あぁ、コレが転生の女神様 !? ~違う、そうじゃない!~
「あれ?ここは一体?見覚えの無い景色だ…」
そこは真っ白な世界だった。見渡す限り白以外に何も無い。普通は驚き混乱するところだろう。しかし、不思議と怖さを覚えることはなく、むしろ何故だかリラックスできる様な気がする場所だった。
「確か、俺は」
そうだ、俺の名は聖 白夜 。
確か、雪のふる夜に友人から「飯食いに行かないか?」と誘われ待ち合わせ場所へ向かう途中、横断歩道を渡る一人の女性を見つけた。そして、その対面から雪でスリップしたのであろうトラックが突っ込んで来ていたのだ!
普通なら助けには行かないだろう。間に合うはずの無い距離なのだ。
しかし、俺は何故だかその時
(俺なら、助けられる!)
そう思ったんだ。
だから走った。どう考えても間に合うはずが無かった。けれど、不思議なことに間に合ったのだ。そして俺は女性を突き飛ばし、代わりにトラックに轢かれたのだった。その時に頭によぎったのは
(友人との待ち合わせ遅れちまうなぁ。)
体は痛かったし、死ぬかもなぁとぼんやりと思ってもいた。ただ、俺が助けようとした女性が生きていたので
(あぁ、助けられて良かったな)
そんな思いと共に意識は闇の中へと沈んで行ったのだった。
「そうだ、思い出した。俺は確かあの時に死んだ筈だ」
「あぁ、そっか」
その事実に気づいた俺は脱力感が一気に体を襲い、その場に座り込んだ。
「あぁ、ここが天国なのかなぁ?」
「白夜さん。勇者として転生をしてみる気はありませんか?」
「え?」
振り向いた先に居たのは黄金の髪に純白の翼、そして、ライトグリーンの薄く発光しているようなドレス、頭に天使の輪がのった今まで見てきた誰よりも美しい女性だった。
それが、死んだ筈の俺の未来へと続く物語の始まりだった。
聖なる雪ふる夜に英雄を!
第1話
雪ふる夜には転生を!
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「くぅ~。やっぱりこういう王道なストーリー展開は面白いな!」
やぁ、皆様初めまして。この物語の主人公、天野晴哉18歳だ!
ん?さっきまでの話は何だって?
皆様ご存知、原作ラノベで、アニメ・漫画にもなった有名な作品“聖なる雪ふる夜に英雄を”の第1話。主人公が女神様と会い転生するかを聞かれるまでの話さ。
やっぱりあれだよな。王道ってのは先の展開が何となく分かっちまっても面白いのが良いよなぁ~
俺は昔から孤独を愛する男だったからな~。良く本を読んで知識を溜め込んでたもんだ(ほぼラノベや漫画なので社会に出てからは役にたたない事間違いなしだぞ!)
べ、別に友達がいなかった訳じゃ無いからな?勿論沢山いたぞ!話掛けたら軽く会話してくれる奴が5人も、中々予定が会わなくて遊べ無かったけどな!
あれ?何だろう。どうして目から何かこみ上げて来るんだろうか?寂しくなんか無いやい……グスン
ま、まぁそんな感じで異世界転生とかに強い憧れが有るんだ。現実ではあり得ないだろうけどな。
「さーて、今日は好きな本の新刊の発売日だから早く買って家に帰って読もっと」
そんな事を考えながら俺は歩いていた。そして、何気なく歩道橋を見たときに
(あれ?何であの女の子は手すりの前にいるんだ?)
ゾワッとした。嫌な予感だ。外れなら全然構わないが当たってたらヤバい!
(畜生!なんでこんなのを見つけるかな~俺は!)
そう思いながら全速力で俺は歩道橋へ走った。俺は歩道橋の手すりを越えて女の子がいる所までたどり着くと。
「なぁ!あんた!」
と声を掛けた。
ビクッと女の子は反応し、ゆっくりこっちを向いた。
(同い年位か?)
「なぁ、あんたさ。俺の勘違いだと良いんだけど」
「…………」
「自殺しようとしてなかったか?」
「………………」
「はぁ~、黙りか。ま、構わねぇけど今回は俺に見つかっちまったし、自殺は止めとけって。」
俺は少女
女の子は黙ったままだが、軽く頷いてこちらへ戻ろうとした。
その時、突風が吹いた。そして女の子の体がグラッと後ろへと倒れそうになった。
(やべぇ!)
俺は急いで片手を伸ばして彼女の手を掴んでもう片方の手で歩道橋の手すりを掴んだ。
「大丈夫か!?」
「ひ、あ」
彼女は涙目でこちらを見つめていた。自殺しようと思っていたが、いざとなるとやはり怖かったと言うことか。
(まあ、取り敢えず死のうとはして無いっぽいし、このまま引っ張り上げ……!?)
だが、俺が彼女を引っ張り上げようとした瞬間もう一度突風が吹いた。二人分の重さを片手で支えて足場の悪いところにいたのだ。そのせいだろう。
(や、やべぇ!)
手にかかる負荷に耐えられず手すりから離れてしまった。
(な!何てツイてねぇ!)
そして俺は考えた。このままだと最悪どっちも死ぬ。だが、どちらか片方が下敷きになれば話は別だ。
(両方死ぬのを選択するのは論外。それならば)
(元々、こいつは自殺をしようとしていた。俺はそれを止めようとしただけ。それに死にたがってたし助けなくても誰からも責められない)
(責められないだろう。俺だけが助かっても皆仕方無いって許してくれるさ。)
(あぁ、そうだよな。何も問題はねぇな)
そんな事を考えながら俺はさっきの彼女の泣きそうな目を思い出していた………
そして………
俺は彼女を抱きしめ自分が下側になるように体勢を変えた。
(ただ、ここで助けなきゃ俺が自分を一生許せなくなる。俺の自分勝手な行動ではあるが、助けられたなら、願わくは)
「もっと、生きろよ?」
そう言った次の瞬間に俺は地面へ衝突した。頭強く打ったからだろうか?痛みは無い。ただ、意識がどんどん朦朧としてきている。
(取り敢えず彼女は大丈夫そうだな。)
それだけは何とか確認した俺はそのまま意識を闇の中へと沈ませて行った。
最後、意識が途切れる瞬間何処か遠くでクラクションの鳴る音がした気がした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ん? ここは、一体?」
真っ白な世界だった。辺り一面が真っ白で何も無い。何も無いが、何故か暖かくホッと出来るような雰囲気の場所だった。
(あれ?何で俺はこんな所に?と言うかこの場所ってもしかして?)
「初めまして。晴哉さん。早速ですが、転生してみる気はありませんか?」
(この、セリフ。そして、この場所!まさかまさか!俺の!俺の!夢にまで見た異世界転生生活の始まり!?つまり、振り向いた先にいるのは!)
「絶世の美……………女?」
そこに居たのは明るい栗色のウェーブのかかった髪に純白の翼、天使の輪を頭に着けた、女神様。
確かに女神様なのだ。例えば髪だ。明るい栗色のウェーブのかかった美しい髪だ。
だが、寝起きなのか、普段からなのかは知らないがボサボサなのだ!跳ねている髪もあるし、人前に出るときは櫛で軽く解かすとかしろよ!?
更に!顔には丸メガネだ!アニメとかで、見るガラスの所がぐるぐるで表されるあれだ!顔立ちは良いのにぐるぐるメガネが台無しにしている。
そして、何より一番突っ込みたい所が、
「何で、女神様なのに服装がジャージでしかも○テチと○ーラ持ってんだよ!?」
そう、この女神、髪型・服装・メガネ・持ち物のせいでこれでは女神では無く、休日の残念女性そのものじゃねぇか!?
俺は願ったさ。俺の大好きな“聖なる雪ふる夜に英雄を”見たいな異世界転生がしたいって。
確かに美しい女神様だ。転生を司る女神様だ。あぁ、願った通りだ。
合っている。美女で転生を司る女神様なんだ。
だけど、だけど、言わせてくれ
俺の求めていた女神様ってのは!!
違う!!|そうじゃない!!
主人公「おい作者」
作者「おう」
主人公「何で!本編より先に別の異世界転生物語書いちゃってんの!?しかも、何で真面目系なんだよ!!確かに俺の大好きなラノベだけどさぁ!それ書くならわざわざ俺を使う意味無いよなぁ!?」
作者「嫌々。君でなきゃだめなんだ」
主人公「え?や、やっぱり俺が主人公だもんな!」
作者「あんな真面目そうな、主人公オブ主人公な子に馬鹿げた真似させられないだろ?」
主人公「」
作者「その点お前は、残念スペックだからな!何をしても対して人気が変わらないだろうし平気だろ!」
主人公「(# ゜Д゜)オマエオボエテロヨ?
」