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プロローグ. 少し遅れた初めて。



  絶望を感じた。


  人を裏切った気がした。


  そうではないのかもしれないけど、不安を感じれずにはいられなかった。


  あれだけ言われておいて、何もしない自分を最低だと思った。


  自分を、信じることが出来なくなった。


  自分に、人を愛する資格はない、と。感じた。


___



  「ぴーまん。絶対別れんとってな。」


  ある一人の女子は俺にこう何度も言い聞かせる。


  「なんで?」


  いくら聞かれても、俺は必ずこう返事を返す。


  「なんでって・・・そりゃあ・・・。」


  後ろ、つまりこちらを向いていた女子はそう言って前へ向きなおす。


  なんでこんなに会話を続けられないんだろう・・・。


  話をすることは苦手だ。


  それに、その内容があいつの話だったら尚更。


___



  中学3年生の初めての修学旅行を終え、日は5月7日。


  「付き合って。」


  そう言葉を発したのは俺。人生初の告白。


  少し考えて彼女はこう言う。


  「いいよ。」


  顔を上げた俺の目にはいった彼女の顔はとても明るくて、笑顔で満ち溢れていて。


  いつまでも守ってあげたくなるような存在だった。


  「ありがと。」


  必死に笑顔を作って、そういい終えると、


  「また明日。」


  と彼女は同じ部の子の元へ走り出す。


  俺は、その日初めての彼女が出来た。

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