表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

ブログで語る、ボクのこと。(8)


「うそつきめっ!!」


 

やたらと煙草をふかしながら、オレは思わずつぶやいてしまった。

 


今日も、公園は静かだった。




この間と同じように、オレひとり。


ベンチにぽつんと座って、煙草を吸いながら、謎の『彼女』を待っている。

 

 

空は、澄んでいた。


しかし、またも待ちぼうけを食わされてるオレの心は、ふてくされて、濁っている。

 

 

結局、『彼女』は、姿を現さないようだ。

 

一体、どんなヤツが顔を出すのか、本気で興味シンシンだったが・・・

 

 

こんなオチで、ジ・エンドらしい。

 


ま、

 

 

現実なんて、こんなモンでしょ。

 

 

オレの身に起こった、ちょっとしたミステリ事件も、これで打ち切り。

 

謎はナゾのまま、何事もなく、やがてオレは忘れてしまうだろう。

 

 

そんな程度の事件。

 

 

オレはベンチから立ち上がり、公園のはしに立っている時計を見上げた。

 

「いけね、もうこんな時間か」


 

そういや、我が家の奥さん。

今日も、朝から具合が悪いようだったし、さっさと家に帰るとしましょうか、ね。

 

 

と、歩き出そうとした時、

 

 

ん?



オレは、視界のはしに、珍しいものを見つけた。

 



この冬の、寒空の下で、なんと『桜の花』が咲いているのだった!!

 



 

え?


まさか?


いや、でも・・・

 

 

たしかに、公園の片隅に、ひっそりと『桜』が咲いていた。 


 

「へぇぇ!?」


 

めっずらしい。


オレこんなの初めて見たぜ。

 

 


憮然とした気持ちが、少しなごんだ感じになり、オレは公園を後にした。

 

 


 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ