……対象げっほゲホ!」
「やられた…!各自ルノさんを奪い返せ!」
「させると思うかァ~ッッ!!?」
背後から豪快な声が聞こえた。
ちらと後方をどうにか確認すると、そこには黒髪に赤いメッシュを携えた素手の男が街道を阻むように臨戦態勢をハシモト達に向けていた。
奴はフシュー……と息を吐き、口元に深い笑みを浮かべ――、
「フールゥ!昨日の借りを返しに来たぜェ!?ズルっこい方の《契約》はさっき使ったよなァ!?」
「ぐ、ぅッ!?お、殴殺卿……!?」
「は、ハシモトさん!殴殺卿がしゅつげ、ぶッ!」
「殴殺卿さん!貴方ってやつは……!」
「パンツァーの奴が来たなら話が変わる……!さっきは九十秒のクソ契約ありがとよハシモト!!俺ぁここであいつらの為に死ぬとするぜ…!」
――このゲームは正しく混沌と化す。
俺はよく分からん奴によく分からんまま抱えられ、その腕の中で静かに瞼を閉じるのだった……――。スヤァ……。




