紅の魔女
『みなつがね。私の事、考えたら、居るとこ、わかるんだ。』
『本当に!? いいね。そのスキル』
『ただの感・なんだけどね。うふふ』
『感なのかぁ。りのなにも、あるかな』
『上級者にならないと、つかえないよ』
『上級者か・・・そのうちわかるように、なるかも・しれないね』
『・・・今!みなつの声が聞こえた!ちょっと、いってくる』
『料理作りながら待ってる。いってらしゃい』
ズドォン ズズズ ズズズ ズズズ
『あなたたち、ほんと酷い!鉄男が死んじゃうじゃない!鉄次郎 鉄三郎』
『動きは遅いから、さっきと同じ感じで、ノックバックか、倒してほしい、魔法は、接近戦で撃たせないようにする』
『了解、まかせて』
『光雷撃』打ち込まれる炎を突き抜け、『光雷飛翔』飛び越え背後に回りこみ、『光雷撃』あっと言う間に詰めたその時、激痛がはしった。
『妄想の世界 夢見た理想の彼 鋼の猫型ニャン太』
鋼で出来てるとは思えない素早い動き!さっき、激痛を感じたネコパンチが、頭上から振り下ろされる。
ズシーンと、木刀で、受けたが、重い、膝から崩れ落ちる。
複数の火柱が連続で襲い掛かろうと迫ってきてるが、ネコパンチを受けた衝撃で、痺れ動けない。
作戦失敗を見極め、ゴーレムを、無視して駆け寄る
『願う。私の世界、守るための剣、挫けない心を重ねる クロス バリア 』
S型の刃が現れクロスして、2人を包みこむ。
無敵の加護!気力の消費が尽きる前になんとかしないと、頭に浮かぶ・・あいかの頼もしい姿、願いは、届くのか・・
、
『紅の魔女と怖れられる私を、怒らせた。あなた達が、悪いのよ。』
火柱の連続攻撃!無尽蔵に尽きない魔力!切り抜ける隙がみあたらない、気力が、消耗していく、もつのか。
ゴゴ ホゴォゴゴ ゴゴ ゴゴゴォゴゴ
周りの木々が燃え・・ほのかに漂う甘い香り・・焼けたリンゴの甘い香り・・
『デザートや!美味しそうなニオイや!焼きリンゴ! あら、みなつ、何してるの?』
『めいな、手伝ってよ。ピンチなの』
『あら、可愛い!あれほしいな』 ニャン太を見て微笑む
鋼の集団が襲い掛かるが、魔力は奪われ、精霊は魅了される。
『え!なんで、ありえない・・私の作り出した推しキャラ達が・・裏切るなんて』
涙が溢れだし、崩れ落ちる紅の魔女
『私は、ここで平穏に・・くらしていた・・だけなのに、痩せほそった大地に栄養を与え、時間をかけて耕した。
作物が実り、果樹園をつくっただけなのに・・・村人が無断で荒らしだすから、ゴーレムを配置して追い払っていただけなのに』
『そうだったんだ』
『それは悪いことしました』
『でもちょっと、その趣味、気持ち悪いぞ』
『理想郷作り上げたんだから、そっとしよう』
『私のニャン太・・・鉄男・鉄次郎・鉄三郎・奪わないで』 泣きつく紅の魔女だった
ピョンピョン飛び回り、ペットのようにのニャン太にお手をさせたり、ゴーレムの肩に乗り遠くを眺めたり、
胴上げされ、ワーと奇声をあげていた。
『めいな』 聞こえてないようだ・・ 『可愛い、精霊さん』
『何ですか?』
『焼きリンゴ、みんなで食べよ』
『ここにある果実、好きなもの馳走しますから、返してください』
『ふふふ お腹すいた。食べる♡』




