夜の森
寒さで二人は目を覚ます。
わずかな残り火・・・
ぐっすり寝てしまった。
予定通り仮眠といかなかったが、幸い燃え尽きる前におきたので、危険を確認ができる明るさはあった。
冷気が流れてる・・・
手が震えがとまらない・・・
静かな森の中、可愛らしい少女二人・・・
いつのまにかギュと抱き合っていた・・・
・・・震えがすこしやわらいだ、
お互いのぬくもりが、冷えた肌と不安な気持ちを温めた。
再び、焚火が勢いよく燃え出す・・
心地よい温度になってきた・・
みなつは、炎をながめながら、語りだす。
『最近、解読された古文書の話、興味あるといいけど、地中深くから掘り出された古代の謎の加工品、
それは、地層年輪から長い年月経過した形跡ある神秘的な輝きと高い強度があったクリスタル。
人々はそれを得たことで、魔術を使えるようになり豊かになったんだけど、
クリスタルを着る技術をみつけたことで争うようになった。
あまりの強度に互いに砕くことはできない。
争いは、長期化した、嘆いたのか、天罰か、
ある日、クリスタルを破壊する力を持つ神々があらわれ、一つの文明がきえかけたとき・・・
女神の眠りを覚まし、不死身の肌を得た者が現れ、クリスタルの新たな力を引き出した彼は、
互角の戦いを繰り広げ、争いは混沌とした。
世界をを滅ぼす強大な力のぶつかり合いの果てに・・・
黒い円形の扉が、空に現れて、吸い込まれて消えていった。
クリスタルを着るように加工したってことなのかな?気になる。不死身の肌ってなんだろう。
ありえない再生力?・・・
高い強度を誇るとか?・・
例えば、魔竜の鱗?肌ではないか・・・』
『あっ、たしかに』
話を止めて、焼いて香り増し増しのキノコを刻んでカップの中にお湯を少し注いで、かき回しては、
お湯をまた少し注いでを繰り返して完成させたのは、香ばしい香りとやさしいキノコの味わい。
ウィンクして、誇らしげにりのなに手渡した。
『美味しい。』
そういえば、聞いてみたい、この森になぜいたんだろう。
みなつは、、一口含んでゆっくり飲み込み口をひらく。
『そういえば、どうしてこんな危険な森に一人いたの?』
『それが・・・わからないんだよね』
『記憶喪失?』
『そんなことはないんだけど、青白い地面をあるいてきたの』
『は?なんの話してるの』
謎の回答に会話がなりたたないのを感じて、みなつは、話を変えた。
『私の世界を探してるんだけど、ワールド、知ってる?』
『初めてきく、教えてくれない』
『この森でもワールドに目覚めた人がいて、誰もが持つ眠れる固有の力。
未来が見えるとかか、忘れられた古代の魔術がつかえるとか、ま、いろいろ、人によって違うんだけど』、
『みつけたらみせてね』
危険な夜、徹夜して魔物の襲来に備えていたが、話に夢中になり、心配は忘れられ、やがて夜が明けた。