生きているのだと
人はいつか死ぬのだとして
ただただ進む世界の中
死んでいない僕は
一体生きているのだろうか
人はいつか死ぬのだとして
死んでいない僕は
死体よりも生きているのだと
一体誰が言えるのだろうか
掠めては失い
二度とは戻らない時の流れに
ただ押し流されることなら
抜け殻にもできるのに
僕はまた
通り過ぎては気づき
取り戻せない過去に手を伸ばそうと足掻き
戻れない彼らは知っている
振り返ることはできたとしても
この手が届くことはなく
何かを得たいと望むなら
速すぎる流れを追い越し
この足で進むしかないのだと
人はいつか死ぬのだとして
流れ続ける時の中
自分で歩むことを忘れた僕は
生きていると言えるだろうか