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今日から学校と仕事、始まります。②莞

犯〇のテレワーク化

作者: 孤独

技術の進歩には環境の変化があり、適応していくのが生物共の役割。

その時は優れた技術、ある時には廃れかける技術。

自宅でお仕事(テレワーク)の登場には仕事のあり方も変わり、それによっての弊害が


ガンッ


「女性の皆さん、全然ぜんっぜん出勤しないんですけどーーーー!!」

「満員電車の憩いは、痴〇と〇撮行為なんですけどーーー!!」


エアコンが利いた仕事部屋に上半身裸のパンツ姿のど変態なデザイナー2人による、どストレートな変態発言に。そんな連中を気遣う事なんて、1%もないだろう。

松代宗司と瀬戸博の2名は、このテレワーク環境における問題の一つに、壁に向かって頭突きをしまくって、こんな現実は夢だと訴えている模様。まぁ


「林崎も安西も、……友ちゃんはまぁ別にいいけど!!」

「女性3名が自宅勤務ってどーいう事ですかぁぁぁ!!三矢ーーー!さん!」


こんな変態共がいるゲーム会社にも女性従業員はいて、その内の3名が在宅勤務。男ばっかのむさ苦しい会社に。電車の中も、バスだって……


「女学生も少なかったんだぞ!!時間差通学ってなんだよ!!」

「女成分欲しい!欲しい!!」


確かに華がない。同じ部屋でこんな変態共と作業中の、三矢正明と弓長昌。松代達と違って、スーツ姿で社会人らしい恰好で


「いや、松代さんと瀬戸が在宅勤務は無理だろ。仕事そっちのけで、遊ぶだろうし……。制御できん」

「華が欲しいのは事実ですね。松代さんと瀬戸くんは在宅勤務で、林崎さんと安西ちゃんに出勤してもらいましょうか(あ、友ちゃん忘れてた)」


三矢と弓長の意見は違うが、2人共。それらしい意見を提案。

そんな言葉に


「うわーーーー!お前等なーー!女いねぇんだから、いっそハジけろよ!!堅物共が!!」

「お前等が変態過ぎなんだよ。俺達いなくて、能力なかったら、お前等ただの犯罪者だからな」


さー仕事仕事と、真面目な三矢達。地味な作業は三矢と弓長の十八番。才能が試される作業は、松代と瀬戸に任されている。彼等の機嫌を損ねるのは三矢達も分かってはいたが、女性陣からの声には勝てなかった。女1人でこの部屋にいたら、松代と瀬戸の暴走を止めるのは大変だろう。3人纏めて在宅勤務にしてあげた。


「……!そうだ、松代さん!在宅勤務が有りだって言うなら!」

「ん?」


馬鹿なんじゃねぇの?って発想なんだが、馬鹿なんだよなって。全員が知っていること。


「こーいう盗撮テレワークができないか、宮野さんに提案しよう!!」


この部屋とは別にいる、宮野健太というプログラマーにお願いをしにいく瀬戸達。



◇        ◇



スーパーコンピューターが何台も置かれた薄暗い部屋にて、3時間。


「女のスマホやPCを覗き見るソフトを作れ?」

「正確には女性のお部屋やお家を覗き知れる、ウィルスソフトを作ってください!!」


粘って3時間待って、ようやく宮野にお願いができた瀬戸。在宅勤務が有りなら、勤務中盗撮も有りだろうという謎の発想。


「暇じゃねぇよ。バーカ!!」

「えええぇっ!宮野さん!!宮野さんだって、女のお部屋とかそこにある洗濯された下着とか、散乱してるエロいモノとか!興味湧きませんか!!?」

「ねぇーよ」


堅物とは違うが、狂人のこいつにそんな説得は無理。瀬戸では無理だったが、松代は犬猿の仲である宮野の事を知っているからこそ


「おめぇーじゃ、酉さん(この会社の社長)の部屋を覗くソフトとか作れねぇーよなー」

「あ?」

「度胸もねぇーよな。お前、そーいう性格だもんな」


煽る。煽る……。


「やってやろうじゃねぇか、松代!!テメェ、覚えておけよ!!酉じゃなくて、林崎達の部屋を隅々まで観れるソフト作ってやろうじゃねぇかーーー!!」

「おう!やれやれ!!」


本気で作るといったこいつは、絶対に曲げない。テレワーク中の会社員達を事細やかに把握し、その環境を掌握するソフトの作成に至る。なんつーもん、仕事中に作り始めるんだ。

そんなとき、弓長は恐れというよりオチ所として


「あのー、宮野さん。無理に付き合わなくても……」

「黙れ、弓長!!」

「まー。聞かなくてもいいですけど。松代さん達」


嵐でも起こしているような激しい音を立てて、ウィルスソフトの作成に入る宮野。それを楽しみにしている瀬戸と松代の2名に対して、


「A〇見てたり、素人のエ〇動画見てるより、しょぼいのでは?」

「!!!えっ!」

「そもそも臨場感ないでしょ。盗撮も痴漢も、リアルでやらなきゃ楽しくないですよ。そんなもん作って頼るくらいなら、〇V見ててください」


あー、言っちまった。期待しているモノなんか撮れないだろうし、画面外の他人の部屋なんて幻滅するもんだろうし……。


「弓長は〇ロ動画視ながら仕事してたの!?女性陣がいないのを良い事に!!」

「瀬戸くん達と一緒にしないでください。集中できないのなら、併用してもいいですよ。しょーがない」

「おっしゃーーー!!っていうか先に言えよ、弓長!!気付かなかったろ!!」


在宅勤務している人以上に緩くなってしまう人達なんて、そういないだろう。

ウッキウキで仕事しながら、女の子達の動画を見たり、音声を楽しもうとする松代と瀬戸。

そんな時。


「三矢くーん、弓長くーん」


このゲーム会社の女社長、酉麗子が帰ってくるやいなや。


「一緒に取引先に来てくれなーい!」

「あ、はい」

「そういえば、予定の時刻でしたね」


酉麗子のお供としてご指名される三矢と弓長。

この性根が腐り過ぎている男共が、指摘する。


「「「おい!!ずりーぞ、三矢と弓長!!!」」」

「リアルで女性と絡んだ方が楽しいですよ」

「エグイ事を言うなよ、弓長……」



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