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ぶつかる銃弾

フラグTOP 富士山大学佐藤  11ポイント


 2番手 ホワイトロード   10ポイント


 3番手 リミットJK    10ポイント


 4番手 西成の猛獣幸代   8ポイント


 5番手 湘南特攻隊ミッチー 6ポイント



 


得点ランキングはこんな感じになっておりまーす




さて、開幕と同時に起きた混戦も落ち着きをみせつつあり、下位で好機を伺う選手がだんだんと頭角をあらわしてきました!


 「いっくよsu-!」


 「まっかせてYu-!」


 アニマイト秋葉原店が屋上で二つの機体が着陸する。


 その機体はプロペラの数倍はあるだろう大きな重機をひっさげて、二人の掛け声と同時に無数の銃口がとびだす。


 これに気付いた各機は一斉にアニマイトビルに照準を合わせ押しかける。


 およそ10機。



 二つの機体は背中合わせに配置すると、銃弾を放つ。


 絶え間なく打ち出される銃弾は止まることはなく、弾切れする気配も見せずに打ち続けられ近寄る敵機は間もなく墜落、運悪く近辺にリスポーンしたものなら即座に沈められた。


 ――ジェノサイドガトリング


 現環境存在する武器の中で最大重量を誇り、最大の装填弾数を有する。


 その数は9000。


 一分間に3000発の銃弾が打ち出される。


 ――試合開始から2分20秒。


 彼女たちは移動が困難なこの銃の最適設営場所にむけて息をひそめていた。

 

 そして今、ただでさえ条件がそろうと手が付けられないガトリング系の武器にプレイヤー全体が危機感を覚える。



 全員がサブウエポンに自動追従型のロケットランチャーを装備し、リスポーンと同時に彼女たちを狙う。


一度わかればビルの屋上にいかせなければ大きな的になりポイント稼ぎが楽になるのだ。


 幾重にも追撃するロケットは彼女たちを容赦なく襲った。


 しかし、そのミサイルは一つも彼女たちのもとには届かない。


 それどころか、いち早く武器をスナイパーライフルに持ち替えていたホワイトロードの銃弾すら届かなかった。


 スカイウォーの高精度処理機能。


 ミサイルは銃弾で途中起爆することもあれば、銃弾どおしの接触でも判定があり、打ち落とすことができる。


 しかしそんな神業、普通にやってのけれるわけではない。


 ホワイトロードは動くことのない棒立ちで打ち続ける機体目がけて連射する。



 「当たってないん――」


 ホワイトロードはすぐに作戦をかえて彼女たちに迫る機体を打ち抜いていく。


 「そんな何発もできるもんじゃないよ、彼女たち何者だよ!」


 キルログには彼女たちとホワイトロードのポイントが次々と加算されついには二人の名前も彼らに並ぶ。



 Yu-ちゃん    キルポイント16


 Su-ちゃん    キルポイント15



 「あー、Yu-ちゃんだけずるい!」


 割と離れた席から聞こえる声――声?


 あまりにも幼いその声に今まで気にしていなかったプレイヤーたちも彼女たちを覗く。


プレイ席の横に置かれた真新しい赤色のランドセル。


 胸元には名札を付けた少女たち。



 ――こんな子供にこんなゲーム教えたの誰だよ。


彼女たちは次々をキルを重ねる、ついには富士山大学佐藤も追い抜いて佐藤が彼女たちにくってかかっていた。


 「世の中そんなに甘くありません!男性の優しさはすべて性欲ですからぁ!」



 割と彼女たちの近場に座っていた佐藤はちらちらと大人の威厳を見せようと胸板を張って据わった目をみせるが彼女たちはお行儀よく笑顔でそれに応えている。



「子供に何吹き込んでんだおっさああん!」


 ――リミットJK  1キルポイント


銃弾の嵐に飛び込む佐藤を打ち抜いたのはショットガンに持ち替えているリミットJK。


 「お姉ちゃんショットガンくるよ!」


 「あいさーまかせて!」


 リミットJKがあたるはずのない距離からショットガンを二人に向けて連射する。


 彼女たちの銃口もそれに気づいて両方彼女にむけられた。


 すぐにデスポイントが刻まれた彼女だったが周りを見渡して少女たちは軽く悲鳴をあげる。



 その真意に気付いた今までやられていたプレイヤーが一斉にショットガンを持ち出したのだ。


 銃口の向きでわかるライフルではなく、ランダムに打ち出されるショットガンだと銃弾を打ち落とすのは困難。すべての攻撃を防ぐことは不可能。1発のダメージが微々たるものでも四方八方から打たれてしまえば彼女たちになすすべはない。



 ――Yu-ちゃん        1デスポイント


 ――Su-ちゃん         1デスポイント






 ――。





 ――。






 ――。






 ――ヘッドショット!



 ――ヘッドショット!



 ――ヘッドショット!



  

 二人の猛攻が収まると同時に現れたヘッドショットのキルログの数々。



 みながショットガンに持ち替えたその隙を彼は見逃さなかった。


 すぐにAKー99でビルの屋上にあがり彼女たちを取り囲んでいた機体を打ち抜いていく。



 ガトリングの少女たちは別々の市街地にリスポーンして蜂の巣となり、他の選手も彼らとのポイント差を埋めようと躍起になって裏目に出て返り討ちに合う。



 結局この勝負を制したのはwhite lord



 しかし彼と2位との差は1ポイント。



 そのプレイヤー名はリミットJK。

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