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白の異端と黒の正道異世界へ  作者: ryurenn
2章 魂装とクラインの迷宮
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第14話 成功した儀式と助け合う仲間たち

 3人は無事に儀式を成功させることができた。しかしその顔にうれしさはなく、不満や怒りが強く出ていた。

 ………いやまあそれも仕方がないとは思うけど。なんといってもディアの相手は超ド級のひねくれ3人組だったのだし、普通なら試練をクリアできただけで喜ぶべきものなんだけどあれじゃあなあ………




 ディアたちの作戦はうまくいった。儀式中には僕でも干渉することはできなかったが終わった今ではそれぞれの魂装の記憶を見ることができるのでディアの試練に助っ人としてライとセインが参戦し、その2人を使った作戦を立てたのも知っている。

 そして彼女たちの作戦はうまくいきディアの使える最強の威力を有する魔法は見事に帝雪の要塞に当たり、傷1つつけることなく霧散したのだった。


 その光景を見て唖然とした3人だったがさらに予想外だったのはそれで合格となったことだろう。雪人たち3人は自分たちを倒すことのほかに仲間を信じて動くことができるかという合格条件を設定していたようでそれが満たされたためディアに《雪人》《帝雪》《白霧》の3つの魂装は貸し出されることとなり現実の体に意識が戻ったのだった。

 傷1つつけられなかったのに合格したというのに納得できないのは分かるが僕らの目的を考えるとこれ以上無駄に過ごすわけにはいかないので恐る恐るディアに話しかけることにした。


「ディア、そろそろ迷宮攻略を再開するべきだと思うんだけど」


「ああ、分かっている。………なあ透」


「なんだい?」


「我は《帝雪》に傷1つつけることはできなかったがあれほどの強度の要塞を我にも作り出すことができるようになるのか?」


「これから先も訓練を続ければどうにかなると思うよ。まあディアは3つの魂装を手に入れたから色々と大変だとは思うけどね」


「まあクロさんならできますよ。大切なのはやる気と根性と支えてくれる仲間達ですからね!どれも持っているクロさんなら強くなれます!」


「そうだよ王様!僕だってついてるしセインや透、蓮も一緒なんだから大丈夫だよ!」


「疲れたときはともに助け合いましょう。不安なときは背中を押しましょう。あなたはもっと私たちを頼ってくれていいのですよ」


「貴様ら………そうだな、我は1人ではないのだから何も心配する必要はないのだな」


 少し自信を失っていたディアも僕らの言葉に励まされていつもの彼女に戻った。まだ不安要素はあるけれどもきっとなんとかなる。僕はそう思うことができるようになる彼女たちをまだまだ手伝いたいと思えるのだった。











クラインの迷宮攻略状況


第25階層まで攻略完了


第5階層大型魔物グリーンジャイアントより魔道具『観察王の観察メガネ』入手

第10階層大型魔物レッドジャイアントより魔道具『傾く正義の天秤』入手

第15階層大型魔物ステルスアントより魔道具『透明手袋』入手

第20階層大型魔物ダブルスネークヘッドマンティスより魔道具『火と氷纏う草刈り鎌』入手

第25階層大型魔物シャドーナイトより魔道具『傷返す鎧』入手


クラインの迷宮初級突破を確認

クラインの迷宮第25階層突破を確認

これより第5階層、第10階層、第15階層、第20階層の大型魔物および第24階層までの小型魔物を強化したうえで再配置します

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