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女神と歩む異世界譚  作者: 天ノ原 陽
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halo new life

初めまして天ノ原 陽と申します!


これから投稿していきますのでよろしくお願いします!

0.プロローグ


それは神々しい光だった。今まで見てきた何よりも美しくて、そして儚い。そんな光だった。


「目が覚めたみたいだね。今の状況がわかる?」


光で気づかなかったけれどどうやらその光は今話しかけた人から出ているようだ。


「・・・きれい。」


「ん?・・・ああ、すまない。君は見える人みたいだね。」


僕が呟いた言葉にそう言うと光がだんだんと弱まっていった。


「あ、消えちゃう。」


「ごめんね。あんまりこの光は浴びない方がいいんだ。」


「そう、なんですか。」


「そうそう。・・・それより君は自分の目が見える事に驚かないのかい?」


「え?・・・あ」


そう言われて気がついたが目が見えている。


「みえてる・・・ッ!」


ツーっと目から涙が流れてきた。僕はそれに気がつくと急いで涙を拭った。


「おや?喜び叫ぶと思ったんだけどね?嬉しくないの?」


「・・・いえ凄く嬉しいです。でも、それは過去の自分への侮辱になるので。」


「ふーん、いろいろあるみたいだね。」


「はい。・・・それよりも貴方は一体?」


「ああ、自己紹介がまだだったね私は女神メディス。君をここに呼んだ張本人さ。」


「女神?呼んだ?・・・状況がよく分かりませんがようは神様という事ですか?」


「へぇーこの状況を受け入れるんだ?」


「まぁ、この目が治ってますから。」


どのお医者さんにも直すのがとても難しいと言われていた目がいつの間にか治っていたら信じるほかないだろう。


「ふーん度胸はなかなかのものと・・・それで何でここにきたか覚えてる?」


「いえ、特には・・・いや、確か何か強い衝撃があったような。」


「そう、君は・・・車に後ろからはねられた。それも轢き逃げだ。」


「あ、」


そう言われて多分人生最後の記憶を思い出した。後ろからの強い衝撃、耳をつんざく音、誰かの悲鳴、そんな記憶を一気に思い出した。


「そうか僕は・・・」


「そ、死んだの。」


女神は怪しくニヤっと笑いながらそう言った。


「全く君も馬鹿な人生送ったね。人を助けて視力を失って、そして最後は車にはねられて死亡。君ばかりが損をしている人生だ。」


「・・・」


「悔しいでしょ?恨んでいるでしょう?損ばかりの人生だったものね?」


そう言うと女神は顔を近づけてきた。よくみえなくてわからなかったが、近くで見るとその顔はこの世のものとは思えないほど美しい顔だった。そんな女神がこう言ってきた。


「君、人間に復讐してみない?」


「え!?」


「だって普通に考えてみてそうでしょう?君には復讐する権利がある。どう?私、力貸すよ?」


「・・・復讐ですか、考えたこともありませんでした。」


「えっ!ほ、本気で言ってるの。」


「はい。という事で死んだ事は悔しいですが復讐のお手伝いは大丈夫です。」


「だって目が見えなくなったのよ!?轢き殺されたのよ!?それで復讐を考えないなんて君おかしいわよ!?」


「はは、知人たちにも似たようなことを言われました。」


死んだ事は悔しい。両親と友達を残したままだから申し訳なくもある。だが轢き殺された事については、他の人にはしないでほしいと思う以外特に思う事はない。


「・・・何でそんな考え方が出来るの?」


「それは・・・」


「それは?」


そう言われ理由を考えてみる。思い出すのは両親のこと、友達のこと、地元のおじちゃんにおばちゃんたち、そして助けた女の子とのこと、僕と関わった人たちの皆の顔が思い出される。そのことを考えて思う事は一つだった。


「・・・うん、それはやっぱり僕が皆の事を大好きですから。」


僕がそう言うと女神様?は一瞬ポカーンとした後先程の笑顔とは比べものにならない程可愛らしい笑みを浮かべながら笑いだした。


「え〜っと何がおかしい事言いました僕?」


「ふふっ。ええ言ったわよ。全くそこまで他人の事を愛せる人間がいたなんてね。は〜久し振りに大笑いした。」


何が何やらわからないが取り敢えず女神様を笑わせたようだ。


「それで女神様」


「メディス様でいいわ。」


どうやら名前で呼んでもいいようだ。


「それではえっとメディス様、メディス様は僕に復讐をさせるためにここに呼んだのですか?」


「ええ、最初はその予定だったのだけれどそれも必要なくなっちゃったし、どうしようかと思っている最中よ。」


う〜んと唸りながらメディス様が唸っている。人間離れした美しさもあいまって彫刻のような美しさがある。


「あっ!」


「うぁ!な、なんですか?」


「?何驚いてるのよ?」


「い、いえなんでも。」


言えない。見惚れてたなんて言えない。


「ふ〜んまぁいいわ。それよりも今いいこと思いついたの!」


ふふーん!と誇らしげに胸を張りながらそう言った。


「えっと何でしょうか?」


「それはね、」


貴方転生してみない?


その言葉から僕の第2の人生が始まった。

異世界転生です!

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