白い空間
闇の空間で会議が行われていた。
【竜が3体、失われたようだ】
【失われるということは、生まれることも意味する】
【束縛の呪いなしに力を得られると大問題だ】
【不幸中の幸いか呪いの力を習得していたのは1体だけだ】
【システムが目覚めると大変なことになる】
【だが、呪文か、呪いがなければ使えないんだろう】
【封印を解いたものなら呪文を知ってる可能性もあるが】
【システムに反応あるまでは、様子をみるか】
ドロップは、クリスタルだけのようだ。
浮かび上がっていた魔法陣も消えている。
回収しようと、クリスタルに触れると閃光に包まれ、真っ白な空間に立っていた。
『ここどこだろう?』
『まさか、天国!』
『りのな、天国は初めて来たぁ』
『絶対に!違うでしょう』
『はたして、そうかな。みなつの頭上に輪っかが光ってるぞ』
『ええー。どこどこ』
『うふふ、飲むと、記憶がなくなる水って、どこで売ってるのかな?』
『あれって、売ってるんだ。強引に飲まされるんだと思っていた』
『りのな、のどか乾いたから飲んでみたいな』
『絶対に飲んじゃ駄目だよ。渡されても、飲むじゃないよ』
『ねぇ、どのあたりに輪っか浮かんでるの?』
『クレハには、見えないよ』
『はっ!だ、だ、騙しましたね』
『違うよ!天使のように可愛いて、言いたかったんだ』
3人の姿が消えた。
天空の広場に転送されたのは、あいかとクレハだった。
状況を確認する・・・空中に浮いてる? フゥゥゥン 突風が襲いかかり
跳ね飛ばされ、地面に叩きつかれバウンドを繰り返し壁にぶつかる。
『痛たたた、あいか、大丈夫?何かいるよね』
『ちょっと!固めた前髪が崩れたじゃない!』
『えー。そこ!気になるとこ、他にあるんじゃ・ない?』
『あれ、みなつと、りのなが居ない?』
『あれ、倒さないと探しにいけないよ』
『クレハに任せる!前髪、直させて』
『ちょっと、酷くない?』
『うふふふ、少しの時間だけだから、お願い』
姿現したのは、全長20メートルくらいの光る鳥だ。
上空に向かって、光雷を投げた コツン 高いダメージは期待できない。
低空飛行のタイミングで、光雷飛翔 飛び上がり切り込むが、虚しく空をきった・・・
光雷を地面に突き立て着地したその時、頭上から奇声が響き渡る
『朽ち果てろ!!!星の涙!』轟音とともに爆発!熱風と破裂音が! 光る鳥を地面にねじ込んだ
『光雷撃』突進するダメージを与え、『光雷衝』ノックバック 気力を溜め始めた。
『星の雨』範囲火力スキルを使う キラキラと周りが輝き 小さな光の粒子が抑え込みながら、ダメージを与える
『光雷滅』溜めた気力を使い切る ジリジリ 静電気に包まれ雷が落ち青白い閃光がはしった。
『ふぅ・疲れたよぉ』
『さすがに終わったよね』
『クレハは、焦げたのすきなんだね』
『え、何言ってるの?』
『鳥、念入りに焼いていたから うふふふ』
『ち 違いますよー』
あいかが、驚いた顔を見せた。
『・・嘘でしょう』
第二形態に変化していた




