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【書籍発売中!】ライブラリアン〜本が読めるだけのスキルは無能ですか!?  作者: 南の月
第一章 底辺スキルの貴族令嬢

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それぞれの課題

とりあえずルカは、私の専属として契約することになった。

とはいえ、まだまだルカは靴職人の見習いだ。

毎週土曜に私と商品開発及び修業や生産の進捗報告したりする時間をとり、それ以外の日は今いる工房で靴作りの修行。

一応私の専属を修行させてもらうので、ルカの実家とはいえ、お母様が親方に正式に話を通した。

親方はかなりびっくりしていたけれど、腕はあるのに普通の靴を作らず奇抜な靴ばかり作るルカを気にしていたそうだ。

今回その奇抜さが認められた?ということで大層喜んで、しっかり躾けます!と息巻いていたそう。


現在ルカは、業務時間は親方の元で靴作りを一からきっちり習い、厳しくダメ出しされ、作り直しては、また指摘され、やり直し、その合間に私の19センチの木型を作り、土曜日には我が家に来て、私と進捗を共有しつつ、ワイズの測り方を教えたり、最終的に欲しいワイズ展開を語ったり、メリンダに姿勢を正されたり、口調を指摘されたり…

かなりスパルタな日々を送っている。


一方専属パティシエのサリーも普段は厨房でこき使われながら、見習いとして技術を高め、合間にプリンを作り(夏にお母様が売りに行く用のプリンを作っている。大量なので毎日コツコツ作り、お母様の空間魔法付きバッグに収納しているのだ)、金曜には私と軽く進捗確認をするとその後はラッシュにパン作りを習っている。

今すぐ店をオープンするわけではないから、すぐに新商品が必要なわけでもない。

少し時間のある今、修行をしてもらっている。

新商品を作るなら、あらゆる分野の下地があった方がいい。

それに今度作るのは、パンの技術が必要なのです。

決して私が食べたいだけじゃ…ないですわよ。ほほほ。


専属二人も忙しいが、私もなかなか忙しい。

今年から始まった護身術、マナー、ダンスの授業もあるし、魔法陣を早くモノにしたく猛練習しているし、地理は少し勉強し始めたが、今年から勉強しようと思っていた歴史はまだ全然手をつけられずにいる。

護身術はやっとレベル1でしっかり「助けて!」と叫べるようになったくらいで、ゼポット様には褒められつつも壊滅的に足が遅いからランニングを頑張るよう言われている。

マナーは苦手、難しいと思っていたけれど、色の持つ意味を知ったり、綿や絹の産地を知るのは楽しかった。

ちょうど地理も勉強しているから、学んでいる内容がリンクしていて頭にスルスル入っていく。

織り方によって手触り、質感が違うことも教えてもらった。

マナーというよりむしろ服飾の勉強だと思うのだけど、ソフィア夫人曰く女性はどの年代でもオシャレには敏感故、布の素材や宝石、刺繍、宝石など服やアクセサリーに関する知識があればあるほど会話に困らないのだとか。

ダンスは未だリズムが掴めていない。

けれど新しいダンスシューズのおかげで少しお兄様が大胆に動いてもついていけるようになった。

ちなみに先生は私のダンスシューズにかなり食いついていたように思う。

まだ新しい木型がないからクロスベルトで調節するタイプになるけど、今度プレゼントしてみよう。

何か意見が聞けるといいな。


サリーがラッシュとパン作りの修行するので余った金曜日の時間は、プリンの原価計算したり、お母様に教えてもらった王都のお菓子の相場や王都までの馬車代、王都の家賃事情、給料事情を元に、売値と目標販売数を考えたりしている。

あとお店の名前とか販売形態とか、新商品とか…うん。そういう細々としたところのを、考えてはお母様と相談、考えては相談を繰り返している。


土曜日メリンダがルカにマナーレッスンしている時は、ルカが19センチの木型を作り上げたら、作って欲しいと思っている靴の設計図やその販売方法を考えたりしている。

それもお母様と考えては相談、考えては相談…である。


あ、お母様も忙しいね。


地理は、山や川の名前を覚え、マナーで習った特産品をちょこちょこ覚える程度しかできてない。

魔法に関しては、精度とスピードを極めることを重視して、未だに4大魔法の基礎魔法陣しか使っていない。

けれどだいぶ慣れてきたようで、(アグア)で霧雨みたいなミストを出すことができるようになった。

ジョセフに庭の水やりを任せられた。

(ビエント)で小さな竜巻を出せるようになった。

だから訓練所の落ち葉拾いができるようになった。

魔法陣を使わずに魔力操作だけを訓練する日もある。

ボール型の魔力を部屋の隅まで放出できるようになった。

今は手のひらの上に魔力で球以外の形が出来るか訓練している。

とりあえず簡単なハートを作ろうと思ったのだけど、これがなかなか難しいのだ。


そんな風に私たちはそれぞれの課題に忙しくしているうちに、季節は移ろい、寒い冬が終わろうとしていた。



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