表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

第3話 アイテム作成が得意な客を店員にする話

基本的に即興です、なので話のつながりはないです、ネタのストックだけしていますがどれから書くかと細かい内容はその場で考えてます

 この世界に存在しない国の金貨や、魔法が込められた指輪などの装飾品、想像上の生物ドラゴンの角や鱗、伝説の武器(は銃刀法に引っかかるので買い取りNG) 等々の「宝具」を持ち込む異世界転移・転生者がよく来る古物商リサイクルショップ「ほうぐや」の話


 様々なものが持ち込まれる事があるが基本的に買い取りできないものがある、そもそも法に反するような武器などもあるが、それ以外にも引き取れないものがある、それはポーションの類だ、正直マジックアイテムなんかは魔法が使えないのであればただの装飾品や置物として扱うこともできるので素材次第では買い取ることもできるのだがポーション類は総じて問題が多い


 まず第一に効果が高すぎる、多少の切り傷・擦り傷を治す程度ならともかく深度3の火傷をひと塗りで治したりするようなものが当たり前に存在したりする。特にチート能力で作られたポーションだったりすると若返ったり、死者が目を覚ますのもザラである。


 第二にそれらの効果が出るかを実験しなければならないがそんなこと(人体実験)は不可能である…恐らく副作用はないだろうが試していないものを売りに出すわけにもいかないし試すわけにもいかない


原材料が異世界から持ち込んでる薬草等なら在庫に限界があるなら良いのだが、スキルによって作られる場合下手するとそのへんの雑草で代用可能とか言い出す事がありそうなるといろいろな問題が出てくる


 そして極めつけが、それらはスキルで作られているからか腐らない、蒸発して消えたり劣化もしないものが多いのでまともに処分することもままならない


 過去に異世界から帰還者が持ち込んだポーションを飲んで瓶を洗ってついでに中の水を庭に撒いたところ翌日庭がジャングルと化した、なんて話もある。


 そんなわけで緊急用に少量のストックを持ってはいるものの基本的にポーションの類は買い取ることが出来ない、そしてそれらを他人へ使用したりそのへんに廃棄したりすることは固く禁じられている。


 禁じられているって誰に?と思われるだろうが同じような異世界からの帰還者や渡航者などの団体が存在しており、帰還時に一通りの警告を受けるようになっている。


 私はそういった団体には所属していないが、先々代つまりこの店の初代の爺さんが異世界からの帰還者の支援として持ち帰った貴金属を現代でも利用できるように質屋として金貸しをしたり生活の面倒を見ていたのがきっかけで団体との接触を持っていたらしい


 ()()()というのも、私は基本的にそういった事情には関わらないようにしているからだ、直接コンタクトを取る手段も持ってはいない(一方的に連絡が来ないとは言ってはいない


 だが、やたらうちの店に異世界関係の客が来るの原因の1つがその団体だと思っている


 ~閑話休題


「というわけで、ポーションの類は買い取れないしうち以外の普通の店に持ち込みもNG、もちろん他人に勝手に使うのも一瞬でバレて大変な騒ぎになるぞ、異世界からの帰還者様なら金銀財宝の1つや2つあるだろ?そっちを持ってきてくれ」


 と、泣きそうな目でこちらを見つめてくる青年に伝えた。身長はそれなりに高く、体型は異世界でそれなりの経験をくぐり抜けてきたのか細身ではあるが痩せぎすというより細マッチョ的な感じで顔もクドくないちゃんとした格好をしていれば爽やかイケメンと言った感じだ、まぁその格好がボロボロのパーカーとよくわからない素材の短パンとサンダル(というより草鞋)でなければ、の話だが


「それが…あちらから引き上げるときに貴金属の類は現地の友人にすべて渡してしまって、ポーションやアーティファクト作りぐらいしか能がないんですよ…そして、帰還したは良いものの数年行方不明になっていたので身分証明書はあるのでまだなんとかなるんですが仕事…家、それ以前に今日寝る場所にすら困る状況で…」


 とのことだ、服は召喚されたときに着ていた物で最後まで残っていたのが着ているパーカーらしい、短パン・サンダルは異世界産で魔法的な効果とかを考えずに素材や裁縫技術を見る限りそこまで文明が進んでる世界ではなかったようだ、なので可能な限り日本で着ていても怪しくない格好ということで帰ってきたらしい、流石に中世、下手すると古代ヨーロッパ風の服で出歩いていたらそれだけで職質されかねない

まぁボロボロではあるが汚いとか臭うとかはないので大事にしていたということが伺える。

うん、コイツ善性の人間なんだろうなぁ、すごい勢いで詐欺とか引っかかりそうだけど…などと思いつつ


「それだと、かなり大変だろうが、先ほど説明した通りポーションの類は取り扱いが難しくてな…アーティファクトならどういう物がある?武器とかは無理だが身につける装飾品やインテリア、ギリギリ便利や頑丈で押し通せる効果のもの位なら引き取れないことはないが・・・?」


 とりあえずポーション以外のものでなんとかなるものがないかを聞いてみると、少し考えた後腰に巻いているポーチを取り外して


「え~とのこの魔法鞄(マジックバッグ)なんかはどうですかね?このサイズで30メートル四方入って重量・時間経過を無視できる優れモノなんですが…」


 と、定番アイテムである魔法鞄(マジックバッグ)を出してきたが、現代において少し考えれば数十種類はヤバい使い道(完全犯罪)が思いついてしまうポーションと同レベルにあかんアイテムを真っ先にお出しされたので説明を遮って


「そいつは買い取れない、ポーションと同等に取り扱い注意だし他人に渡ったら最悪な事態にしかおきない…ってかアーティファクト作成ってマジックバックを作れるってことか?流石にすべて能力を説明してくれとは言わないが知らないと怖いのでどれぐらいの物が作れるかある程度教えてもらって良いかな、その中で引き取れそうなものとか作ってもらいたいものを買い取るでよいかな?とりあえず今日、というか生活の目処がつくまでは面倒を見るから」


 とりあえず、コイツを野に放つのはダメだと理解できたので、ある程度面倒見てでも異世界からの帰還者の常識を教えていかないとまずそうだ…というかそういうのは某団体の仕事じゃないのか、と思ってしまうのだが、どうやら帰還直後に接触があったようで生活基盤が無いのでどうしたら?と聞いたところ、うちを勧められたらしい


 どうやら某団体は魔王も倒せるような火力が高い戦士・魔法使い、時間・空間を操るスキル、広範囲に疫病を撒き散らすもしくは逆に健康にしてしまうなど世界に多大な影響を与えてしまうチート能力者以外については割とテキトーなようだ


 たしかにそれらと比べるとポーション・マジックバッグ作成は大した事ないかもしれないか?…と考えていると


「それはとてもありがたいのですが、何故そこまでしてくれるのでしょうか?」


と、聞いてきた、うん真っ当な疑問でよろしい、これなら必要なことを教えればすぐに巣立っていくことが出来そうだ


「いくつか理由はあるんだが、まず異世界からの帰還者については何らかの保護が必要だと思っていて基本的に専門の団体があるんだが、彼奴等はどうやらこの世界を滅ぼせるレベルのチート持ちを優先していて最悪ちょっとした事件で済みそうなぐらいのチート持ちなら野放しでも良いと思ってるんだが、ポーションとかマジックバッグはちょっとした事件ですまない可能性が高いんで教育が必要だという事」


と人差し指を立てて1つ目の理由を説明する、続いて


「続いて下手に他に持ち込んだりすると回り回ってこちらの仕事が増えるのでそれなら多少面倒でも抱え込んだほうが最終的に楽だってこと」


中指を立ててピースの形で2つ目


「最後にクラフト系のチートは強力な力ではあるが比較的制御可能な能力なので常識を理解した上でなら上客になってくれることが多いのでこちらにもメリットが多い」


最後に薬指で3つ目、多少芝居がかっているがこういうふうに説明すると頭に入ってきやすい、というか本当は細かいことがもっとあるのだがそれらを省略できるテクニックとも言える


「以上のことから、最終的にはこちらに大きなマイナスにはなることはないので異世界からの帰還者の面倒を見ることもたまにはあるってだけだ」


そう説明すると納得してくれたようで


「わかりました、ご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします」


と頭を下げながら言ってきた。ホント素直な子で助かる


「よろしくな、ところでお前さんの名前を聞いていないのと家族に連絡しなくて大丈夫なのか?」


「それはですね…」


と、言うわけで臨時の居候が我が家に増えるのだった…

店長は基本的には丁寧語で話すのですが、異世界関係の人間にはわざと雑な喋り方をします

これは何故か異世界関係の人が嫌がるからだそうです

※後付け設定

後この帰還勇者の名前考えてません、次回以降出すなら考えます

今後場が持たなくなりそうだから相方増やそうと思ったんですが、それなら美少女増やせよとあとがき書いてる段階で思ってしまったのでいい方法考えます。最悪試しに作ったポーションでイケメンはおしまいになって美少女にTSしてもらいます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ