表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白の異端と黒の正道異世界へ  作者: ryurenn
2章 魂装とクラインの迷宮
16/24

第15話 進む迷宮攻略

 正直言って見くびっていた。


 魂装という力を手に入れたディアたちは僕や蓮が落ち込んでしまうほどに使いこなしていた。

 ライは《意識氷点下》を使い魔法を使ってくる敵の詠唱を遅くし、すでに使えるようになってきた奥の手である《意識沸騰》を使いディアやセインの詠唱を早めるように補助している。魔法の詠唱は声に出さなくても頭の中で考えるだけでもできるのでそのようなサポートができたのだ。

 セインは《白過》を使い敵の動作を忘れさせるというとんでも技が使えるようになり敵の動きは悪くなる。


 そしてディアは今までのように動きが止まった敵に大技を叩き込むのだが《雪人》の拘束具やギロチンを使うことで1人でも拘束からの大技ができるようになった。

 いや、いいことだとは分かっているんだけどね」


「僕の今までの人生は何だったんだろうか。雪白一族を使いこなせるのは僕だけだと思っていた今までの自分を八つ裂きにしたい気分だよ」


「私は魂装を具現化してから使えるようになるまで1年もかかったんですけどね。3人を見ていると魂装を手放して何か新しい職を探した方がいいんじゃないかと思えてきますよ」


「その時は僕も手伝おう。2人でならどんな仕事だってやって行けるだろう」


「透さん………」


「落ち込むふりをしながらいちゃつかないでください」


 ばれたか。


 しかし落ち込んでいるのは事実だし、もう迷宮を攻略するのに僕たちはいらないんじゃないだろうかと思ってもいる。

 そんな考えを見抜いたのかディアが僕と蓮に声をかけてきた。


「我らの力は透に貸してもらっているもので自分の力だとはいいがたい。それに魂装は本来1から鍛えなければいけないのだろう?それを考えれば我らのは最初から鍛えられているのだから貴様らと比べることはできぬよ」


「クローディア様」


「クロ様」


 その言葉に思わずひれ伏してあがめてしまう僕と蓮。いったいこの人の器がどれほど広いのか見当もつかないね。

 そんな僕たちの行動に照れたのかディアは顔を赤くし1人先へ向かう。そんな彼女に僕らは笑いながらついていくのだった。











クラインの迷宮攻略状況


第40階層まで攻略完了


第5階層大型魔物グリーンジャイアントより魔道具『観察王の観察メガネ』入手

第10階層大型魔物レッドジャイアントより魔道具『傾く正義の天秤』入手

第15階層大型魔物ステルスアントより魔道具『透明手袋』入手

第20階層大型魔物ダブルスネークヘッドマンティスより魔道具『火と氷纏う草刈り鎌』入手

第25階層大型魔物シャドーナイトより魔道具『傷返す鎧』入手

第30階層大型魔物メイジスケルトンより魔道具『闇映す瞳』入手

第35階層大型魔物クライン死霊騎士団より『騎士は死しても騎士なり』入手

第40階層大型魔物クライン魔装大隊より『廻り続ける魔力の恵み』入手


クラインの迷宮初級突破を確認

クラインの迷宮第25階層突破を確認

これより第5階層、第10階層、第15階層、第20階層の大型魔物および第24階層までの小型魔物を強化したうえで再配置します

クラインの迷宮中級突破を確認

クラインの迷宮1階層を封鎖します

クラインの迷宮第40階層突破を確認

クラインの迷宮最上階以外の階層にいる人間を迷宮外に転移します

これよりクラインの迷宮は50階層の大型魔物『クライン』が討伐されるか迷宮内に生存する人間がいなくなるまで封鎖されます


………彼らは我らの望んだ存在なのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ