5つ頭の番犬
くっくっと煮られる赤い液体、スパイシーな香りなのだが怪しいドロド感、笑い声が響き渡るようだ、
口にいれたらどんな反応があるかしら?甘い料理が苦手だったよね、
砂糖、もっと入れちゃおう、そうだった、クレハは、甘党だった・・・不覚
待てよ、レモンの砂糖着けあったよね、浸してる紅茶に放り込んでやる
どんな反応するかしら、キシリトール量が違えば、甘さが変化する
{みなつ、顔が怖い」異変を感じて声が漏れた
「りのな、怖くないよ、隠し味に愛情、入れていたの 美味しくなれ」憎悪ぽいが・・
パンケーキの欲望をからかわれたみなつは、それはもうお怒りでした
「今のナレーション間違ってます。なんのことかさっぱり分かりません」
新たな空間に転送された
地面には緑の網目状の光が部屋を照らしてる
古びた廃墟の様な?使われてない?必要なくなった?
広さは倍あるが1本道、進むことにした
ひんやりとして少し肌寒い、違和感を感じる、窓や扉がない
あいかは、クリスタルリングに反応が無いか、確かめながら進んでいた
クレハは、走っていく、長い廊下走りたくなる子供か!、
「ぎゃぁー」悲鳴が聞こえ、物凄い勢いで戻ってきた
「で、でたよ。出ましたよ」身振り手振り恐怖を表す
「良い走りだっったよ、最高速度でも出た?止まらなくってぶつかった?」
「そうそう、障害物ないからスピード出しやすいよね。走りたくなったよ。違うよ」
「あのね、足の無い幽霊が・・・この先にお化けがいるよ」
「使われなくなった、理由はそれだね 幽霊が棲みついたからだ。うふふ」
あいか、悪い顔してるよ。口角の動き、見てましたよ
驚かそうとしてるよね?分かっていても、ブルブル震え止まらない
「怖がるから、見えないものが見えてくるんだよ。あれ?誰かが言っていたな?」
気付かれないと存在しない?分かりにくいとこに存在する?
クリスタルリングの反応見ていたけど、この部屋では反応無いのかな?
どこかにボタンとか・・・・なんらかの仕掛が隠されてる?
「クレハ、凄い!天才だよ」
「でしょう、でしょう。で、なんで褒められたの?」
「・・と、紙一重言うもんね 何でもない うふふふ」
「馬鹿にしたでしょう?馬鹿って考えたよね?酷いよ」
「何のことかしら、知りません。考えたこともありません」
お腹が痛いツボだわ、みなつの口調で答えてきた、
「プップププ みなつ知ったら怒るよ」
「いまいないから大丈夫。クレハ、黙っていてよ」
どこかに、ボタンとか隠してあるのかな?これだけ広いと一苦労だよ
もう一つ面倒なことが、怖いのか?クレハが抱き付いてきて離れない
幽霊がでるかもしれないなんて言うんじゃなかったな
「ごめんね、クレハ」
「え!どうしたの?」幽霊見つけた?ピックと反応した
「あなたの愛、受け入れないの・・・心に決めた人が」
「え!だれだれ、教えてよ。酷いぞ」
「許してよ、クレハの愛、重くて腰が痛いの」
「あっ、体重が重いて事ね・・・失礼ね、いつも酷いこと言う」
「強く抱き付いて、りのりのなら何時間でも平気なのにな うふふ」
「ね、ね、さっきから何してるの?」
「指輪が反応無いから、扉を開く仕掛けがあるのかなと考えたの」
「頭いい、手握っていてもいい?、一緒に探すからね いいでしょう?」
「あいかの事、そんなに好きなの、いいよ うふふ」
探しているが、何も仕掛けらしきものが無い、そういえば幽霊って何見たんだ?
「クレハ、お化け何処で出たの?」
「行くの嫌だよ、手引いて避けてあげてるんだから」
「クレハ・・時間かかってるのあなたが避けたから、もう」
地面の一部を踏むと、ホログラムが現れた
足は確かにないね、変わった衣装の男性が映し出された
『ここから先は危険です。神々が乗り越えない試練を作り出したのです。中に入ると後悔するでしょう。今すぐお帰り下さい』
「だそうです、止めとこうか」
「良くないぞ、途中で投げ出すの」
「光雷の話でも、おもったけど、クレハ、無茶なお願い、引き受けるよね。馬鹿なの?」
「馬を鹿だと、周りや偉い人が認めさせそうとしても、クレハ意見変えないよ」
「うふふふ カッコイイね、その覚悟、好きだよ。クレハの意地、特等席で見せてもらう」
中にはいると何も見えない、地面にあった緑の網目状の光が消えた
今思えば、侵入者を感知するレザー光線みたいなものだったのだろうか?
手探りで進むと何か手に触れた行き止まり?どこからともなく声が聞こえる
『1F 中には入れても出ることは出来ません、守る番犬を倒さないと進めません』
光る扉が現れ、左右に開き、二人が足を踏み入れると閉じると明かりが灯った
螺旋階段があり下りていくと、円形の広い部屋に辿り着く
殺風景で中央に5つ頭の犬の石像が置かれていた
「この円形ラインはいると動くよね」
「ここがよく見えるかな、特等席座ったよ。早く見せてよ」
「うわ、本当にみているだけなんだ、酷いよ」
不思議な図形と古代文字が浮かび上がり、石像の番犬が、動き出した
5つの頭の犬、気味悪いわ、観察していると中央の頭からビームが飛んできた
左に避けると左側の2つの頭かこちらを狙いビームが飛んでくる
壁を蹴り頭上に、左右上側の2つの頭からビークが、早い・・・直撃をくらい跳ね飛ばされた
中央を中心に4方向対応の頭なのか、『光雷撃』突進する 中央の頭からビームで押し戻される
神域の番犬、ビームって、犬の攻撃じゃないけど、威力の勢いで押し返された
出し惜しみしたら駄目だ、『光雷乱舞』強化スキルの発動 光雷疾風撃』近戦闘でも使える無敵状態の貫通突進
中央の頭が消し飛ぶ、想定外か、残る4つの頭の動きが混乱してるかのようにビームが乱れ飛ぶ
素早く光雷が周り飛び、4つの首を破壊した。ジリジリ 5頭の番犬が消滅した
次の部屋につながる光る扉が開く、触れるとどこからともなく声が聞こえてきた
『2F 1000の兵士 全部破壊する進めます』螺旋階段を降りていく
数が多すぎる振り回して倒していたら体力が持つか、範囲攻撃の威力の高いあいか、倒してくれないかな
「1000だよ、無理だよ、あいか、何とかしてよ」
「脆いから数多いじゃないかな、不満言わないのやりたいんでしょ?」
円形の部屋、大きさは5倍くらいか、中央に鎧を着た兵士が50体くらいかな?
「少なくない?これならクレハ、一人でも行ける」
有言実行、大振りで一瞬で倒した、その時・・図形と古代文字が浮かび上がり部屋を埋め尽くす兵士達
「嘘、罠だったの」光雷なげて破壊するんだったよ
多数に無勢、八方から襲い掛かる、フラフープが回るように光雷がクレハの体を回る
どんどん、消し飛ぶ、自ら自滅しにいってるかのように
部屋中埋め尽くしていた1000体の兵士、ブラックホール吸い込まれるかのように全て消え去った
「本当に出番ないかも、クレハ素敵」
「いまの、ビビったよ。でも脆くて助かった」
奥の壁に光る扉が現れ開いた




