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私の世界の目覚め  作者: 里乃南
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星の矢が作る川

「あーちゃん、糖質カット楽しみやぁ♡」

ベヒゼロットが口を開く瞬間をあいかは待っていた

『スターキャリヴァ』星の矢が口の中へ、吸い込まれていく

放たれようとしていたエネルギーに刺さると星が膨れ上がり

口から光が漏れると周辺を眩しく照らし爆発した

周囲が光に包まれ、すぐに爆発音が遅れて響き渡る

落ち着くと静寂が訪れた・・・ゴゴゴゴ、あちらこちらで音が響く

ベヒゼロットが怒りまかせて攻撃を始め、光線が四方八方に放たれていた

あいかに向かってくる攻撃はめいなに吸収されたが、光線が直撃した場所は破壊されていた

山が崩れ、草原が燃え、大地に穴があき、逃げ出した竜にも命中していた大ダメージのようだったが、修復される


システムではなく、我々が支配している世界のバランスを保つのが望み

この状態を意志を持つクリスタルは許すわけにはいかなかった

竜は覚悟を決め、闇の空間で3つの意志を持つクリスタルが1つになる

『ベヒゼロット』のコントロールを試み始めた

欲望に意識を送り込み、荒れる感情を満たしていく

幻想の世界、夢という牢獄、呪いは深いが単純でもある

ベヒゼロットの意識は夢の世界へ封じ込められ、統合された3つの意識が体を操りだした

呪いの感情も、幻で満足させることで支配することができた

犠牲を覚悟して、奥の手を使ったが、3つの意識、近い考えではあるが同じではない

細かな判断で繰り返す選択での意見の違いが拒絶反応を起こす

だが、時間がそれも解決するだろう、早く倒さないといけない


「内部が脆いかと思ったけど丈夫だね」

「さすが、あーちゃん、胃袋を掴めて言うもんね ふふふ」

「いいね!強い胃袋、あこがれるわ うふふふ」

「あーちゃん、お肉とパスタは、止まらないもんね♡」

「なんで知ってるの!あ!酒場での大食い企画参加したのみてたのね 恥ずかしい」

「いいですね♡次は、誘ってね♡ ふふふ」

「めいちゃん、弱点ない相手はどうしたらいいと思う?」

「私が、食べちゃおうか?」

「えー、ぷくぷくなちゃうよ?うふふふ」

「嫌だぁー、これ以上、顔まるくなりたくない」

「可愛いと、思うけどな、あいかは好きだよ♡」

「いやーん、あーちゃん、好き♡」

あいかに抱き付くと精霊たちがめいなちゃん、この子好きなんだと反応した

私たちとも仲良くしてと踊り歌い大騒ぎする

精霊チャームの加護効果が上昇して、気力が満ち溢れる

「めいちゃん、何したの?りのりのみたい」

「りのたんと私は、違う力だよ 奇跡は起こせない・・・の」

「うふふふ、奇跡起こすの得意なほうじゃないかな、任せてよ うふふふ」

「さすが、あーちゃんだぁ♡ー」


ベヒゼロットの体の隅々までの完全制御まで至らないが、再来者を放ってはおけない

会話に夢中な今しかない、強力な呪いネネルギーが放たれる

食欲が衰えない、精霊チャームが全ての攻撃エネルギーを吸収した

なんと恐ろしい力だ、呪いが効果ないのか?無事で済むはずがない

虹の星を操り、攻撃を吸収しながらしながら接近した

その背後であいかが精霊の力を上乗せした星の矢がキュンキュンと威力を高めていた

クリスタルを破壊したのを知っている、めいなを心底恐れていた

呪いが効果がないのなら物理攻撃しかない

手足に呪いのエネルギーを集中させ、攻撃を切り替える、

精霊チャーム効果範囲内にはいた瞬間!呪いのエネルギーを奪った

力が失われ、1つの目的に集中していた意識に動揺が走る

1つになったはずの意識に考えの違いが起こり、拒絶藩が起こると動きが止まった


『闇の中でも輝く星の輝き 過去の光が未来の天空で煌めく スターキャリヴァ』

あいかの姿が隠れて見えない巨大な星が完成していた

キラキラキラ 無数の光が回転しながら飛んでいく

天の川のよう、星が流れる、あいかの手元から星の光の川が消えていき

余韻に浸りながら眺めていた、なんて綺麗なんだろう


ベヒゼロットに命中した・・・呪いが星に飲み込まれ、消滅していった

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