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私の世界の目覚め  作者: 里乃南
20/67

20 勇者

依頼の清算が済んで、クレハが戻ってきた。

残った鉱物は、貴重なものが多く含まれ、高額で売れたそうだ。

価値が付けられないと売れ残ったクリスタルリングだったが、あいかが指にはめてご機嫌だった。


「ねぇねぇ、似合うと思わない?」欲しいアピールしてきた

「綺麗、似合ってるよ」りのなは、素直な感想だった

「邪魔になって、不便じゃん」光雷、握りにくいだろうな


他に欲しがる素振りが無いことを確認した!この機会、逃してなるものか、お腹いっぱい食べれる口実が出来た。

期待で胸躍るみなつは、提案をした。

「とても喜んでますし・・パンケーキ10枚ですかね?」

「可愛そうだよ・・・でも、食べたいな」反対しかけたが・・のってきた

「クレハは、苺ケーキワンホールで、我慢してあげる」

「苺!それもいいね♡迷ちゃうな」苺て聞くだけで幸せ感じて笑顔に

「3人とも、おデブにしてあげるから、覚悟しなさいよ うふふふ」

「え~。それは困るな」頬っぺた膨らませた

「その挑戦、うけてやるんだからね」

「望むところです」


みなつの期待した展開に揉めることはなく話はまとまった。

あいかは。宣言通り、メニューを開くと手あたり次第注文した。

テーブルの上は、全部食べてみたくなる色んな種類の甘い食べ物が埋め尽くした。

最初は夢中で食べていたが、半分食べ切ったとこで撃沈され、噴水広場に辿り着くと倒れこんだ。

吹く風が、季節を運ぶ穏やかな時間、お腹も膨れ眠気が襲う、花の香りがアロマ効果か、疲れた心と体を癒した。




村が貧困で苦しんでるのは、紅の魔女が食べ物を独占しているからだ。

少数ではあるが物々交換してくれる話もあったが、多くの村人が苦情を訴え、魔女の森に棲む魔女を退治してほしいと願ってる。

勇者は、貧困解決に依頼を受け討伐に向かった。


「信じられない。一瞬で半分消えた。めいなちゃん、一緒に来てくれない?」

「うん、心配だよね。いいよ」


研究を重ね、強度を増し、配置されていた30体のゴーレムは、全滅していた。

1体破壊するのも苦労する完成度だったのに信じられない。

仁王立ちしてる男の装備は、入手困難と噂されドラゴン一アーマーに神器ドラゴンスレイヤーを手にしてる。


「やっぱり君か、紅の魔女ユリ」

「また、全てを奪いに来たのね。ここは私が作り上げたのよ」

「君が、独占するから村人が困っているんだ」


2年前、種をまき、水を与え、時間をかけ作りあげた楽園を奪われた。

ひっそりと暮らしていただけなのに、彼の考える正義からしたら、村人の主張が正しく、私は悪なんだろう。

彼は、ドラゴンスレイヤーを持っている戦っても敗北しかない。

勇者が持つ神器、魔法が効かないのだ、しかも一振りで山をも切り裂くと聞く。

また、奪われてしまうのか・・悔しいが、前回戦って埋められない力の差を実感してしまった。

紅の魔女の腕を握る少女、震え怯えているように勇者には見えた。


「聞いてなかったが、少女まで誘拐したのか、許せない。討たせてもらう」


愛しい彼らをが砕ける姿みたくないのか・・ニャン太を召喚しなかった。

ゴゴ ゴゴゴォゴゴ 火柱の連続攻撃!一振りで消し去り、一瞬で間合いを詰め、ドラゴンスレイヤーを振り下ろした。

ひっそり暮らしたかった・・覚悟を決めたその時、猫型精霊が、ドラゴンスレイヤーを真剣白刃取りしていた。


「お友達の力みてみたかったんだ遊ぼうよ」


信じれない光景だったシールド貫通効果をもつドラゴンスレイヤーの攻撃が簡単に受けられてる。

竜殺しの神剣、そんなはずは、数十手交わしたが、猫型精霊には全く効かない

勇者は、ドラゴンスレイヤーを頭上に掲げると空からいかずちが落ち!パチパチと糸を引く、威力が跳ね上がったようだ。

その姿に違和感感じたのか、てくてくと歩いていき、勇者の顔を睨め付けると笑顔に表情をかえ、ぴよんと飛び跳ね近づくと!勇者の額のあたりの空間に手を伸ばし何か取り出した。

禍々しいが、眩しく光るクリスタルを手にしていた。


【我が、見えるのか何てことを】

「あら、こんにちは♡」


クリスタルは動揺していた・・呪いの存在に気が付かれるなど在りえないことだった。

見つかるだけならまだしも捕まるとは、力の源となる呪いのクリスタル、古代の技術、知られることは許されない。

精霊チャームは魔力を奪い、自らの力に変える。


【存在を知られることは・・ワアアアアア】断末魔が響きく 眩しかった光が薄れていき、力尽きたように砕け散った。

「あら、消えちゃった」残念そうに呟く

「ニャン太も奪われそうになったし・・めいなちゃん、怖い」

「ふふ お腹すきましたね 竜の話聞いたら食べたくなっちゃった」


可愛い顔で怖いことを言い出した・・付いて行ったら私のほうが餌になりかねない


「めいなちゃん、それはちょっと勘弁してください」


勇者は呪いが解け、ドラゴンスレイヤーは・神秘的加護が消え・・重い塊に、持ち切れず地面に落とす。

ドラゴン一アーマーが、ずっしり、のしかかり膝から崩れ落ちた立ち上がれない。

紅の魔女ユリは、優しく肩を貸すと家に連れて帰った。

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