紀行・舞鶴/海軍記念館と北吸桟橋
●海軍記念館
海軍記念館は舞鶴東港を見下ろす高台に設けられた舞鶴地方総監部敷地内にある。昭和八年に建造された旧海軍機関学校大講堂で、内部には鎮守府総監だった東郷平八郎の日露戦争関係資料を中心に展示してある。門衛さんが親切で、駐車場とか案内してくれた。
駐車場に前には、職員用の売店・レストラン・床屋が収まった建物があり、Tシャツ姿の青年十数名が談笑していた。観光客だと思っていたら、いきなり皆から挨拶され、自衛官の皆さんだと判った。……絵に描いたような好青年たちだ!
記念館にゆくと、係員のうら若き女性自衛官が玄関のところに立っていて、これまた親切な応対を受けた。建物内部と総監部全体が判る写真は禁止だが、記念館外観を撮るのはOKですよ、とのことで撮らせてもらった。できれば彼女も写真に入ってほしかったのだが、残念ながら玄関右の柱に隠れてしまった。シャイだね。
するとすぐ横をこれまた体操着姿乙女笑自衛官二人が駆け抜けていった。ベタなイメージのネイビーカラー的な男ノ園ではなく、意外に思った。高橋留美子原作のアニメ『うる星やつら』主人公・諸星あたるなら、みのもんたみたいに、「おじょうさ~ん」と呼びかけストークすることだろう。
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●海上自衛隊倉庫
海軍記念館から国道27号線をまたいで港湾に下りおりたところに、敷地が国道に沿った格好になった海自・舞鶴造修補給所にでる。敷地内にある三棟からなる倉庫群はなんと現役だ。写真の手前二棟は明治三四年に、奥の一棟は大正十年に完成したものだ。
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●北吸桟橋
国道27号線に沿って東西に延びた海自・舞鶴造修補給所敷地。北側・港湾に臨み、最先端護衛艦であるイージス艦「みょうこう」やヘリ空母「ひゅうが」が接岸された旧海軍時代以来のセメント桟橋が遺存していて、いまにも崩れそうになっていた。下には、さざ波が岸壁に打っている。工事用コーンとバーで立ち入り禁止になっている。かつて、東舞鶴駅からは支線が港湾内にまで延びていて、物資を基地に補給していた。港湾内には廃線になったレールがいまも残されている。㈶舞鶴観光協会のパンフレットには、青山剛昌原作のアニメ『名探偵コナン』映画版第十七作の舞台になっていると紹介されていた。
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