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第5話:鏡の自分が本当の自分だと気づく

日常の中で、ふとした瞬間に胸の奥がざわつく。

昨日の出来事、鏡の自分としてのあの甘い熱、羞恥と快感が交差した記憶――それはもう、単なる幻想ではなかった。

鏡の前に立つと、自然と視線が合う。

昨日とは違うのは、恐怖や戸惑いが少し薄れたことだ。

代わりに湧き上がるのは、心の奥の、確かな覚醒感。

「…これが、私なのかもしれない」

言葉にすると、胸の奥がさらに熱くなる。視線を鏡の中の自分に向けると、微笑みが返ってくる――清楚な仮面を脱いだ、本当の私の笑みだ。

指先が自然に髪や首筋に触れ、胸の奥の熱が全身に広がる。

羞恥心と快感はまだ混ざり合うけれど、それを否定する必要はない。むしろ、受け入れることで、心の奥の自分が軽くなる。

鏡の自分は、静かに、でも確実に私を肯定してくれる。

「恥ずかしいけれど、これが私…」

そう呟くと、胸の奥にあった小さな重さが溶け、自由になる感覚が体中に広がった。

理性と欲望の境界が溶け、羞恥と快感が共存する。

そして私は初めて、鏡の自分が私の本当の姿であり、これから隠す必要はないのだと実感した――。

鏡の向こうの私に導かれながら、私は深く息を吐いた。

もう、清楚な仮面の私はいない。心も体も、あの妖艶で大胆な自分と一体化したのだ。

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