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異世界は既にほぼ攻略済みだった  作者: 乳酸菌飲料
第1章  拉致された、だと……
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第1章-8 景観ぶち壊しビル

 装甲車に大いに揺られて1時間くらいか、暗くなる前に街に入れた。ここにサクラサケの本部があるらし

い。クオイツ領だという。

 街の中に入ったら美鈴さんが運転した。安全運転だった。


 

 平屋建てがほとんどの町並みの中、景観をぶち壊す5階建てくらいの高い建物がドーンと建っていた。日本のオフィスのような現代的な建物だ。しかも駐車場があるあたりもうだめだろ。



 1階は食堂になっているようだ。美味しそうな、いい香りが漂っている。あと酔っぱらいがたくさんいてアルコール臭もする。



 食堂の席に着くやいなや、「好きなものなんでも注文しなさい。私のおごりよー」気前のいい美鈴さん。


「新人に嘘つかないのっ」


 ウェイターさんが美鈴さんをメニューで叩きながら「日本人はタダなのよ」と教えてくれた。社員食堂的なものだろうか。


「お嬢ちゃんも今日はお腹いっぱい食べていってね」


 ウェイターさんは、姉に優しく微笑んだ。姉は少し困惑しているようだ。立ちっぱなしの姉を椅子に座らせ、何を食べるか相談する。

 姉が徐々に心を開いていくのが見て取れる。このウェイターさんコミュ力が高い。


「うちの妹はね、昔から人の心に寄り添ってあげれる、優しい子なんだよ」


 美鈴さんはビールを飲みながら細い目をして2人を見ている。

 姉とウェイターさんが打ち解ける頃には料理も来て、ウェイターさんも一緒に食事を始めた。ウェイターさんの名前は美波さんというらしい。





 俺には既に部屋が用意されていた。この部屋は客室ではなく自分の家として扱っていいのだという。姉は客室をあてがわれた。最初は断っていたのだが、美波さんが「ここではランちゃんはお客様よ」と無理やりあてがった部屋だ。今日は美波さんもそこで寝るのだという。やさしい。



 部屋は1DKで風呂やトイレもちゃんと付いている。ここのトイレは水洗式のようだ。全身に浄化をかけて用意してもらった寝巻きに着替えて寝る。一日の疲れがひどいためか、ベッドに入ると一瞬で夢の中に落ちた。




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