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1、再開


「え?うそ!森くん!?」


「千絵先輩?」


「すごい久々!大学卒業して以来だから5年ぶり!?」


椎名 千絵、28歳。求人広告の会社で働いている。

仕事終わり同僚と行きつけの居酒屋で、大学生時代の後輩、森 翔太と再開した。


「もうそんなに経ちますか?もしお連れの方もよければ久しぶりに一緒に飲みませんか?」


「私は全然いいよ〜」


「ありがとう!有紗」


同僚の安藤 有紗。

歳も一緒で、おっとりしているが性格がハッキリしていて一緒にいて居心地がいい、なんでも話せる良き友人でもある。


隣の空いていたテーブルに案内してもらい席に着き、飲み物を頼む。


「「カンパーィ」」


「俺、翔太の友達の須藤 大我っていいます!気軽に大我って呼んでください!それかたいくんでも、たいちゃんでも…


「千絵先輩は今仕事とかって何してるんですか?」


「あ!お前!俺が今自己紹介してる最中だぞ!!」


「あはは!よろしくね、大我くん」


茶髪パーマでチャラそうではあるけど(偏見)、愛想がよくいい人そうだ。


「求人広告の営業してるんだ!従業員増やすのに求人出しましょって駆け回ってる!」


「ほんとに千絵は駆け回ってるよね〜(笑)。今日もランチ一緒に行く約束してたのに外回りから戻ってこないし。寂しく1人で食べたんだから!もうこれで何回目なの〜!」


「それはごめん!急にアポ入っちゃって、今度ランチ奢るから機嫌直して!」


「ふふ、嘘だよ〜、全然怒ってないよ!仕事だし千絵頑張ってるから。本当にすごいよ」


「へー!営業してる女性って、ザ!キャリアウーマンて感じでいいっすね!有紗さんは営業じゃないんですか?」


「私は同じ会社だけど普通に事務だよ〜。営業は向いてないからできなーい」


「事務もすごいっすよ!俺マジでパソコンも数字も苦手で5文字打つのに5分はかかるね!(笑)」


「絶対嘘だ〜(笑)」


大我と有紗がそんなやり取りをしていると、小さな声で、


「外回りだったのか、」


「ん?森くんなんて?」


「いや、なんでもないです。それより求人の営業ならうち人手足りないんでお願いしたいなあ。近々うちの会社来てくださいよ」


「え!本当!?え、それにうちの会社って森くん企業したの!?」


「はい、ちょうど2年前くらいかな」


「そうだったの!凄い!」


元々大学生時代から、頭も良くてなんでもそつなくこなすタイプだなとは思ってたけど、企業してたのか。


森くんは1個下の学年で、サークルが同じで仲良くなった。

私が卒業した後もたまに連絡は取っていたし、OBとして飲み会にも参加しに行っていたが森くんとは会えなかった。


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