(散々既出な)感想欄、評価に関するお話
既に散々議論(?)はされていて、些か食傷気味なネタではありますが、それなりに思う所があったので一つ。
先日、とある作家さんのエッセイを拝読しました。
内容としては、『お話を公開している側から見た感想欄の使い方について』という風な内容だったと記憶しています。
始めは『いきなりタメ口は止めましょう(意訳)』のようにお題目を上げて、それに対する作者さんの所感が書かれているような構成でした。
お題目については以前から言われている当たり障りの無いものが殆どでしたが、それに付図する作者さんの所感が
『私は気にしないのですが、他の作者さんは気にしますので』
『私などは喜びますが、嫌がる作者さんも~』
『私であれば喜んで食い付きますが~』
―― 全て意訳 ――
といった具合に、『私は良いんだけど~、他の人は~』調で書かれてるのです。
これって『自称サバサバ系』の言動そのものだよなぁ。というのが率直な感想。
多少なりともお話を公開し、感想を頂く事を楽しみにしている側の人間としては、このような方の自己顕示欲の引き合いに出されたくも無いし、代弁者面されたくもないなぁ。と、思う次第。
自意識過剰という点は重々承知していますが、『他の作者さん』と一括りにされた側の人間としての私見です。
そして、最後まで読んで出て来たのが
『感想書く前に書籍買え、評価、ブクマしろ(超意訳)』
なんと言うか、開いた口が塞がらないというか、その前に散々っぱら書いてた感想欄に対するあれこれは、結局これを書きたいが為の前置きだったのだなと思いました。
所感のところで色々と予防線を張っている様にも見えましたが、『そう思ってるなら書かなきゃいいじゃん』と思うような事ばかりで、ここでも『自サバ』の片鱗が垣間見えるなぁというのが読後の感想でした。
同時に、この方にとっての優先順位は、書籍の購入 > 評価、ブクマ > 感想 なのだなと理解しました。
感想を書かれた方のユーザーホームまで行って、一々評価してるのか確認しているというのも驚きポイントですね。
『他人の意見を論ってるお前の意見はどうなのよ?』と言う点ですが、私の感想欄に対する所感としては、
『他人の家の庭先』
というのが一番しっくりくるかなと思っています。
他人の庭先でどのように振舞えば良いかは、一般的な教育を受けているならおわかりになるかと思います。
『素敵なお家ですね』
『立派なお家ですね』
『派手な屋根ですね』
『寝室は和室ですか? 洋室にしたのですか?』
『建物が洋風なのに日本庭園なのは何か意味があるのですか?』
『景観を損ないますので、電飾は控えた方が良いのではないでしょうか』
ここまでは感想だと思っていますが、
『こんな家しか建てられなかったの?』
『もう建てるの止めちまえよ』
『なんでまだ取り壊さないの?』
こうなると最早感想ではなくただの暴論ですね。
入ってきた方に応対する方、、入るに任せて傍観している方、そもそも門扉を閉じている方。感想欄にもその作者さんの考えが反映されていますので、その作者さんが感想欄について明言されている事があれば、それに従うべきですし、特に明言されていないのであれば、前述の通り、一般的なマナーやルールに則ればよろしいのではないかと思います。
幼稚園や小学校で習う事ではありますが、『禁止されていない事=やっても良い事ではない』が意識出来ていれば、少なくとも傍から見て恥ずかしい事にはならないのではないでしょうか。
話は変わって評価ポイントについて。
よく『評価、ブクマを頂くと創作意欲が沸きます』『続きを読みたいと思われた方は、評価、ブクマお願いします』と書かれている作者さんが居ます。
出来れば、具体的な閾値や基準も書いて欲しいなと思う次第。
累計で何ポイントあれば良いのか、連載ものであれば、各話公開する度に何ポイント必要なのか、基本的に評価ポイントは一人一回しか付けられない(変動はさせられる)が、その点を考慮しているのかいないのか、等々。
数万ポイントという、途方もないポイントを獲得しておきながら更新の止まっているお話を見ると、『これだけポイントがあっても、創作意欲を沸かすには足らなかったのか』と驚くことがままありますね。
※やむを得ない事情がある可能性も当然あります。
『つまらなかったら一を、面白かったら五にして下さい』のような文言を見る度に浮かぶ、『五段階評価の意味がないね』とか『つまらなかったら0じゃないの?』等々の突っ込みも最早様式美。
ただし、『評価』と言うからにはマイナス評価も有って然るべきでは? とのご意見につきましては、『マイナス評価が無い事の恩恵』を受けている一人としては、そこはお目こぼし頂きたく。
マイナス評価を付けられるような機能が来た日には、自分のところがどうなるかなんて考えただけでもそら恐ろしい……。公開する側に優しい仕様万歳。
また、以前どこかで『なろう読者は後書き(文中)に『評価して下さい』の文言が無いと評価しない』というのを読んだ事が有るのですが、実際どうなんでしょうね?
書いて無くても沢山の評価を受けているお話もありますし、私自身沢山の評価を頂いていますので、随分穿った見方だとは思っています。
もし『件の一文が無ければ評価しない』と言う方が大勢いらっしゃいましたら、試しに今度から書いてみようかと思ったりはします。
余談ですが、登場人物の名前が変わっているだけで、お話の内容はほぼ一緒な作品を多数公開されている作者さんのお話の中で、感想欄を閉じているお話がやたらと高評価なのを見ると、
『感想欄を閉じる事で、感想に向くエネルギーが評価ボタンに向かい、結果として高評価となるのではないか』
などと言う似非心理学を展開してみたくなる今日この頃。
考察らしい考察もしていないし、結論らしい結論も出していない。
思い付いた事をつらちら綴ったに尻切れ蜻蛉な与太話ではありますが、活動報告で呟くには少々冗長となりましたのでエッセイを騙って公開させて頂きました。
最後までお付き合い頂きまして有難う御座いました。