イフリーナルの依頼
{招待していただいたのはありがたいんですが、何処に?」
こんなふざけた仕掛けを準備していた・・いやな予感がする
踏むと、飛んでいくとか、ロープを巻いて飛び降りるとか言いださないでよ
めいなは喜びそうだけど、私は、寿命が縮むようなことはやりたくない
悪い予想は外れたが、水の中を指している
「水の中から現れたのは・・・泳ぐのね」
「ついてきてください」
水の中に潜り込むと岩の裏側に隠された通路があり、少し進むと浮き上がった
家?四角い空間に、立っていた。なんとも殺風景な・・・なにもない、机どころか椅子すらも、なかった
「なにか、お食べになりますか?」
「みなつ、みたからパーンケーキ食べたい♡」
「私も、同じものを、見たところ、なにも無いですよね?}
ちょっと、顔を見たら食べたくなる・・・まずいわ、イメージを払拭しないとパーンケーキの人になってしまう
でも、食べたいわ、めいなも同じ好みだし、ま、いいか・・
でも、調理場どころか、埃すら落ちていないんですけど、本当に生活しているの?疑問は、すぐに解けた
「パンケーキ3枚」
イフリーナルが、声を出すと、3分後に床から、机らしきものが飛び出してきて、パンケーキが乗っていた
ふかふかで、焼き立てのいい香り、期待でときめき、目で楽しめない・・
「私の知っている食べ物ではありません」
自信があったのか、驚いた顔をしている、
「そんな、膨大なデータから、再現されていますよ」
お店とかで食べたことないのかしら?過去のデータ?シンプルが一番てことなの?
そんなことはありません、組み合わせで、可能性は無限なのよ、まだしらない味もあるかもしれないのに
「違う、食べ物です」
「ふふふ、くまさんの顔が描かれてないもんね♡」
「なるほど、気が付きませんでした」
「いえ、違います」
「違うの・・・」
めいなが悲しそうな顔に、悪いことしたな、パンケーキの事になるとへんな意地が出てしまう呪いなんだろうか?
おのれ、アイドランス 彼女は悪くないと思いますし、呪いではなく、欲望を・・・
「フルーツ盛り合わせ」
「声紋認証システムなので、え!動いている」
みなつは、持ち歩いている調味料を取り出し、手際よく、生地の味を変え、カットしたフルーツを盛り付けた
仕上げにくまさんの顔を描き、ポイントなる色のフルーツをくり抜き、カットしたら、可愛く完成させた
「あら、クマさん♡」
「なるほど、違いますね」
「ほら、食べてみて」
「美味しいよ、みなつ♡」
「みなつさんも、さっさっ」
大きく切り取るとフルーツが落ちないように巻き、口の中に、運ぶ
広がる甘い香りに噛みしめるたびに味が変化して、最後に絡み合う
満面の笑みでほおばる姿を、不気味な微笑みで眺めているイフリーナだった
「ご馳走になったてことは、報酬は受け取ったことになるので断れませんね」
「ふふふ あらそうなの?」
「ちょっと、何言いだしてるの卑怯じゃありません?何企んでるの」
「冗談ですよ。助けて欲しいのです」
目が、笑ってない、今の発言、本音じゃないの、罠だったのパンケーキの罠は回避不可能だよ
「食べてますし、断りませんよね?」
「その言い方、悪意がありませんか?」
「みなつ、美味しいし、面白そうだよ」
この感じクレハを思い出した、苦労しそうな予感が止まらない
話によると、スイッチを消し忘れたから、暗いの怖いからついてきて欲しい
それだけ・・・なにか隠していない
ご馳走になったのは間違いないし、生地のあの香りが忘れられない、作り方しりたいな
「生地の作り方、教えてくれるなら、ついて行ってあげてもいいわよ」
「ツンデレですか?ありがとうございます」
「違うわよ」
「みなつは、めいなにしか、デレはしないもんね♡ ふふふ」




