手紙
ルナちゃんが差し出した封筒を受け取る。
「見て、いいの?」
「うん。お願い。」
ルナちゃんの真剣な眼差しを受けながら、封筒から手紙を取り出す。
~ルナへ~
ルナ、あなたは私との出会いを覚えていますか?レミが熱中症になってしまった時だったよね。姉を本気で心配するあなたを見て、私はレミが羨ましくなってしまったわ。
3人で、仲良く遊んだね。ルナもレミも、ゲームが好きだったよね。思い出がいっぱいできて嬉しい。ありがとう。大好きだよ。一生分のありがとうとごめんなさいをレミとるなに使わせてください。楽しかったよ。生きてて良かったって、そう思えた。でもね、私、もう生きていられない。親友までいなくなってしまった。ごめんね。許してなんて言う資格ないのはわかってる。でも、私はずっと、あなたたちが大好きです。ありがとう。楽しい人生にしてくれてありがとう。幸せに生きてね。
読み終わり、手紙からルナちゃんに目線を移す。
「芹那さんのだよ。すみれちゃんにも読んで欲しかったの。これも押し付けになってしまうかもしれないけど、すみれちゃんには知って欲しかったの。芹那さんと言う人間を。」
「そっか。ありがとう。」
知る権利なんてないと思ってた。でも、今、ルナちゃんから言われたのは知って欲しい、と言う言葉だった。
「ありがとう。」
もう一回繰り返す。私はルナちゃんの家族だ。それと同時に芹那さんとも家族である。だから私は、知らなくちゃいけなかったんだ。
「私、レミさんのところに行ってくる。」
そうルナちゃんに向かって宣言して、私は勢いよく立ち上がった。




