みなつは怖い
イフリーナルが不気味に笑い話し出した
「あなた達と仲良くなりたくて、待っていたんですよ」
え!何を言い出しているの?
症状が改善して無事なら無かったことになるなんて思っている?
「惑わされないで、食べ物に毒を盛るような人よ」
善人のかのようにニコニコ笑っているけど心は真っ黒
みんなは、私が苦しむ姿を目のあたりにしているから分かってくれるよね?
面識はあるけど知り合いではないわ、動作が大きすぎてわざとらしく映ったのか・・・
「それは、食い意地の悪いみなつも悪いだろう」
「そうだ、そうだ、食い意地悪いぞ くしし」
「そうね、食べ過ぎてグわい悪くなったんじゃないの?根に持ちすぎだよね うふふふ」
「みんなも、そう思うよな にひひひ」
「本当にそれでいいんですか?」
眉が吊り上がり、目の底の奥から威圧感を感じる
ひにかは、笑いながら振り向き、目と目が合ってしまった
「ひぃ、僕はあくまでも一般論をだな」
こ、怖いよ、みなつ・・・アタッカータイプだから狙われたくないぞ
勘弁してくれよ、誤魔化せたよね?
「ここで引いたら、駄目だよ、ほら、頑張れ」
あいかのやつ、煽るなよな、お前はいつもそうだよ
「そうだよ、ひにかが言い出したんだからね、私は知らないんだからね」
「クレハ、みなつのやつ、怖い顔で睨んでるんだぜ」
悪気のあるのかないのか「圧に負けるな、うふふふ」
恨まれりなら負けでいいだよ、頼む、煽るな
「私は、知らないんだからね」クレハもビクビクしていた
「ひにかだけが、私が悪いと思っているのかな?」
「僕は、あくまで一般論をみなつは、悪くないです」
「この意気地なし、引いてどうするの、もぉー」
「そうだぞ、ひにかが頑張ってくれないとクレハも困るんだからね」
「ふーん、なにが困るのかな?クレハちゃん」
「ひぃ、なんでもありませんでしたの」作り笑顔で可愛い感じで返事を返す
「おい、クレハ、手本を見せてくれよ」この裏切り者!巻き込んでやるぞ
「変だな?命を落すような毒なんて入っていませんでしたよ」
毒には美味なものもありますからね、死ぬようなものは入れてないですよ
しばらく体の自由がきかなくなる美味しい食べ物のだけです
「嘘です、しびれて体の自由を奪われました」
「体調が悪かったのですかね?食事会に招いてほしくて後を付けしまいました。美味しそうでしたね、パンケーキ、しかも・・・」
「説明は必要ありません、本当みたいですね」
都合の悪い話をされるのが嫌なのかすぐに認め話を中断させた
「いったい、あなたの目的は何ですか?」真剣な顔で問いかけるみなつ
「目的は済みましたので、お礼を伝いたい」
「ふざけないでください、人々にウィルスを撒いて、実態実験しようとしたじゃないですか」
「確かに人の進化を促し、神の加護と竜の呪いに抵抗できる進化を進めようとしました、それは愛した人の願いだったからです」
「彼女?何の話をしているのですか?」
道化師のようなおどけた表情が真剣な顔に変わった
「私は、この世界に存在しない?失われたかもしれない力のを扱える女性に出会い尊敬から恋に変わり、私の心を知ったのか彼女は姿を消しました」
「僕、恋バナ好きなんだよな、細かく聞かせてよ」
「この人、話が長くなるから広げたら駄目よ」
話に興味が無かったのか他の4人は、りのなの作ったお城のような食べ物に夢中だった
建物の頂上に丸い物体が置かれていて、それが3人を興奮させた
お、上手だね そこから食べたら崩れちゃうよ いいの、いいの
真剣な会話に無縁の世界が繰り広げられていた
多くの知識を学びました 彼女の願った争いのない世界を目指し
捜索しながら各地を回り書物や過去の話を調べまわっているうちに
違和感を感じる事実や出来事を聞き体験して知ってしまったのです
争いを起こし、世界のバランスを操るものの存在を・・・、
人は平和になると理想の暮らしのために環境を破壊して汚染させる
必要以上に作り出された食料は、存在しないはずだった新たなウィルスを育て進化させている罪を知ろうともしない
環境に悪くても使えるものなら利用して、空や海にばらまき責任を取らない無責任な生き物
罪をとらせればならない、結末を知らなくてはいけない、現実を忘れさせてはならない
争わせていればいい、生きることに必死にさせて人口の間引きをすればいんだ
神を名乗り魔物を生み出し世界に解き放なった
強力な魔物が誕生すると勇者を誕生させて、均衡を保つ、私たちは操られていたのです
「僕が聞きたいのは、恋の話なんだけどな」
「ほらね、よく分からない事、語りだして長いでしょう」
 




