ブログで語る、ボクのこと。(4)
へぇっくしょん!!
うー、まいった。
もう暗くなったってぇのに、『彼女』、来ない。
西の空には、一番星がきらきらと輝きを増している。
こんな寒空の中、薄暗い街灯に照らされたベンチに、ぽつんとひとりで座っているオレ。
すっげぇみじめだった。
どうやら、フラれてしまったようだ。
なんだよチクショウ。
こんな盛りあがった気分をどうしてくれるンだよう?
「あー、ゴメン。やっぱ会うのはヤダ。」
なんて、今さらナイでしょう?
オレはむきになっていた。
かちかちと、寒さに歯を鳴らしながら、携帯を取り出すと、彼女の家に電話をかけてみた。
古い卒業者名簿の中から、あらかじめ調べておいたのだ。
まさかホントに使うハメになるとは思わなかったが・・・
呼び出し音が数回続いて、年配の女の人が出た。
おふくろさんかな?
「あ、すみません。高校の時の同級生で××と申しますが、○○さん、いらっしゃいますか?」
「え? 娘ですか・・・?」
なぜかとまどっているような、おふくろさんの声。
そして、
次の瞬間、オレは信じられない言葉を聞いた。
「申し訳ありません。○○は、先月、他界いたしまして・・・」
「・・・え?」
オレは、音をたてて血の気が引いていくのを感じた。