50 不条理のオーラ
心配してくれてると思っていたが・・・
「みなつ、お腹が痛いの?パンケーキ食べ過ぎたの?」
クレハ、話聞いていないの?毒を盛られたの、食べ過ぎを疑われるなんて心外です
「えー、あいか、材料集めてきたのに食べ過ぎたの?誘惑に弱いだから うふふふ」
あなたのほうが誘惑に弱いでしょう 言いたくないけど楽しみにしてましたよ。
どちらが誘惑に弱いか、我慢比べ受けて立ちますからね
「にひひ 情けないな、みなつは、無視したから罰があたんだ」
なに!この上から目線、絶対仲良くなれません、あれ?なぜか、懐かしい
「みなつ、どこが痛いの?大丈夫?」
りのな・・・好き♡あなただけだよ、心配してくれたの
「えー騙されたの めいな、嘘つく人、嫌いですよ」
「めいちゃん、なに怒ってるの?」
「あ、食べ物!この人が、みなつに毒を盛ったんだよ」
「えー、食べ過ぎじゃなかったのか?ごめん、みなつ」
「よくもやってくれたな 食い意地がが張ってるみなつに、ただじゃ、すませないぞ」
「仇はあいかが討つ じゃま、ちょっと下がりなさい」
「あいか、何するつもりだ ぼくが先に行く」
まだ、生きてるって、まだ殺さないで、あれ?、心配してくれてるじゃない
良かった・・・死んでも後悔ないわ あやうく化けて出るとこだった
「可愛いお嬢さん達、大人しくしていたほうがいいですよ、大人しくしてくれたら、何もしません、お怒りですが、女王の攻撃範囲には入りませんからね ワハハハハ」
「ねぇ。止まって、くれない」
時間が止まり、あいかの連続攻撃のターンが始まる
注意するべきは、女王の射程範囲に入らない事のみ、研究所でしっかり確認できた
だが、イフリーナルは自らに起きた異変に気が付く
「これは・・・驚いた、時間を止めました?ダメージログが止まらない」
この子も、再来者なのか、能力が分からないうえに、ダメージを受けてるのに何がされたか分からない
これだけ強力な攻撃・・・連続では使うことは出来ないはずだ
「次、僕が行くぞ」「ひ、酷くないですかぁー」
怒りのクレハが、ひにかをのけ、『光雷撃』突進するダメージを与えると体の一部が消滅した
この距離は安全ではない、逃げないとやらかねない
「これは、困りました。結果と症状を確認の必要がありましたが、残念ですが、撤退します」
一瞬で距離が離れる、想定内ですから、逃げ切れます
「クレハ、信じているから、ひにかに飛び込んでこい」
真っすぐな性格で迷いがない、私たちが最高のカップリングだぞ
『光雷撃』突進する『ハートの扉』ハートを通り抜けるとイフリーナルを先回りしていた
『光雷疾風撃』無敵状態の貫通突進 体に穴をあけ致命的なダメージだったか、消滅していく
「防衛特化の分身が倒されるとは、恐ろしい力だ だが、手遅れですよ 計画は成功しました ワハハハ」
りのなが、みなつの手を握り心配してくれてる
心残りはあるけど、みんなの気持ちが知れて幸せよ、後悔はない
これでお別れか・・・いやだ、涙が止まらない
笑うのみなつ、笑顔じゃないと後悔を残しちゃう・・・それだけは嫌
「みなつ、大丈夫だよ りのたん、お願いね♡ふふふ」
「めいなが、奪い取らなかった?りのなの奇跡の力、使えないだろう?」
「うわわわわ りのたん、ごめんね 思い過ぎたら止まらなかったの」
「みなつは、ペナつくな、僕に冷たくしたからだ にしし」
「うえぇぇ 酷いよ、酷くないですか 馬鹿、みなつの馬鹿」
「みなつ、約束、守りなさいよ うぅぅぅ」
涙が流れ・・目をつぶりみなつに抱き付いて泣きじゃくる
りのな?時が来たのかな?『あにすの剣』が姿を現した
『不条理のオーラ』が発動する
りのなの心の世界が目覚め 慈愛の力、自らの命を掲げる奇跡の力
みなつの状態異常を完全回復させると、ピンクのオーラが町中に広がり
発症した村人の症状が完全回復される奇跡がおきた
あにすの剣が消え、不条理のオーラは再び眠りについた




