5 竜との闘い
立ち上がったが、その姿はダメージを隠しきれてない。
【なんてことだ、まだいるのか、得られるのは一人、選ばねばなならない、生き残った者に授けるとしよう】
最後の審判か?すべての魔力を消費すかのように長いモーション。
大地が震え!口の中から巨大なエネルギーを吐きだそうとしてる。
『みなつ、ヤバイよ!逃げよう』
『ダメ。約束したの!りのな、置いてはいけない』
小さくて、よわよわしい、その細身の姿、どうして、気が付かなかったか。
いつも、冷静な彼女、一人なら、こんな危険な戦いは避けてるはずだ。
もう一発、顎に撃ちこんだら、魔法キャンセルが可能ではないのか、あいかは、最速で最大の気力を振り絞る。
『夢見る。私の世界、闇の中でも輝く星の輝き 過去の光が未来の天空で煌めく スターキャリヴァ!』
星の形をした刃が現れ、煌めく!
左手を突き出し、矢を引くかのように右手を胸まで引いた。
星の刃が、キュンキュンと音をたてながら輝きが増していく。
威力が、弱すぎても、打ち込むのが遅くても、失敗を意味する。
紙一重の見極め!星の矢が放たれる!
キュィーン ゴゴゴゴゴゴゴ
気力をためすぎたか、間に合わなかった。
竜の吐き出した巨大なエネルギー・・
打ち出した星の矢は、白い閃光に飲み込まれる。
肩を落とすその後ろから、前に飛び出し、みなつは、全ての気力を絞り出す。
目の前まで迫ってきた。ゴゴゴゴゴ
『願う。私の世界、守るための剣、挫けない心を重ねる クロス バリア 』
S型の刃が現れクロスして、3人を包みこむ。
気力を大量に消費して、意識を失うが、その周りの力を打ち消す。
無効化絶対防御
閃光がすべてを飲み込み、轟音が遅れて響き渡る・・。
3人は、無傷で生き残ったが、あいかとみなつは、気力を使い切り膝から崩れ落ちた。
【3つの生命の鼓動が聞こえる。選べないではないか あきらめるか 否 決めなければならない】
大きく空気を吸い込み業火を吹き出す。
りのなの頭の中にあの時のメロディーが響きだす。
ランランランランランランランラン
力が満ち溢れ、オーラに包み込まれ、不死身となる。
業火を浴びても、何も、感じない、ゆっくりと前に進む。
【まさか、あるはずが、否、お前は、、あ・あな・・・・・】
近づくと、ペシと手刀を振り落とした。、
弱弱しく軽くあたるが・・・
竜は、遠くへ飛ばされていった。
崩れ落ちた2人の元に戻ると重なるように、りのなも、倒れこむ