気になる客
某ファミリーレストランに勤めてから数ヶ月。仕事にもだいぶ慣れ、一人か二人の常連客の顔を覚えられる様になってきた、この頃。気になる組み合わせのグループが来店してきた。
「ねえ、先輩。あの人達、どんな関係なんでしょうかねえ?」
店内には、件のグループと、常連の大学生と、仕事帰りなのか少し疲れた様子のOLの三組の客がいる。受けた注文の料理を作りながら、アタシは先輩に、あの気になるグループについて尋ねてみた。
「客の詮索する前に、手を動かせ」
そう冷たく言い放って、先輩は完成させたスパゲッティを皿に盛り付けると、それとフォークをお盆にのせたのを運んできて、此方へと突き出す。
「三番テーブルな?」
「っ……はぁーい…」
アタシはお盆を受け取ると、3番テーブルーー気になる組み合わせのグループの一人に、スパゲッティを渡した。
「ありがとう御座います」
愛らしい笑みを浮かべて、そうお礼を口にする女子高生。そんな彼女を見守る様な、20代ぐらいと、その上司と思われる40代ぐらいのサラリーマン風の二人。彼等は一体、どんな関係性なのか気になるのは、アタシだけだろうか?
見た感じ、女子高生は40代ぐらいのサラリーマンと親子って感じはしない。という事は、20代ぐらいのサラリーマンと、未成年という壁を乗り越えての禁断な関係といった処だろうか?にしては、座ってる配置が、女子高生が一人で二人用のソファを大きく使い、サラリーマンの二人が仲良くソファに腰掛けているのは気になるが…。
「どうだった?」
「」