毒と呪い
イフリーナルを誘き出すためにあいかとめいなの暴走だったが
竜の呪いで世界の調和を企む存在に動揺が広がる
許っては置けない事態に闇の空間で緊急会議が行われた
【世界のバランスが崩壊する】
【精霊チャームの使い手、接触すると無事では済まない】
【威力が強力過ぎる、許っておいたら魔物が全滅する】
【止めるために歴代の勇者を誰か、目覚めさせるか?】
【それは最終手段だ、後始末は誰がする】
【呪いが暴走する可能せいが非情に高い】
【システムが目覚めるほうが遥かに危険だ】
【まだ、あの知識は我々には理解できない】
【開放しよう 止めさせないといけない】
【システムが動き出す前に、非常事態だ多少の犠牲は仕方がない】
【失われるが、操る方法がないわけではない】
【三位一体でなければ意味がないだろう】
【我々の中から犠牲になるものは】】
【覚悟は出来ているな、止めるのだ】
【毒には呪いで対処するとしよう】
不気味な音が闇の空間で響く、歴代の勇者が数体保存されていた
竜の勇者の封印装置が解かれると呪いが発動し始めた
第一段階の封印解除で騒ぎ出す呪いたち、最終段階まで解かなくても自然に目覚めかけない
急いで決めなくてはいけない、全てが目覚めたら、争いだすだろう
無事に役目を果たしたものもいるが、欲望が強すぎて呪いが暴走した
失敗作ではない、強い欲望は絶大な力を生み出す成功ともいえよう
緊急事態に備えて準備してきたが、使うことは想定はされてはいなかった
なにが起こるのか蓋を開けてみないと分からない、精神が安定した例もあった
アイドランスは、暴走したが、永遠の美貌の探求に自我を取り戻した
どれも暴走が凄まじいかったが、その中でも、制御不能な最強のものを選択した
その姿は人の形を保てない、不死の怪物、人の心はすでになく欲望のままに暴れる
強い欲望で呪いが暴走した勇者の成りの果て、速やかに事を運ばねばなにがおこるか
呪いで真っ赤に膨れ始め、覚悟を決めた3体の竜が運び出す
真っ赤な球体を竜が守りながら再来者の近くまで運び、結果を見る
意識のコントロールに失敗したときの対策はそのとき行われるが
完全に封印が途中で解けた時、近くに襲わせる対象がいなければ大惨事になろう
暴れまわるあいかとめいなの前に真っ赤な球体が現れ、封印解除が始める
「めいちゃん、あれ何だろう?」
「あらぁ、竜さん、ですね♡」
「美味しそう、完熟して浮く食べ物?」」
「美味しいのかな♡クリスタル見えるから、食べられないよ」
「うふふふ、真ん中、命中したらなにか貰えるとか?」
「あーちゃん、ファイトだ」
『夢見る。私の世界、闇の中でも輝く星の輝き 過去の光が未来の天空で煌めく スターキャリヴァ』
星の刃が現れ、矢を引くように狙い射的する 球体の中心を打ち抜くと光が膨らみ、星に吸い込まれていくと消滅した
精霊チャームの加護効果で、あいかにも予想出来ない威力が生まれる
竜は驚く、まさか、再来者の力がここまでとは最終手段が一瞬で・・・
危険を冒してまで、登場した意味がなくなる、逃げるんだ
あの子は、見えない我々を攻撃する術がある ヒィー
完全には消滅してはいなかった、僅かな破片が再生を始める
消滅したはずの赤い球体が元に戻り、大きく膨らんでいき、『ベヒゼロット』が目覚めた
『スターキャリヴァ』が狙い撃ち、命中させると半身を消し去ったが、一瞬で再生する
『スターキャリヴァ』『スターキャリヴァ』連射で命中させるが同じ結果だった
ベヒゼロットが、口を開くと閃光が放たれたが、めいなの精霊チャームが吸収した
「あーちゃん、勝負つかないね」
「めいちゃん、なにしたの?」
「ふふふ、食べちゃいました♡」
「えー、美味しいの?」キラキラした顔で聞いてくる
「あれかな、塩分強めです。食べ過ぎたら体に悪いかな ふふふ」
「分かった。脂肪を洗い流しちゃうか うふふ」
不思議な会話のやり取りだが、成立していた
意志を持つクリスタルが仕掛けた
世界を狂わせる毒と世界を救うために生み出された呪いの戦いが始まる




