二人の馴れ初め 2
なので、率直に「あの時のイケメン人型戦闘マシンが、かぺらさんだったんですか?」と問いただしてみたところ、照れて赤面しつつ、消え入るような声で視線を下に逸らしながら「・・・はい」と答えた。
うわあ可愛い。俺なんかでは不釣り合いな美人のかぺらさんが、こんな仕草してるのは心臓に悪い。照れてるポイントが何かおかしい気がするが、取り敢えず横に置いておこう。
気を取り直して「随分、見た目が違いますね。」と質問を続けた。すると、彼女は地球でなじめる様にこのボディの開発を始めて、半年前に完成したと答えた。すげえ。
続けて「このボディは私のDNAに基づいて設計されているので、こちらの美醜センス的にどうなのか判らなくて・・・面識ある方々は褒めてくださいますが、気を使ってくれているだけかもしれませんし、そもそもあなたの好みの外見ではないかも知れません。前のボディは明らかに素敵だったのですが・・・」と言って俯いた。
ああそういうことか。俺は優しく微笑みかけ、「かぺらさんは大多数の地球人の感覚で、ものすごい美人なんで。勿論、俺もそう思いますし何も問題ないですよ。」と言った。彼女はほっとしたような、うれしいような笑顔を俺に返した。
なんだこのかわいい生き物。・・・生き物だよね?よし、この問題も横に置いておこう。
俺は続けて「服を脱いでみせたのも何か外見的な不備があるって心配だったんですか?それなら全然大丈夫ですよ。」と彼女の不安を払拭すべく、話した。
すると彼女は「本当?よかったぁ。私は武装解除することが出来なかったので、絶対に何かおかしいところがあると思ってたんですよぉ。」と言いながら両腕を変形・展開して重火器らしきものを露出させ、両肩からは蓋を開けるように展開して接近戦用と思われる刃を装備した3対の細身のアームを広げつつ、満面の笑みをこちらへ向けた。なんか無邪気な感じのカペラさん可愛い。
それはそれとして、・・・うーん・・・重装メカ美少女かぁ・・・ところで立派に成人してる相手に少女って言っていいもんかなあ・・・でかい武器とか隠し腕とか男のロマンだよなぁ・・・同時ターゲッテング数はいくつかなぁ・・・
人間、すごいことに遭遇すると何か余計な事考えるって本当なんだな。ええと何だったっけ・・・そうだ、これ、ここからどうしよう?